檻のち・・・
2ヶ月更新出来なくてすいません。
後悔はしてる。だが反省もしている(キリッ
馬車に揺られること約二時間。
途中に、何度か戦闘らしき音が聞こえたが、馬車は順調に進んで行き、主要都の外門に着いた。
全ての主要都は中心から内門、中門、外門の三つの巨大な門が区画を分けている三層構造で、一番外側の区画は主に様々な店がある商業区、真ん中側の区画は主に都民達が住む居住区、そして中心の区画は主に貴族達や騎士達が住んでいる上級区になっている。
外門を抜けてからも馬車はしばらくの間歩き続けた。
馬車の外から客寄せの賑やかな声が聞こえてくる。どうやら街に入ってからの道のりが、すべて市場らしい。外は賑やかで楽しそうだ。私の心はブルーだが。
しばらく歩いたところで馬車は急にとまった。
馬車の後方が開き、体格が良い、いや、ゴツイ男が二人入ってきた。
先頭の男が手に持っていた鍵を使い私達が入っている檻を開け、後ろにいる男が肩に掛けたロープを私とニールが付けている手枷に取り付けた。
「ついてこい」
先頭にいた男がそう言うと、手枷と繋がっているロープをいきなり引っ張りながら歩き出した。
馬車を降りるとそこには大きなドーム型のテントがあった。
男達はロープに繋がった私達を引きながらそのテントの裏に回って行く。
テントの周りにある3、4メートルぐらいの壁の外からは、相変わらず物売り達の賑やかな声が聞こえてくる。あ~、私もあの中に混ざりたい!!
裏からテントに入ると、ガラの悪そうな剣や槍で武装したチンピラがたくさんいた。もちろんほかにも人はいたが、ほとんどがそうだった。
入った瞬間ほぼ全員がこちらを向いたため少しビビったが、次の瞬間には興味が無くなったのかほとんどがそれぞれ雑談や仕事(?)を再開した。それでもまだこちらを見ている奴らは口々に「おい、見ろよ。久々の上級だぜ?」「お、マジだ。しかもなかなか可愛いじゃん?ガキだけど」「だな、あと3、4年ってところか?」「いや、俺はあと5、6年ってところと思うね」などと話している。ヒソヒソ声で。
だが引き継ぎチートな私には聞こえる!!貴様らの声が!!聞かれたくなかったらそれこそテレパシーでも習得するのだな!!
テントの中にある迷路のような通路を右に左へと進んでいく男達に引っ張られていく。
やがて左右に中、小型の檻が連なっている場所に着いた。
それぞれの檻の中には10~30くらいの歳の男女が入れられていた。中には頭に獣耳やお尻に尻尾がついている人も居る。
もしかしなくてもあの人達は獣人と呼ばれる種族なのだろうか?
私とニールは別々の檻に入れられた。
ニールの檻は分からないが、私は多くある檻の中でも3、4人入れそうな小型の檻に入れられた。中には誰も居なかったのでどうやら今のところ、この檻は私だけで独占出来るようだ。
はい。進んでないですね~
全て計算どうりです(嘘)