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これなんてテンプレ

 続きです。

 多分今回から一話あたりの文字数が少なくなっていくと思います。

 ・・・前回から?かもしれませんが。


 それではどうぞ


 冷たい風に吹かれて目が覚めた。どうやら俺は寝ていたみたいだ。

 だがおかしい。明らかにおかしすぎる。


 なぜなら俺が起きたのは、()森の中(・・・)なのだ。それに足元がスースーする。


 足元には小さな湖が、周りは全て木、木、木である。


(こんな所で寝た記憶は全くないのだが・・・夢か?でも痛みはあるし・・・どうなってるんだ?)


 頬をつねりながら起き上がる。


(少し目線が低い・・・喉渇いたし腹も減った。とにかく水を飲もう。それから色々考えよう)


 そして数々の違和感を抱きながら湖へと近づく。

 月明かりが反射した湖はとても幻想的で美しかった。

 だが今の俺にその光景を楽しむ余裕がない。



 なぜなら水面に十一、二歳くらいの一人(・・)の美少女が映っているからだ。



 ただでさえ混乱していた俺の頭はますます混乱した。俺がその少女を探そうと辺りを見回すと、水面に映る少女も全く同じ動き(・・・・・・)をするのだ。


 俺はさらに混乱した。


 ためしに手を上げたり下げたりしたり、某格闘漫画の表紙の立ち方をしたりしてみたが、水面に映る少女もやはり全く同じ動きをする。・・・というかよくこの体制で立てるな~


 そして勇気を振り絞って声を出してみた。


「・・・あ、あーっ!?」


 出た声は透き通るような聞き心地が良さそうな女の子(・・・)の声だった。


 そして俺は今まで考えないように、やらないようにしていたことをした。つまり触るのだ・・・今や女の子となった自分の体に・・・

 まず両手で胸を触る。すると以前は無かったまだまだこれから成長するであろう小さな丘が二つあった。


(・・・これは将来巨乳になるんじゃないか?というかなって欲しい!!)


 などと考えながら右手をおそるおそる男の象徴があった所にやった。するとやはりそこには何も無かった。スベスベだった。

 あ、ちゃんと布越しだからな!!

 そして、これではっきりとした。


 俺は女の子になったのだ!!


 喉がカラカラなので湖の水を飲む。特に濁ってもなく、匂いもしなかったので両手ですくって飲む。

 そして飲み終わった後、現状確認するためにも水面に映る自分の顔を見る。


 新雪のように白い肌に整った輪郭と鼻、ピンク色のプリプリした唇と大きな碧色の目、そして腰辺りまで伸びるサラサラの銀髪。どのパーツも整っており、将来男にモテること間違い無しだ。

 だが残念なことに中身は男だ。俺は別にゲイじゃないしホモでもない・・・いま気になったが、ゲイとホモの違いってなんだろう?


 とにかく、俺がまだ男であったなら出会って即告白するくらいの美少女がそこにいた!!

 そう言えば精神は体に引っ張られるって聞いたことあるけど本当なのだろうか?




「・・・今気づいたがこの顔、俺のやってるゲームのアバターの顔だ」







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