事件 1
なんか気づいたら10日以上経ってました……
おまたせしました!
あの襲撃事件からしばらく経ちました。
私は今日もジュンくんの家で、あの事件が嘘だったかのように平和に過ごしています。
……みなさんは、忘れてください。あんな恥ずかしいところを……まだ夢に出てきます。(自分で言うのもなんですが、私は毎度誰に話しかけているんでしょう?)
今日も、私はジュンくんの帰りを待っていました。
“ガチャッ”「ただいま。」
「おかえりなさい、ジュンくん!今日はカレーです!」
「お前、外まで匂いしてたぞ。」
「えへへ……気合い入っちゃって、作りすぎました……。たくさん食べてください!」
そうなんです、料理ができるようになったんです!
ジュンくんにいつまでも作ってもらうのは申し訳ないと思い、たまにジュンくんが家にいるときに教えてもらってたんです!
今は少し難しいものもできるようになったんですよ!
「はい、どうぞ。」
「美味そうだな。」
「あ、ありがとうございます!じゃあ、食べる前には?」
「そうだった。」
「「いただきます(!)」」
いただきますは、私が教えました。やっぱり、これと「ごちそう様でした」がないと落ち着きませんし、感謝の気持ちは大切ですしね!
「やっぱり、うまい。」
「わぁ、自分ながら美味しいですね……!」
「最近腕上がったんじゃないか?」
「本当ですか……!ありがとうございます!」
最近は、ジュンくんもこんなに褒めてくれるし、優しいんですよ。もともとに拍車がかかった感じです。
「さ、そろそろ寝るか。」
「はい、おやすみなさい!」
「ああ、……おやすみ。」
「……!は、はぃ!」
そして、寝る前。ジュンくんはあの事件の日から寝る前に頭をポンッと撫でてくれるんですよ。
私が寝るとき、不安にならないようにっていう優しさなのはわかっているんですが……。
誰でもなかなか慣れませんよね!?
その後、自分の部屋に戻ったのですが。
寝間着に着替え、ベッドに入り、寝ようとしても、なかなか寝付けませんでした。
いつもだったらすぐ眠れるのに………。
いやいや、流石に初めての頭ポンッはなかなか眠れませんでしたよ!?
でも、やっぱりあの手を体が覚えてて……以来、落ち着いて眠れるようになったんです。
あの悪夢は、たまに出てきてしまいますが。
とにかく、今眠れないのは嫌な予感がするからなんです!
前と同じ……あれ?前より強い?まさかこれって………
“パリンッッ”
ま、窓、割れて……!?
「元気にしていたかい?お嬢さん?」
「あ、あ………!」
あいつです。来ました。
怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…………!
とにかく体中を恐怖が巡って、すぐに体に震えが広がりました。
「あぁ、そんなに怖がらなくてもいいじゃないか。」
「で、で………でも…………!」
「まぁ、仕方ないか。変わっていないみたいだね、君の恐怖探知は。」
恐怖……探知?変わっていない?
この人、何を言っているんでしょうか……?
「とにかく、」
「……!か、からだ、が………!」
「今日は来てもらうよ。君は人質だ。」
「な……何を、いって……?」
男の人の目が急に光り、目を合わせてしまった私は動けなくなってしまいました。そして急にその人は私を抱えて、更に恐怖心が強くなり、完全に動けなくなりました。
「さぁ、行こうか。あいつももう来るだろうし。」
「っ!いくって、………どこ、に?」
「さぁ?君に教えるわけがないだろう?」
「!……っく、う……!」
少しでも抵抗しようとしましたが、その人の力なのか、私の恐怖心なのか、全然動けなくて。
「着くまで眠っててもらおうか。」
「っ、あ、ぁ……!」
「お休み、俺の玩具さん。」
その人が私の目を手で覆った途端。
目を開けていられなくなり、意識が遠くなって。
私は気を失い、連れ去られてしまいました。
「じゅん、くん………。」
その人に聞こえないくらい小さな声で、彼の名前を呼びながら。




