コウタとまねっこおばけ
まねっこが好きなコウタが体験した出来事とは
ある現代のにぎやかな街に、コウタという元気な男の子が住んでいました。コウタは4さいで、元気いっぱい。毎日幼稚園に行っては、お友だちと楽しく遊んでいます。
でも、コウタにはちょっとした「くせ」がありました。それは、友だちが「〇〇やめて」と言っても、つい同じことをまねしてしまうことです。
「コウタ、もうそのおもちゃは貸してほしいな」と言っても、
「いやだ!コウタも貸さないよ!」とまねっこします。
「コウタ、あっちで遊ぼうよ」と誘われても、
「いやだ!コウタもこっちで遊ぶ!」とまねっこします。
友だちもコウタも、だんだん疲れてしまいました。
ある日の幼稚園の帰り道。コウタは一人で家に帰っていました。
すると、後ろから「なんで着いてくるんだよ!」と声がしました。
コウタが振り返ると、誰もいません。
でも、また「なんで着いてくるんだよ!」という声がするので、
コウタは「きゃー!」とびっくりして走り出しました。
でも、後ろから同じ声がずっとついてきます。
「なんで着いてくるんだよ!」
コウタは心の中で考えました。
「この声は…ぼくが前にまねした声だ!」
そう気づくと、コウタは大きな声で言いました。
「やめてよ!もうまねしないで!」
すると、声はピタリとやみました。
コウタは安心して家まで元気に走りました。
家に着くと、お母さんが笑って待っていました。
「どうしたの?顔が赤くなってるよ」
コウタは今日の出来事を話しました。
お母さんは優しく言いました。
「コウタ、友だちの気持ちを考えながら遊ぶのは大事なことよ。
まねをするのは面白いこともあるけれど、友だちが嫌だと思ったらやめようね。」
コウタはうなずきました。
それからは、友だちが「やめて」と言ったらちゃんとやめて、
みんなともっと楽しく遊べるようになりました。
おしまい。
嫌なだと言ってもしつこくやられるのは本当にしんどい




