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詩の目次

「USOKOKE」 「声」

作者: 冬野三月

「USOKOKE」


噓ばっかいてる

だから何を言っても信じられない

噓苔うそこけ

君は噓で出来ている


噓苔

誰もが君を信じてる

でもそのどれが噓なのか

もう君にも誰にもわからない


いつからだろう

君が噓をいていた

いつまでだろう

君はもう駄目みたい


噓苔

そうやって君は生きていくんだね

誰にも終わりがあるように

そして死んでいくしかない


噓苔

噓の世界は心地良いんだね

そしてそのまま君のまま

僕もこのまま僕のまま





「声」


助けて、と上げた声はどこにも届かない。

戻れない道を歩いてきたから、

崖のふちでひとり途方に暮れる。


もう誰にも声は届かない。

その地点に来て、初めてわかることがある。

知ったときには遅すぎる。

逃げ場なく怯え戸惑う足は震える。


声だけ上げる。

誰にも届かない声を、

それでもできる最後のことを。


声が空気を震わせて、

音になる。

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