夢の中の出来事 1
「小さな家の中での出来事 2」の、あいが一日眠っていたときの話です。
2話同時更新しています。
懐かしい、夢を見ていた。
どこか遠い国みたいな、でも近いような、そんな感覚だった。
私は、宙に浮いていて、自由に動けない。
ここは……草原?
幼い子供のような、元気な声が聞こえてくる。
「ねぇ、今日は何して遊ぶ?」
「こら、遊びじゃないんだぞ〜。」
「でも、楽しいんだもん!ふふっ、あはは!」
「もう、あいはすぐそうやって……。」
私の、名前?
「あ〜〜、わすれ物しちゃった……。取ってきていい?」
「何をわすれたんだ?」
「ほうきさんだよ!ないと空もとべないよ。」
「おまえ、よくそんな大切なものわすれられるな。」
「だって、しょうがないじゃん!わすれるものはわすれちゃうよ!ジューくんはしゅーのー魔法使えていいよね!私は使えないもん……」
ジューくん?
「あー、わかったわかった、こんど教えてやるから。」
「ほんと?やくそくだよ!」
「ああ、やくそく。」
そうだ、なんで忘れちゃってたんだろう。
小さい頃、ジューくんにいつも魔法を教えてもらってたんだ。
あれ?でも、私は普通に幼稚園に行ってたような……
あれ?
○●○●○●○●
私が戸惑っている間に、もう景色は変わっていた。
今度は森?にしては、不思議な色……
緑なのに、青にも見えて……でも、混ざっていないように見える。
「もう来ちゃった?」
「いや、まだ来てはいない。今のうちに仕掛けるぞ。」
「りょーかい!」
ふたりは少し大きくなっていた。
なにかに、追われている?
「よし、できたよ!」
「こっちもできた。さぁ、行くぞ!」
「うん!」
立ち上がって、走り出す。
「あっ、あそこはああしたらもっと上手くできたかも……」
「反省はあとだ、もたもたしてたら来るぞ!」
「ごめん!」
「っ!発動する!伏せろ!」
ジューくんが私の頭を抱えこんで地面に伏せた、その時。
『ドッッッカーーーン!』
激しい爆発音。どうやらあれは、爆発魔法を仕掛けていたらしい。
「っ、やったか?」
「もう大丈夫かな?」
ふたりは起き上がり、お互い抱き合ったまま爆発したところを見つめる。
「……う、嘘だろ……。」
「き、効いてない、の?」
煙の中から、現れたのは。
「やぁやぁ、これは派手にやってくれたねぇ。」
ひとりの、若い男の人だった。




