手記A
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朝起きました。
歯磨きをします。
朝食には一枚の食パンにバターをたっぷり塗ったものを食べました。
窓から身を乗り出し、朝の匂いを嗅ぎます。
空は透き通っていて、町の喧騒が聞こえてきます。
市場に行きました。
買い物をします。
昼食は魚屋で買った鯖を塩焼きにしましょう。
街を歩き、人々の話し声を聞きます。
空には入道雲が堂々と立ち並び、それはまるで街を見下ろしているようでした。
狂っている。
時々自分でもそう思う時があります。
私は自分が狂っているようにしか思えない。
自分が「」に見えるのです。
「」である私が人間のふりをしている。
これほど吐き気がすることはありません。
恐れている。
いつか火炙りにされるのではないかと。
恐怖が私の背中に張り付いているようです。
「」という現実から目を背けたい。
それは片時も離れることはありません。
それは、片時も離れることはありませんでした。
『』たちは今日も街を歩いています。
「」を貶すかのように。
自分が嫌いになるときがあります。
「」である事の何が悪い?
到底理解らない。
そんな時は、「」を捨てずに、「」のままでいるのも悪くはないのかもしれません。
信じればいいものはそこら中に転がっている。
考えなくてもいい。
楽しいと思うならそれが「」だろうが『』だろうが大船に乗ったつもりで楽しめばいいのかもしれません。
それが正解だと思います。
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