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ステータスと人類最大の敵、それは・・・

 俺がやっていたオンラインゲーム・・・正式名称は忘れたが・・・通称VLOは、科学があまり発達していない代わりに魔法があり、そこそこ発達しているといういたって普通のレベル制MMORPGだ。

 このゲームは基本ソロでしか行動できず、プレイヤーは魔王を倒すために各地にあるダンジョンに潜り、各魔王城の在り処を解き明かしていき、各魔王を討伐していくのだが・・・

 開始から五年経った今現在、魔王城のほとんどが見つからず、三つだけ見つかった魔王城の魔王も強すぎて攻略出来たのが二人だけという鬼畜っぷりをもつゲームだ。


 ちなみにレベルはカンストしており、魔王を倒した二人の内一人が俺だったりする。






 今の自分の容姿はVLOでの俺のアバター『フィリル』とそっくりそのままだ。

 つまりこれが意味することは・・・


「俺はゲームの世界に来ちまったーーーーーーーーーー!!」


 そう、ゲームの世界かどうかは分からないが、これはテンプレどうりに言ったら異世界トリップもしくは転生だろう。


「ステータスはどうなっているのだろう?」


 そう思い、ステータスと念じてみると頭の中に文字が現れた!!


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 Lv(レベル)(200)

 名前:フィリル(女)

 種族:人間


 能力値

  HP:8000/8000

  MP:500/500


  Atk:318 (MAX500)

  Dif:293 (MAX500)

  MDf:256 (MAX500)

  Agi:500 (MAX500)

  Dex:468 (MAX500)

  Int:225  (MAX500)

  

 スキル (p=パッシブル)

  短剣術:LvMAX

  暗殺術:LvMAX

  隠密行動:LvMAX

  投合術:LvMAX

  身軽:LvMAX

  索敵:LvMAX

  魔力翼展開:LvMAX

  闇魔法:Lv3

  光魔法:Lv4

  p暗殺:未発見で初撃がクリティカル発生時、一定確率で即死付与

  p夜叉:暗闇での能力値1,5倍、夜での能力値3倍(HP、MP以外)

 p曲芸師:Dex+150

  p閃光:Agi+150

 p魔力操作:MP消費量半減


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ゲーム時代と変わっていないことに安堵する。


 ぐぎゅ~ぐぎゅぎゅ~


 と同時にお腹が減ってきた。


「そういえば、まだ何も食べてないな~。・・・アイテムボックスの中に食べ物なにかあったか?

 とりあえず、出ろ!アイテムボックス!!」


 ・・・と言っても何も出てこず。


(アイテムボックス!!)


 ・・・と念じても何も現れなかった。


 ぐぎゅ~ぐぐぐぐぎゅ~ぐぎゅ~


「まさか、アイテムボックスは消えたのか?!これでは腹の虫が収まらないじゃないか!!それに俺の装備は!?」


 そう、今着ている服は、白のワンピースだけである。もちろん下着も靴も履いている。

 そしていつも装備しているはずの黒装束と漆黒の短剣が無かった。

 その装備は魔王のドロップアイテムであるため無くなったのはとても惜しいが、とりあえず今は・・・


 ぐ~ぎゅるぐ~ぎゅるぐ~ぎゅ~


 ・・・お腹が減ったので、気は進まないが餓死したくないので森に入って木の実でも探して食うことにした。
















 どれくらいこの森を歩いたのだろうか?


 この森には木の実が一つも落ちていなかった。それどころか動物一匹すら見なかった。


「そう言えばVLOでこんな森見たことないな・・・もしかしてゲームの世界じゃなくてそれ以外の異世界なのか?スキルのお陰なのか夜でもよく見えるものの・・・空腹感と睡魔が・・・強すぎる・・・もう・・・だめ・・・だ・・・・・・」


 バタンッ


 横に寝ながら思う。


(このまま死ぬのだろうか・・・なんかそれはいやだな。一日目で死ぬとか・・・これなんてクソゲ?)


 急に周りに気配が集まりだしたのを感じた。

 多分弱りきっている俺を食うつもりなのだ。今まで隠れていた動物、いや、魔物が。


 何故か俺は分かった。あれは魔物だと。多分今まで魔物と戦ってきたこの体が知らせたのだ。

 そして理解した・・・理解してしまった。


(俺はこれから食われるのか。短い異世界生活だった)



 その時だった

 魔物達が木々に隠れるのと索敵範囲ギリギリになにか、おそらく5~7人の人間の集団が入って来るのはほぼ同時だった。


 その集団は索敵範囲内をうろちょろしたかと思うと、近くにやって来た。


 だが俺の意識はその時朦朧としており、人がいるのはわかっていたが全く反応することが出来なかった。



 そして俺は意識を手放してしまった。



 その集団が何者なのかを確認もできずに・・・








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