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結婚
このお話はよつ葉の【告知は二十歳の誕生日】を元に書き上げたものです。実在する彼女はバリバリ仕事を頑張っています。結婚なんてまだまだですが今回、主人公になってもらいました。
『よつ葉、お願いがあるの』
そう言ってきたのは、高校から友人の彼女。
呼び出されたカフェはいつも私たちが雑談をしているお店。
「よつ葉にお願いしたいと決めてたの」
私は看護師、彼女は幼稚園教諭。お互いの夢への道に今年進んだ。
「へっ、何を?」
「うんとね…」
彼女は顔を赤らめて、出来立ての封筒を私に手渡してくれた。そこには招待状の文字。
「よつ葉には友人代表をお願いしたいの。私の事、一番理解して応援してくれたのよつ葉だからね」
彼女は一番辛い時期に、私の勉強の為にと、全ての治療に立ち会わせてくれた。
あの時のお礼をしたい。
「初めてだけどいいよ。おめでとう」
「よつ葉、ありがと」
友人の笑顔に応えたい。そんな私がいた。
このお話の主人公の彼女は、この4月に夢を叶えて幼稚園の先生をしています。年中組の担任として毎日、園児と向き合っています。




