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事件が起こる前の出来事 1

その日。私は、ジュンくんの帰りを待っていました。


鍵を持っているのはジュンくんだけなので、それ以外の人はすぐわかります。しかも、ジュンくんはガチャッと音がしてすぐ入ってくるので、こっちがびっくりするくらいです。

普通だったら鍵を開ける音とドアを開ける音、つまり2回音がなりますよね?どうやって開けているんでしょうか?


加えて、「俺以外は誰も入れるな。」と言われているため、私はただ待っているだけなんです。

とはいっても、私は読書して待っていますから、暇じゃないんですよ!ここの本、たくさんあってどれも魅力的で、私にはたまらないんです!



けれど、その日は違いました。

突然、何か、外から嫌な気配がして、鳥肌が立つような感じがしたんです。


なので、移動して、自室の椅子に座って待っていました。

すると。



“コン、コン”



ドアを叩く音がしました!

絶対に誰か来ましたよね。

「入れるな」と言われているため、少し怖くなりながら知らない人が行ってしまうのを待っていたのですが。



“バキッ、バリバリッ!”



ひぇぇぇ、ドアをぶち破ってきた!?

足音が入ってきて、とにかく隠れないとと思い、クローゼットの中に隠れようとしたのですが。


それがだめだったみたいで、途中でガタッと音を立ててしまいました。

その音を聞いたのか、足音が一瞬止まり、こちらに向かってきました!

嫌な気配がどんどん近づいてきて、私は怖くなってクローゼットの奥で縮こまることしかできませんでした。


そして。

ガチャ、と音がして、この部屋のドアが開きました。

急いで息を殺して、いないふりをします。


ところが、そう簡単にはいかないようで。

いきなり、クローゼットの戸をノックして来たんです。


「こんにちは。ここにいるんでしょう?」

「………」

「あれ、いないのかなぁ。」


その声からも嫌な感じが滲み出しているように感じて、私は物凄い恐怖感を覚えていました。

どうかそのまま行ってくださいと思ったのが伝わったのか、ドアがまた開き、出ていく足音もしたのですが。


ほっと少しだけ息を吐いた瞬間でした。

クローゼットがいきなり開いて、


「ほら、やっぱりここにいるじゃないか。」

「……え……!?」

「隠れていたら駄目だろう?俺は君に会いに来たのに。」

「わ………私、ですか……?」


若い男の人が入ってきました。

突然嫌な気配の正体が入ってきて、私は体が固まって動かなくなってしまいます。

同時に、男の人の顔にあの懐かしい感覚が、でもあたたかい方とは真逆の恐怖感が押し寄せて、更に息が苦しくなりました。


「あれ、忘れちゃったのかな?まぁいいか、会えただけで十分だ。じゃあ、また会おうね。」

「え?」


言葉と同時に、男の人は姿が見えなくなりました。

魔法……でしょうか?


とりあえず行ってくれたみたいで、今度こそほっと息を吐いた次の瞬間、



「あい!大丈夫かっ!?」

「ジュ、ジュンくん……!」


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