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夢鏡

作者: 堀鴎斎

何もない無気力な廃人と米国にいる学生らしき熱い男がお互いに知らぬのにどこか既視感のある懐かしい曖昧な広間で向き合う。青年は、彼に何故だか恋人について問い掛ける。彼は「後悔は糸ほどもない、むしろ心は羽ばたき己を然りと見つめる時間もある。しかし私は今が苦しい。」と言う。青年も今が苦しい。青年は「何故ですか。」と更に問ふ。今にも死にそうな瞳で彼は「私は何もないからだ。自由な時を消費し、悩みも恋も情熱もない形だけの日々を送っている。未来の為別れを選択し、彼女と自身に誓いを立てた。それでも私は形だけを残して唯の人形になってしまった。」と答える。青年は似通った部分に親近感を覚える。続けて彼は「私は不自由だ。彼女は余りに難解すぎる、いくら尽くせど足りない。貴方は何故別れたのですか。そして何故それ程落ちぶれてしまったのですか。」と叱責する。男は最後に「君は既に知っている。何故なら君は私なのだから。」と言った。陽が涙を照らす。

ご精読ありがとうございました。

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