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いつかの記憶
恋愛ゲームなどといったラブコメディを、主人公の「親友キャラ」の視点から見たら、一体どういう風になるんだろう?
そんなことを考えながらこの話を書こうと思いました。
「本当にこんなやり方を、これからもずっと続けていくつもりなの?」
ふと、夜中に目を覚ました俺は、いつだったかあいつが俺に言った言葉を、急に思い出した。
「ああ、もう決めたことだ」
その問いに対し、俺はそんな風に自信満々に答えたと思う。当時の俺はそれが合理的な判断だと思っていた。それをすることで満足を得られ、楽だった……。
「……ふうん。ま、頑張れば」
そいつは呆れたような、諦めたような言い方で俺に応援の言葉を投げかけた。今だからこそ思うが、あいつは俺に別の答えを期待していたのかもしれない。
「ああ、頑張るぜ!」
だが、その時の俺がそのことをわかるはずもなく、俺は当時口癖のようにしていた言葉を最後に放った。
だが、どんなに格好良く言ってみたって、その言葉は戦うことを拒んだ、臆病者の逃げ口上にすぎなかった。
「道化上等!」




