事件 4
ごめんなさい、すごくおまたせしました!
最近長く執筆時間が取れないので、日が空きすぎる場合があります、すみません(T_T)
でも、読んでもらえるとすごく喜びます(^^)
俺は、地下の暗い道を1人で歩いていた。
正確には、足音を立てないで、できる限りの早歩きをしていた。
あいが拐われてから、数時間経っただろうか。
ほうきで飛び立ってからは、もう時計を見ていない。
見る暇もなかったのと、恐ろしい想像をしてしまいそうだったからだ。
大丈夫だ、あいは生きてる。
そう、自分に何回も言い聞かせないと壊れてしまいそうなぐらい、怒りが溜まって溜まって、溢れそうになっていた。
昔から、あいは俺の生きる理由だ。
あいがいなければ、俺はとっくに死んでいた。殺されていたか、自害していたかは分からないが。
それほど大切な、“ひとり”しかいない仲間、親友、家族、それから……。
考えているうちに、行き止まりに着いた。
ここには、俺しか知らない道がある。言い換えれば、俺しか通れない道。
そのまま進んだ。そして、壁をすり抜けた。その壁の魔法は、
「……!!………あいっ!」
「……う………。」
一度だけ、行きたい部屋に行ける魔法。
俺たちが城から脱出するときに、刻んでおいたものだった。
○●○●○●○●
また、夢の中にいた。
不思議と、前より意識がはっきりしている。
また、あの草原で、『ジューくん』が立っていた。
「ジューくん?」
「あい。」
ジューくんは手を広げ、いつものように私を受け止めようとする。
けれど、私はそれに乗らなかった。
「………ジューくん?」
「どうした?」
私は、にこりとしたまま言った。
「あなたは、誰?」
「……はー、やっぱりバレちゃったか〜。まぁ、長くは隠せないと思ってたけど。」
「だって、あなた、ジューくんの態度を真似してるだけでしょう?前はまだわからなかったけど、『ごめんな』ばっかりで、ボロを出さないように口数少なかったじゃない。」
「わぁ、強烈だ〜!でも半分合ってるよ。すごいね!」
私も、今まで疑問を抱いたことはなかったけれど、なんとなくの違和感は感じていた。前は嬉しさが上回っていたり、意識も今ほどはっきりしていなかったりで気にしていなかったのもある。
「それで、あなたは誰なの?なぜジューくんの姿や声を真似してるの?それに半分ってなに?」
「質問は一個づつにしてよ〜。今回は長くいたほうがいいっぽいし?答えてあげるけど。」
「?長くいたほうがいい?え、ここってどこなの!?」
一体、この人は何を知っているのだろうか。あと、ここに長くいたらなにかあるのだろうか?わからないことだらけなのだが。全て疑問形になってしまう。
「まず、最初のから答えるよ。俺は、あー、心の分身体って言ったほうがいいかな。それが自我を持ったって感じ。」
「心の……分身体?誰の?」
「もちろん、ジュードだよ。」
「………ジュード?」




