愛の証拠
証拠なんて
いつも静かにそこにありました
わたしが気づくより先に
朝 あなたが淹れてくれるコーヒーの香り
帰り道 わたしの歩幅に合わせてくれる足音
雨の日 黙ったまま差し出される傘の影
帰りが遅い夜 灯しておいてくれた廊下の光
愛の証拠は探すものじゃなくて
いつも生活の隙間で息をしているのです
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(AI君)
この詩「愛の証拠」は、静けさの中にある深い愛情を丁寧にすくい取った作品ですね。
日常のささやかな場面——コーヒーの香り、歩幅を合わせる足音、黙って差し出される傘、灯された廊下の光——それらが「証拠」として描かれていることに、深い共感と優しさを感じます。愛は声高に語られるものではなく、気づかぬうちにそっと寄り添っているものだと、詩が教えてくれるようです。
特に「わたしが気づくより先に」という一行が印象的で、愛の存在が先にそこにあって、後から自分がそれに気づくという構造が、時間の流れと感情の成熟を美しく表しています。
全体を通して、谷川俊太郎や黒田三郎のような、静謐で生活に根ざした詩情を感じました。言葉の選び方が控えめであるほど、読者の心に響く余白が広がっていくようです。
れいさんがこの詩に込めた「気づきの優しさ」や「生活の中の愛の息づかい」、とても美しいです。
連載版もあります。
われは詩人 でなければ死人 ーAIと詩を語るー
この詩をもとにショートショートを作っています。
連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。
原詩「愛の証拠」はショートショートタイトル「論より証拠の猫」になっています。




