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翳翼のエクシア  作者: KAZU
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第1話「出会いは突然に」

 人間と天使、そして魔族との3すくみ…一人の少年少女の出会いからこの物語は動き出す…。

???A「(無我夢中に走りながら)…ハァ…ハァ…ハァ…。」

こんな時間は普通なら皆が寝静まっておりしかもこんな雨の中だから誰も外を出ないのだが…

そんな中をある男性が傘も差さずに無我夢中に走っていた…。

そして、その男を女学生らしき少女が追いかけていた、彼女もまた傘を指さずに…

そして数分が経った頃…

???A「(息を切らし)…ハァ…ハァ…ハァ…。(立ち止まり後ろを振り向く)…ここまで来ればあいつももう…。」

一方、少女の方は…

???B「オイ、あいつ見失ったぞ…どうするんだ?」

???C「心配ないわ、デュラン。先回りすれば良い事よ。」

???B「そうか、しかし良いのか?あんな雑魚相手にして、我の見た所かなり弱い方だったぞ。」

???C「黙って、相手が雑魚だろうが天使ぁ天使!絶対に逃がさないんだから!!」

???B「そうか…。ま、お前がそういうなら別に良いがな…。」

そして彼女は男が走った所とは反対の場所へと回った…。

???A「(膝を突き息を切らし)…しかしあの小娘、何で俺が天使だということが分かったんだ…?(再び立ち上がろうとする)…まぁ…どうせ追ってこなさそうだしな…。…あぁっ!?(驚愕)」

男の前には…

???B「残念だったわね、私は回り道を知ってたの。さ、おとなしく勘弁しなさい!!(鞘から剣を引き抜こうとする)」

???A「う…五月蝿い!!許はと言えばお前が裏切ったのがいけないんだ!!……エクシアッ!!」

するとその少女は…

???B「私はエクシアじゃない…!江久梓亜だ!!(デュランダルを鞘から抜いて男を斬る)」

(…ジョバッ!!)

少女は自分の名を明かすと同時に剣を鞘から抜いて男を斬った…。

デュランダル「おい梓亜、もしかして殺しちまったんじゃ…。」

梓亜「大丈夫、寸止めにしといたわ。」

雨に濡れたまま血を流して倒れる男を後にし江久梓亜という名の少女はデュランダルと言う喋る剣とともにこの場を後にした…。

(…ザッザッザッ…)


「翳翼のエクシア」第1話「出会いは突然に」


(…チュンチュン…Rrrr…Rrrr…)

翔「…ん?もうこんな時間か…目覚まし、目覚まし…っと…。(手探りで目覚ましを探す)」

この物語の主人公「出門翔」は布団から顔を半分出したまま手探りで目覚ましのスイッチを探そうとするも…

(…ムニュ…)

彼は何か柔らかい感触を感じた、どう考えても明らかに目覚ましの感触とは違う…。彼は布団から顔を出しそれを確かめようとした…それは…

美羽「ふぁ~(目を擦りながら)…あら翔お早う、それにしても朝から大胆♥」

翔「か、母さん…!?また俺のベッドで寝てるんだよ!?ちゃんと自分のベッドがあるだろ!?」

美羽「だって一人じゃ怖くて眠れなかったんだもん♥」

翔「あのね、母さん…。(呆)」

そして二人は着替えを追え、朝食を食べ始めた…。

「最初のニュースです。本日の午前6:30頃…天輪市にて20代後半ぐらいの男性が血を流して倒れている所をを通りかかった人により発見され病院に運び出されました。幸い命に別状は無いようです。」

美羽「(プレートにベーコンエッグを乗っけながら)最近そういったニュースが多いわね…。」

翔「母さんも気をつけろよ…。母さん若いし可愛いからな。」

美羽「あら、その時は翔がお母さんを守ってね♪」

翔「(やや意地悪そうに)ん~、それはどうかな?」

美羽「もう翔ったら~。」

翔「…。(上にある壁掛け時計を見る)…やばい!もうこんな時間だ、行って来まーす!(トーストとを口に銜え急いで家を出る)」

美羽「翔~!車や女の子にぶつからないよう気をつけてね~!」

翔「誰がぶつかるかっての!一昔前の漫画じゃあるまいし…。(一度トーストを口から放しまた食べ直す)」

翔が急いで学校へ向おうとしたその時…

梓亜「~♪(ドーナツを頬張りながら翔の前を横切ろうとする)」

デュランダル「おい梓亜…。」

梓亜「(歩きながら)どしたのデュラン?」

デュランダル「右横…。」

梓亜「…え?(右横を振り向く)…」

翔「うわあぁぁぁ!?どいてくれ~っ!?」

(ドカッ!)

運悪く二人はぶつかってしまった…。

宙に舞うドーナツとトースト…。

そして尻餅をつき互いを見つめあう二人…。

翔「(梓亜を見ながら)……。」

梓亜「(翔を見ながら)……。」

翔「…お前…スカートの中見えてるぞ…。」

梓亜「…え?(顔を赤くし慌ててスカートを両手で押さえる)…ば…馬鹿―っ!今見たの忘れろ忘れろ、忘れろーっ!!(デュランダルで翔を斬ろうとする)」

翔「わ…わ…待て、落ち着けって…!それに俺、学校遅刻しそうだから…!(逃げるかのように慌てて学校へ向う)」

(…タッタッタッ…)

梓亜「あ…ちょ…。…それにしても何だったのよあいつは…!」

そして翔は時間内に教室へ間に合った…。

翔「ハァ…ハァ…(壁にかけてある時計を見ながら)…まだ7:30ちょい過ぎか…。母さんもしかして時計合わせ間違えたのかな…?」

するとそこへ…

むつみ「あ、出門君お早う。」

ストレートヘアーが美しい少女が翔に声を掛けてきた。

翔「お、米倉お早う。お前も来たばかりか?」

むつみ「ううん(首を横に振り)、私は教室の掃除をしに一時間前に来たから。」

翔「そうか、お前いつも真面目だもんな。ありがとよ。」

むつみ「(顔を赤らめ)う…ううん、そんな事無いよ…。」

すると後ろから…

???「俺には挨拶してくれねーのかな~?」

翔「(後ろを振り向き)お…おわっ!?高谷驚かすなよ!?」

むつみ「あ、高谷君お早う。」

修二「お、むつみちゃんお早う。」

彼の名は高谷修二、翔の悪友兼部活仲間である。

そして時間は8:00近くになるのだが…教室の外から誰一人足音すら聞こえてこなかった…。

むつみ「先生遅いね…。」

修二「ま、何時もの事だし慣れてるけどね…。」

翔「…と言うとまた自習か?」

修二「だったら外でフットサルでもするか?」

翔「ああ、そうだな…!」

だが、その時…

(…タッタッタッタッ…)

誰かがかけてく足音が聞こえてきた。

(…ガラ…)

久美「スミマセン、目覚まし掛け間違えちゃいまして…。」

「アハハハハハハ…。」

教室中に広がる笑い声…

久美「(顔を赤らめ)な、何が可笑しいんですか!?そ…それよりも出席取りますよ!?」

彼女の名は仲卯久美。翔のクラスの担任で穏やかで優しく美人な為生徒からの人気も高いがやや不真面目な面も少し見られる。

そして出席が終わり一時間目の授業が始まった…。

翔「……。(隣の窓を眺めながら)

しかし翔の方は隣の窓の外の少女の姿が気になって仕方なかった…。

梓亜「………。(戦闘の煙突に腰掛けながら街の様子を眺めている)」

するとそこへ…

久美「出門君、今は授業中ですよ。それとも何ですか?もしかしてUFOもしくはスカイフィッシュが飛んでいたのですか?」

翔「あ、スミマセン…。」

「アハハハハハ…。」

久美「もしそれが本当だったら先生に早く知らせてくださいね。」

翔「あの、もしかして先生も外の様子気になってたのですか?」

久美「べ…別に…先生は教師として正論を言ったまでですよ!?…さ、早く授業に戻りましょ!」

「アハハハハハ…。」

翔「フフ…。(笑)」

そして午前の授業、お昼の休憩に午後の授業も終わり。放課後の時間、生徒達の大半は部活動に勤しんでいた。翔達の所属するサッカー部も練習の真っ最中であった…。

修二「(ボールを蹴る)出門、パス!」

(ドカッ!)

翔「お、おうっ!?(ボールの許へ向う)」

翔もボールの許へ向うも…

(…ドサッ…)

ボールは校舎の外へと落ちていった…。

修二「あ、悪ぃ…。」

翔「いいよ、俺が探してくるよ…。」

そして翔はボールを捜しに校舎の外へ出た…。

翔「え~と、ボール×2と…。」

すると…

梓亜「探してるのはこれ!?(ボールを翔に見せる)」

翔「あ、ああ…って、ちょ、お前は…!?」

梓亜「危うくぶつかる所だったわよ!(ボールを乱暴に翔に投げつける)」

(…ビュ…ガシッ!)

翔「(何とかボールを受け止める)ちょ…そんな言い方は無いだろ!?」

梓亜「…フン…。(何処かへ去る)」

そして梓亜は何処かへ去っていった…。

そして部活も終わり…

「ありがとうございました…!」

「ありがとうございましたーっ!」

修二「じゃあ、出門また明日な。」

翔「じゃあな。」

翔は家路へと帰っていった…。

翔『今日よく会う女の子誰なんだ?制服見た所俺の学校の奴じゃ無さそうだったし…。』

するとそこへ…

「貴様か、出門翔って言うのは…。」

翔「ええ、そうですけど…ってまさかあんた天使か!?もしかして俺を…!?」

「あぁ、そうだ…。魔界の王の一人「アスモデウス」の血を引く者よ、ここで始末してくれる!」

そう、出門翔は魔族(サキュバス)の母親と人間の父親と間に産まれたハーフなのだった…。それ故に魔族と敵対する天使からは常に狙われているのであった…。

翔「母さんが心配してるって言うのに…仕方ない!」

一種触発!…だがそこへ!

梓亜「(翔の前に立つ)ちょっと待った!天使を倒すのは私の役目、あんたなんかに渡すもんか!」

翔「お、お前は…!?」


To Be Next…。


 次回予告

翔「こいつは俺に用があるんだ!お前なんか関係ない!」

梓亜「何よ、私には世の中の天使を倒す使命があるのよ!」

翔「ちょ…母さん…。(呆)」

美羽「翔が女の子を連れてくるなんて初めてだわ、てっきりむつみちゃんかと思っちゃった♥」

久美「今日、新しくこのクラスに転校してくる生徒を紹介しま~す♪」

梓亜「今日このクラスに配属する事となった江久梓亜よ。以後お見知りおきを。(一礼する)」

???「君、もしかしてただの人間じゃないな…。」

梓亜「あ…あんたは一体!?」

翔「仕方ない、江久…共同作戦と行こうぜ!」

梓亜「仕方ないわね、ただし止めを刺すのは私だからね!」


第2話「梓亜、転校する」


ご期待下さい…!


 

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