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夢の世界 2

「え、これ、透けて……?」

「ああ、俺に影響はないからだいじょーぶだよ〜。」


影響はないかもしれないが……。

あ、心が戻るって言っていたけど、それは……つまり、どういうことなんだ?


「ええと、説明をおねがいしたいんだけど……?」

「俺は心の分身体。つまり、心が具現化したもの。

だから、戻るっていうことがだんだん透けることで表されてるんだ。だからこうなってるってわけ。

まあ、心が具現化っていう珍しい、というか前例がないことが起こってるから、俺にも自分の状態くらいしかわからないよ〜。」


前例がないのはわかるけれど、私は心の分離自体初めて聞いた話だった。

意味はわかるが、掴みきれていない状態だ。


「というか、さっき、一部を意識的に捨てたって言ってたよね?それはどういう……?」

「それは……まだ内緒にしとこうかな。(………あとで怒られそうだし。)」

「え、内緒?あとなにか言った?」

「ううん、なんにも。」


彼はなぜかニヤリとした笑みを浮かべていた。

なんだか生暖かい感じがする気が……?気のせいか。

私は内緒と言われて、もう何も言えなくなってしまった。


「あと、出ない方がいいって言ったでしょ。」

「あ、そうだった!ここは一体どこなの?」

「ここは、君がどういうときに来られた場所?」

「え、唐突になに?」

「それが答えになるから。」


それが、答えになる?

私が、ここに来たのは……。


最初は、あの世界から来たばかりのとき。

次が、ほうきに乗ったあと、思い出そうとしたとき。

そして今回。


ということは……。


「私が、気絶したときに来ている?」

「正解!ということは……?」

「夢の世界、()()()()()……。」

「大正解!というか知ってたんだね〜!」



夢の世界、ファミルア。


全ての人の夢が集まっていると言われている、おとぎ話で伝わっている世界。

私も幼い頃によく聞いたことがある物語だ。


人や動物がみる全ての夢はファミルアにあり、人や動物が気絶してしまうと神様が可哀想に思い、少しだけ行かせてくれる場所。

しかし、そこでは幸せすぎる夢をみせてくれるため、そこに残りたくなってしまう。

少しでも夢の誘惑に負けて居すぎてしまうと、永遠に閉じ込められてしまうという。

つまり、現実では死んでしまうということだ。


この話から、気絶するのは恐ろしいことだとされてきた。

神様は可哀想に思っているのではなく、試練を与え、現実に戻ってもいいか見極めているのだとも言われている。



「そのファミルアで、なんで私達は会話ができてるの?」

「たぶん、ここはファミルアの柵の外にある、いわゆる国の隣にあるあまり人が入らない森のような場所だからじゃないかな。」

「柵の外って?」

「ファミルアは、夢を集め、見せることが中心の世界。ただ、その世界にも少しは逃げ場がないと困るじゃないか。それがこの森、というわけ。俺も詳しいことは知らないけど、そんな感じだと思うよ〜。」


夢という国から逃げる場所、それがこの柵の外の森、ということか。

それだったら納得がいく。


「いた方がいい、っていうのは、どういうこと?

ここに長く居すぎたら死んでしまうんじゃ……?」

「あ、ここはだいじょーぶだよ!なんせ、国の外だから。夢が意味もなく追ってくることはないはずだし、そんなこと今までにないから!逃げ場だしね〜。」

「そ、それは良かった、のかな?」


今までないだけ、というのが怖いが……。

今はなにもないと信じよう!うん!


「いた方がいいっていうのは、君が死にそうになってるからだよ。」

「え、……………………。は!?」

「現実でかけられたでしょ、ペンダント。」

「あ、あの、魔力を吸うっていう………?」

「そうそう。あれ、もうちょっとで君の魔力吸い切るよ。」

「………………………………は?」

「それと君の魔力、質がやばいから、全部吸い切ったら暴走して爆発して死ぬよ。」

「え、えええええええええええええええええ!?」


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