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まさかの妹登場でびっくり!それにそれに初めての変身!?

 えー、どうも皆さんこんにちわ、はじめましての方は初めまして。あ、いっつもの人だー。やっほー、えへへ。はやてでーす。わたしぃ、分け合って魔法幼女になっちゃいました。異世界を救うためにまさかまさか魔王退治に出向くことに……。いったい私どうなるの!?

 とまあ、茶番はこのくらいにしてと。えっとつまり今から魔王退治の旅に出るんだよね。それじゃこうもしてられないね。早くこの家から出よう。転生してきたばっかりでこの家に何の思い入れもないからね。

 とことことこ……。とことことこ……。ん?何この擬音は。ああ、私からなってるのか。だってロリだもんねしょうがないね。でも実はさ、あの後神様に頼んで少し年齢上げて貰ったんだよね。実はね。これ内緒って言われてたんだけど、実はね。ほんの少しだから、許してロリコンの人。まだぎりロリの範囲に収まってると思うから。

 いやだってさ、前回ドアノブ届かなかったんですよ。ドアノブに。やばくないですか?いや普通に不便。そんなんでいちいち魔法なんて使ってたら面倒じゃないですか。あと、多分普通のロリもドアノブくらいは届く身長はある。

 きっと設定三歳とかだったよ最初。というわけでね、女児くらいにしてもらいました。小学校低学年くらいかな。多分ロリ。ていうかロリと言えばロリなんです。アイドルはみんな17歳というように。

 とことことこ……。とことことこ……。にしても広い家ですね。廊下がすごい長い。背が低いからってのもあるんでしょうけど、それにしても豪邸です。あっこれ鏡だ。すっごいおっきい。天井近くまでありますね。ほんとに昔の貴族の屋敷なんじゃないかって思っちゃうよ。まあ見たことも本で読んだこともないけど。もちろん聞いたこともないよ。

 ふーん。ちっちゃー、私。でもなんか可愛くない?ちょっと。やっぱり子供ってかわいいんだねえ、まって、自分なんだけどまだ見慣れてないせいかめっちゃ可愛い。ってあれ?これ昔の私じゃないな…。うん。全然違う。そっか転生ってそういうことか。誰かになってるんだ。どっかのロリになってるんだ私。いやそりゃ可愛いに決まってますよね。

 でも金髪だあ。わたしぃ、きゃわぃい。ゎたし、はやて!よろしくぇ。ニコッ。首を右に傾けて右目ウインク。

 ふふ、誰もいないから何でもできる。さいこう。……ゴホン。さあ行こうか。この国を再興しよう。なんちゃってえ。

 とことことこ……。とことことこ……。あ、玄関だ。にしても広かったね。体が小さくなってるせいか、ものすごく歩いた気がする。まあいいや、ようやく外の空気が吸えるよー。

 ガチャ、ドアノブを回す。ていうか手が届く!感激。

「外だ―――ーーーーー、ひゃっほい。……、ってあれ?」

「お、お姉ちゃん?」

 玄関開けたらなんかロリがいた。私とおんなじくらいの背のロリがいた。髪は銀髪、胸はもちろんぺったんこ、こっちをいぶかしそうに見つめながら放った言葉はまさかの『お姉ちゃん』。

 え?え?なんですかお姉ちゃんって。もしかして妹がいたんですか?え?え?しかもめちゃ可愛い。絶対こんなのいもうとじゃん!

 ていうか、神様の趣味が!爆発してるよ!この異世界!まさかロリ妹まで存在していたなんて。しかもかわいいし。めっちゃ可愛いし。いや、なんかさ、勝手に異世界に転生させられてさ、ちょっと意味わかんないって思ってたんだけど、まさかこんなかわいい妹がいたなんて。

「大丈夫安心して、お姉ちゃんがあなたをを守るからね」キランッ

 ああ、人生で一度は言いたいセリフだねえ。ついに言っちゃったあ。

 あれ?照れてる?お姉ちゃんのかっこよさに照れてるかなあ?……、いやこれ引かれてるかもな。てか絶対引かれてるわ。なんか顔ひきつってるし、少し後ずさりしてるよ。心なしか顔が青ざめてるよ。

「お姉ちゃん、どこかに頭でも打った?いつも意味不明なことばかり言ってるけど、家から出てきたときのテンションと、さっきのセリフと言い、今日はよりおかしいよ」

 あー、引かれてる音がする。妹に引かれてる音がする。しかも私の元のロリも意味不明なこと言う子だったんだねえ。

「ごめんね、ロリ妹ちゃん。そんなドン引きさせるつもりじゃなかったの。いやさっきまでさ、魔王が現れて世界が大変みたいなこと聞いてたから。ついね」

「……ロリ、いもうと?何それ。私サーヤって名前なんだけど。お姉ちゃんなんか喋り方へんじゃない?」

 いけないいけない。妹に向かってロリは違うか。しかもなんなら自分も今はロリだし。サーヤちゃん、サーヤちゃんね。覚えたよ。

「それで、サーヤは何してたの?」

 めっちゃお姉ちゃんポイ気がする。このきき方。

 まあそれはそうと、この家に私以外の住人がいたんだってわかったし、サーヤちゃんが何してたのか聞けばほかの住人もどこにいるのか分かってくるかもって思ったわけですよ。

「なにって、友達と外で遊んでたんだけど。てか出かける前にお姉ちゃんも誘ったの覚えてないの?」

「え、そうだったの?」

「やっぱり覚えてないんだ。まあ、寝ぼけてたから、覚えてないかなって思ってたけど」

 うわー、これは怒られそうな予感。ていうかここまでの流れから、この子はめっちゃしっかりものの妹で私はちょっとドジなお姉ちゃんみたいな、よくある姉妹関係になってません?

 私一応女子高校生だからなあ、しっかり者でありたいんだけど。これもこれでありなのかな。

「遊びの話はさ、謝るけどさ、パパとママってどこにいるかサーヤしってる?」

「…………!」

 あれ?なんかさっきの比じゃないくらい顔がこわばってるんだけど。あー、私もしかして地雷ふんじゃったかなあ……。

「まだ……、寝ぼけてるんだ。…早く起きたら、お姉ちゃん」 

 悲しそうな顔を浮かべるサーヤ。体が小さく震え今にも泣きだしそうだ。

「ごめん」

 この世界は魔王に襲われて崩壊の危機に瀕している。比較的安全な場所に転移したとはいえ、この辺りにも魔王の手は伸びているのだろう。おそらくサーヤの両親は。

「いいよ、お姉ちゃん。つらいのは一緒だから。悪いのは魔王だよ。あの魔王によって私たちちっちゃな女の子以外、みんな魔物に変身させられちゃったんだもん。……私の、パパも、ママも…」

 ……まさかこの世界がこんなひどいことになっていたなんて。想像もしてなかった。多分私たちだけじゃない、ほかの女の子たちも…。きっと両親と会えなくなってるんだろう…………。

 ……って待ってよ、それってつまり、えっともしかして、裏を返したらさこの世界ロリしか存在しないってこと!?だよね、そういうことだよね。うーん、趣味が!神様の趣味が!出てるよー!!

 とんでもない世界だ。ちなみに女の子以外ってことは、ショタもやられちゃったのね。それは少し、いや非常に残念。

 ていうかなんだこれ、シリアスなのかコメディなのか。よくあるシリアス×ギャグなのかなあ、きっと。

 ショタを復活させるように神様に掛け合ってみようかなあ。なぜか私は神様と喋れる能力があるらしいし。

「きゃあーーーーーーーーーーーーーーー」

 突然甲高い悲鳴が鳴り響く。

 え、なに!サーヤちゃん!?あ、あれは魔物?豚が二本足で立ってる。紫色のやばいオーラが周りにあふれだしちゃってて見るからに敵ね。服は着てないけど可愛くデフォルメされててやばいパーツは見えなくなってるわね。とか言ってる場合ではなく。

 右手に棍棒、左手に……ってサーヤちゃん!?よくみたらサーヤちゃんが捕まってる!早く助けないと。

「ブヒー、今夜はこのロリに バニーのコスプレをさせてやるブヒ」

 きっっっっっっっっっっっしょ。まっじできっしょいこの豚。早く殺さないと。ああ、殺すとか言っちゃった。懲らしめてあげないと。

「お姉ちゃん助けてえー!」

「待ってて、サーヤ今お姉ちゃんが助けるからね!」

 大丈夫、私には神様にもらった力があるもの。ってあれ?どうやって使うんだ。

「はああああああ」

 ……何も起きないなあ。

「てやああああああ」

 ……何も起きない。

 あれ?どうすんのこれ。

「ブヒ、なんか台本と違うブウ」

 ん?ああやっぱり。君も思うよね、私も思うよ。なんか違くねって。ちょっと気まずいなあ。

「何やってんのよーーーーーーー!!!お姉ちゃーーーーーーーーーーーーん!!!!!!」

 キラーン、サーヤの胸元が光る。

「え、あたしから光が?」

「え、覚醒すんのそっち?」

 サーヤの胸元で輝く光は、いっそうきらめきを強める。そして輝きが最高潮になった瞬間、その光は一筋の線となって、はやての元へ放たれた。

 その途端はやての体は、とてつもない熱と強烈な光を放ちながら、魔法幼女へと変身したのだった。

 白と黒を基調にしたワンピース、胸元と頭には大きな赤いリボン。そして右手には魔法の杖が握られていた。

「魔法幼女はやて!キラッと登場!世界のロリを守るため、悪い豚さんを懲らしめます!」

 か、かわいいいいいいいいい。なにこれえ!めっちゃ可愛いんだけど。めちゃ可愛いんだけど。私変身しちゃったあ!魔法幼女に変身しちゃったよ。

 こうなったらこっちのもんよ。勝ち確BGM流しといてよね。えっと、多分この魔法の杖を使えばいいんだけど、こんな感じかな。杖を真上に振りかざしてっと、

「ロリータロックシャワー!」

 空から氷の塊が降り注ぐ。

 ん?ロックなのに氷なのね。

「ぶひいいいいい!」

「お姉ちゃん!」

 氷を食らった衝撃で魔物はサーヤから手を放す。そしてすぐさまサーヤを引き寄せる。

「怖かったよね。もう大丈夫、今度はお姉ちゃんがしっかりと守るから」

「ロリータダイヤモンド!」

 豚の魔物の体が足先から頭まで、見る見るうちに凍ってゆく。そして

「はあ!」

 パリーン!魔物は粉々に砕けちってしまった。


 ふう、とりあえず一件落着かな。まさかあんな形で変身するなんて。サーヤちゃんに感謝かな。

「あの、お姉ちゃん」

「ん?なに?」

「その、助けてくれてありがとう。すごい怖かったから」

 サーヤの体はまだ震えている。当然だろう、魔物に連れ去らわれそうになったのだから。

「サーヤが無事でよかったよ。ちょっとはお姉ちゃんポイところ見せれたかな」

「うん、すっごくかっこよかった。しかもお姉ちゃんがあの伝説の魔法幼女だったなんて」

「でしょー、びっくりでしょう―、ってあれ?」

 魔法幼女ってもしかしてこの世界だったら有名だったりするの?伝説って何、サーヤちゃんそういうくだらないことには興味ない子だと思ってたけど、もしかしたらここでは普通なんですかね。

「聞いたことある。幼女しかいなくなった世界には、魔物から幼女を守るために魔法幼女が誕生するって」

「そ、そうなんだあ」

 えぇ、何その世界、くるってるよね。それと何度も言うけど、趣味が!この世界の神様の趣味が!!出てるんだよ!!!

「魔法幼女になったからにはお姉ちゃんは旅に出ないとね。でもあたしがいないとお姉ちゃんはおっちょこちょいだし、変身もできないみたいだから、あたしもついていくよ」

 うーん、いろいろ突っ込みたいけどさ、まあいいや。私はこの世界を救う!魔法幼女として!!サーヤちゃんと一緒に!!!

「わかった。一緒に行こう。一緒に世界を救おう。よろしくねサーヤ」

「よろしく、お姉ちゃん♪」


 そんなこんなで初めて魔法幼女に変身した、私はやてですがなんとかサーヤちゃんを守れてよかったです。そして一緒に旅に出るそうです。

 次回、まさかの魔王様登場!?ロリ魔王VSロリ姉妹!?次回も見てね

 

 

 

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