第28☆
今回はちょっと……エロい?
作者的にはギャグですが……
ああ、バトルを書きたい……
どうにかしてバトルを入れれないモノか……!
ルーズ「これから日常パートだから厳しいと思うニャー。女性キャラばっかり出るしニャ」
くそぉおおおおーーーー!!
僕はゲームをログアウトした後、マキの家の前に来ていた。
マキの家の玄関を開ける。
家はオートロックだが、僕のカードにもキーが登録されているので問題なく扉は開く。
靴を見ると、どうやらサキも帰って来ているようだ。
……彼氏と遊んで来たのかな?夕飯の時間には帰って来なかったし。
部活の時間を含めても、僕達が食事を終える前には帰って来ているはずだからな。
(人の恋路に口を出すほど、野暮じゃないけどさ)
いつまでもサク兄ぃと結婚する!なんて言われても困るしな。
彼氏が出来たと聞いて、初めは喜んだモノだ。
しかし、だ。
正直、サキの彼氏には好感が持てない。嫌いだ。
それは、別にサキの彼氏に足を折られたとか、年の近い妹的存在を取られたのが悔しいとか、部活練習の妨害をしてくるとか、そんな個人的な感情が原因ではなく、単に感、だ。
直感。
フィーリング。
本能。
といってもいいかもしれない。
アイツは、"ネズミ"はどこか、信用できない。
と、僕はそんなどうでもいいことを思いながら、リビングに入る。
リビングに入った瞬間、僕は止まった。リビングにはなぜか電気が付いていなかった。
「……」
「……」
そこには、濡れた黒い髪にタオルを当て、ドライヤーで髪を乾かしているグラマラスな美少女がいた。
月明かりに反射して、髪がキラキラと輝き、風呂上りの白い肌がつやつや煌めく。
その少女は、肌にショーツしか身につけていない。
髪が前に垂れていたので、ほとんど見えている白い乳房の大切な部分が見えていないのはせめてもの救いだろうか。
彼女は、帝 咲姫
マキのお姉ちゃんである。
高校一年生。僕の後輩だ。後輩で、幼馴染だ。
無表情で、サキは僕の目を見る。
切れ長の目は全てを吸い込みそうなほど澄んでいる。
僕に裸を見られても、とくに動じることも無く、ゴーゴーとドライヤーを髪に当て、髪を乾かしている。
髪が風でなびくから、せっかく隠れているモノが見えそうになって少し心臓に悪い。
マキの体は、モデルと比べても遜色の無いモノではある。
が、まだまだ発展途上なので、正直下着姿を見ても何とも思わない。
しかしサキは違う。
サキの体は、モデルはモデルでも、グラビアモデルだ。
一流のグラビアモデルのような体型をしていて、出る所はボン!と出て、締まる所はキュッっと締まっている。
一言でいえば、エロい。
僕は、マキ同様、サキも妹として接するようにしている。
しかしサキの体は、例え聖人でも欲情してしまうような体をしているのだ。
……いや、同い年の女子高生が、欲情してサキに襲いかかる事があるという事実の方が、サキの体の凄さを伝えるのには効果的だろうか。
そんなサキが上半身裸で目の前にいるのは、かなりヤバい。
何がヤバいって、僕の紳士だ。
そういえば、そこまでエロい体だからか、サキに彼氏が出来てもストーカーやファンの数は減らなかった。むしろ燃えだしたし。
……いや、コレは彼氏の方に原因があるだろう。
サキがアイツと、”ネズミ”と付き合うと言い始めて、ストーカーやファンが”ネズミ”を視認した瞬間、感じた気持ちは”恐怖”だったそうだ。
暗い闇から聞こえる小さな音のような、カサカサとした恐怖であったが、それは不吉や不快といった情報を確かに含んでいた。
すぐさま、ストーカーやファン達は、個々の行動を慎み結託することになる。
それはマキのファン達も巻き込み、“ネズミ”からサキ達姉妹を守ろうとする強力な動きになった。
その結果が、怪しい大人の修学旅行になったのは何とも残念な話なのだが。
と、サキの体を意識しないようにするために、テンションの下がるネズミやストーカー達の話を思い出したのだが、サキはまだ髪を乾かしている。
どうするか。
せめてサキが『キャー』とか言いながら体を隠してくれたら、僕も反応できるのだが、ここまで無反応だと、このまま部屋を出ていけば、サキの裸を見たことに照れて出て行ったと思われるかもしれない。
真摯に、兄としていたい僕としては、妹の体を意識している男だとは思われたくない。
かといってこのまま部屋にいるのはまずい。
僕の紳士がどうなるか分からないからだ。
「……おかえり」
僕はサキに言う。
「……ただいま」
清流のような静かな声で、サキは返す。
「飯食ったか?」
「うん。美味しかった」
「そうか、良かった。ところでマキは?」
「まだ部屋」
「そうか、じゃあ、ちょっとトイレ借りるぞ」
僕は、ほとんど全裸のサキがいる部屋を抜けて、階段の近くにあるトイレに入る。
(…………あっぶねーーーーーーー!!ミッションコンプリートォ!!!)
トイレの便座に座り、安堵のため息を吐く僕。
ギリギリだった。
良く紳士でいたオレ!
結局、僕がとった方法は、サキの格好を気にせず、普段通りの会話をした後、部屋を抜け出すというモノだった。
完璧だ。完璧な兄妹の会話だった。
今や、僕の紳士は魔獣とのハーフになっている。
もう少しで魔獣が封印を解かれ、その身を起こしていただろう。
まさにギリギリの戦いである。
そのまま、戦いの熱が冷めやらない僕のハーフ紳士が収まるのを待つ僕。
するとパタパタと誰かが階段を下りる音が聞こえて、しばらく経ったあと、パタパタと誰かが階段を上がる音が聞こえた。
紳士が瞑想状態に入った所で、僕はトイレを出てリビングに入る。
リビングには明かりが灯っている。
そこには、ピンク色のパジャマを着たマキがソファに座っていた。
少し不機嫌だ。
「サク兄ぃ?サキちゃんが上半身裸で真っ暗なリビングにいたけど、その間トイレで何してたの?」
マキの目は、まるで闇のように暗い。
さっきのリビングよりも暗い
正直、マキにこんな目で見られたのは初めてだ。
……い、いや。何もしてないし。やましい事は何一つとして無い! トイレで行われていたのは、魔獣を沈めるための封印の儀式だ! ここは正直事実を話すべきだ! 堂々と!
「いいっぃいや、普通にトイレをしてたけど? そぉっかぁ? サキ裸だったかっぁああか? いあやぁ? 気付かなかったなぁ。 まぁ、お前達の裸なんて小さい時から見てるし、ぶっちゃけ、何も感じないし、マジで! ははっはっはっは」
……完璧だ! 完璧なお兄ちゃんだ。
真摯だし! 紳士だ!
「へぇーそう」
とマキは嫌悪な雰囲気で言った。
「まぁ、いいや。じゃあとりあえず、サク兄ぃ、スターのスクショ見せてよ」
と切り替えたように声を変えるマキ。
別にいつもの事と言えばいつもの事。
この姉妹。家では基本的に裸族だ。
「はっはっはっは……ああ、分かった。じゃあとりあえず、お前は座れよ」
と僕も切り替える。ここからは紳士ではなく真面目モード。
真摯なお兄ちゃんになる。
僕はマキに下を、床を指差した。




