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翡翠の契約石  作者: 嘉月景瑛
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序章


この世に蔓延(はびこ)る悪夢のような(くら)い意識―何も人間だけの専売特許じゃあありはしない。ガキの頃から俺の目には、一般人には見えちゃいけないものが平気で映りこむ。



(エン)(エン)(エン)(エン)(エン)(エン)


積もり渦巻く(よど)んだ感情の隙間に、潜む者。人間の心の闇に棲まう者。もちろん、俺の心の中にだってきっとヤツらは潜んでる。月明かりさえ照らさない真実の闇に、ヤツらと共に生きるのが俺の運命(さだめ)。そう、きっと、生まれた時から命が消えるその時までだ。


俺は涼、(さえ)(じま)(りょう)

この魔都TOKYOに、悪魔に育てられて、悪魔を狩りながら生きる、悪魔召喚士(デビルサマナー)だ。

    


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