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まさかの魔法幼女って、なに!?

 どうも私はやてって言います。さっきまでJKしてました。え、なんでさっきまでかって?それはJKでいられる時間にも限りはありますよう。いじわるな人ですね。あ、なんだ卒業したのねーって、ちょっと待って、みんながみんなね学校卒業できるわけないんですよ。ノンデリカシーは嫌われちゃいますよ。なんちゃってね。

 えー、率直に言って、助けてください。わけわっかんないです。

 な・ん・で!私の体ちっちゃくなってんの。黒づくめの男に変な薬でも飲まされたのか!?私。いやさ、時々ね、思いますよ。昔に戻れたらなあって。ほんとに時々ねホントに。でもそれは想像だからいいんであってほんとに戻るのは違くない?ちょっとテンション上がるとか思ったけど、それはちょっとだからね。

 ああ、あとそれといったん待って、ここどこだ?知らないんだけど。えっと変な部屋の中にいるんだけど、もちろんこんなとこ知らないし、よく見たら作りが洋風?なのかな、とりあえず日本ぽくない。

 あ、あそこに窓がある、外見えるかなってあれ、見えない……。ああ、背が低いんだ,くそが。

 あ、くそとか言っちゃった。いけないいけない。気を付けないとねー、えへへー。

 えっとまあ、外の様子は空しか見えない訳だけど、見た感じ快晴ね、いい空だわ。こんな日にはお出かけでもしたくなるわね。なんて、外は嫌いです。日焼けするし日焼けするし、日焼けするから。

 えーと、とりあえず、なんだけど。すごいおっきな部屋ね、教室くらいあるんじゃないかしら。しかも超でかいベッドも置いてあるし、私の家の3倍くらいはありそうかなあ。レースも垂れてるし。お嬢様が寝るベッドみたいな。えちょっと待って。

 私もしかしてお嬢様になっちゃたのかなあ。いや、きっとそう、絶対そうだ。ひゃっほいこれは勝ち組人生もろたで工藤。まさかまさかお嬢様になっちゃうなんて。アオハルはできなくてもブルジョワができるなんてね。いやこれ実際どっちが勝ちなんだ?とりあえず出会いの出の字もなかったJK生活よりはましかな。

 おっとお、出会いがないなんてことはないぜ、誤解のないように絶対に誤解のないように、絶対に絶対に勘違いしないでよね。なんつってー。

 ていうか、ドアから外出られんじゃないの?って思ったけどまさかまあそうよね、お約束よね。いやそんなお約束なんてあるのか知らないけどさ、はいはい、ドアノブに届きませんよー。押しても開きませんよー、引いても開けませんよーって、引くために掴むとこがないんだったね(笑)。

 いやでもこれは相当困ったな、こまったさんのカレーパンくらい困ったな。もしかしてこれ育児放棄とかなのか?こんな密室に幼い幼女だけ残して、そのままなんて。いやその説出てきたな。

 もしそうだとしたら、やばくね、まじやばくない?

 え、わるい、わたししんだ?いやいやうそでしょ。少し考えよう、見た目は幼いロリ幼女でも頭脳はJKなんだから。かんがえろー、わたし。かんがえろー、わたし。

 だめだなんも浮かばない。えーー、こぉんなとこでぇしにたくなーいー。

 はっ、そうだこうなったら幼女の必殺技を使おうじゃないか。そうそれは、必殺……、

「だだをこねる!!!」

 中身がJKな分少し抵抗はあるが背に腹は代えられない。背油には耐えられない。というわけでみんないるかわっかんないけどさ聞け―――、

「うえええええええん。うええええええええええええええええええええん。だれかーーーーーーーーああああああああ、ママああああ――――――――――――、どあ、あーーーーけえええええてーーーーーーーーーーYO ーーーーーーーーーちぇけらっ」

 っは、なにかいま、ラッパーの本能がちらりと垣間見えたようなって……、ガチャッ。

 え、あいた!まじか、あれで空いたんだけど。やっぱ子供は泣いてなんぼだねえ。ってあれ?

 誰もいなくね、空いたはいいけど内にも外にも誰もいなくね?は、え、怖すぎるんだけど。ナニコレ理解が追い付かん。

 いやほんとにいないし、うそでしょ?

「それはですね、魔法幼女はやて、あなたに魔法の力があるからです」

「えーーー!!!だれーーー???どこにいんの、ほんとにいないよどこにも、ちょっとさすがにこれは怖すぎるって」

「えー、これは神の声です。魔法幼女はやてよ」

「あー、なんだ、あなたの心に直接語りかけてますってやつね」

「話が早くて助かります」

「こっ、こいつぅ、脳内に直接語りかけてきやがる!?」

「やりたかっただけですよね、魔法幼女はやてよ」

「これこそお約束だよねー」

「あまり神にツッコミをさせないでください、魔法幼女はやてよ」

「ごめんなさーい、てかさっきから言ってる魔法幼女ってなに?これは新ジャンルだねえ」

「そう、魔法幼女というのはその名の通りです。魔法の力を持った幼女のことです。あなたには魔法幼女となって魔法の力を使いこの世界を救ってほしいのです。そのためにあなたをこの世界に召喚しました」

「はあ、かしこまりましたかしこまりー」って、

「いやいやどういうこと?なに召喚って?世界を救うって?そもそも、そもそも、そもそもさあ、まず魔法幼女って何よ。しんじゃんるすぎませんか?」

「このリアクションもお約束ですね。異世界に来た人の」

「えへへ―ばれましたー?(笑)まあ、これはやっとかないとねー」

「とりあえずあなたにはとんでもない量の魔力を授けたので、無双してください。そしてこれまたとりあえず、この国以外は魔王の手によって滅ぼされてますから。何とかこの世界を救うのですよ」

「おっけー、まかせてよ、かしこかしこまりましたかしこ。いっちょ世界救っちゃいましょうかね?でもさ、一つ聞いていい?」

「はいなんでしょう」

「なんでロリ幼女の姿なの?」

「えっとですね、それは作者の趣味です」

「うわ、でたっ、作者。メタだねー」

「こういうメタい話をしちゃうのもあるあるでしょうか」

「うーん、小説だとレアかなー?ちょっと冷めちゃう人も出てきちゃうかも」

「ほんとですか、それなら私の趣味です」

「なんだー、神様の趣味かー。それならしょうがないね」

「しょうがない限りでございます」

「でもこれってなんで私なの?ほんとのロリに頼んじゃえばいいじゃん」

「もちろん頼みましたよ。本当のロリ幼女にも。ですが、ロリは無邪気ですからね。無邪気すぎて与えた膨大な魔力を使って人々に危害を加えるようになったのです。ですからロリではない人間をロリ幼女にしたうえで魔力を与えようと考えたわけです」

「ありゃりゃ、ロリがしたことだからね、しょうがないよ」

「そうです、ロリに罪はありません。そしてそのロリはついには魔王とまでなってしまったのです」

「ええぇ、何この茶番。てことはつまり、神様がロリ幼女に魔力を与えました。ロリが無邪気すぎて暴れて、ついには魔王になっちゃいましたと。そういうこと?」

「そのままの通りでございます」

「これ、私救う必要あるかな?勝手にやっててよって感じなんだけど」

「まあそういわず、あなたに授けた力は私が持ってる力と同等です。つまり何が言いたいのかというと、異世界でおれつえーができるということです」

「そう、そこなんだよね。しかも見た目がロリだから、ギャップでよりスカッとできそうなんだよね。それだけでもここに残る価値はあるといえるよ」

「では話は決まりですね。私も最終回のロリ魔法幼女VSロリ魔王様の胸アツ展開を期待しています」

「なんだかのんきにしてるわね。一応だけど世界のピンチなのよね?たしかにその展開は熱いけどさ」

「まあ実際この世界って私が暮らしてる世界じゃないですし、楽しめたらそれはそれでオッケーです」

「ああ、こいつくずだ」

「まあまあ、そういわずに。何かあったら呼んでください。私もあなたを召喚した以上は無事に帰さないといけないので」

「はあ、かしこかしこまり」

 

 そんなこんなで始まりました。私、はやての異世界冒険記。なんとびっくり魔法幼女に大変身!?右も左も分からない異世界だけど世界を救うために頑張っちゃうぞー。

 次回!いきなりの最終回!?まさかの魔王様と出会っちゃった!次のお話も見てね!


 

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