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後編

 

 その後4人はボリビアリスザルやギンケイなどの他の動物を次々と見て行きました。

「たまには動物園ってのもいいものだな」

 動物園に来たことが予想外に楽しめて、ご満悦な田代。

「でしょ」

 提案者である下中は鼻高々。ちょいと調子に乗り気味。


「しかし、爬虫類系がなかったのがな残念だ」

 満足そうな田代とは異なりそうな、川口はちょっと物足りなさそうに溜め息。

「爬虫類なんて気持ち悪いだろ」

 これに味吉が食って掛かる。どうやら彼は爬虫類が嫌いなようだ。

 少々偏見ではあるが、爬虫類は好みが分かれるからなあ。

「ボクも爬虫類はだな少し苦手だな」

 味吉をフォローするかのように下中も爬虫類苦手派に加わる。

 その姿はバカップル宛ら。

「お前ら本当に仲良しだな」

 味吉と下中の中の良さに呆れ気味な田代。思わず苦笑い。

「いっそのこと、付き合ったらどうだ?」

 冗談でそんなこと言う川口。だが、下中は……。


「ずっと好きでした。味吉君でした、ボクと付き合ってください」

 まさかの告白。

「ぶっ!?」

 川口、驚きのあまり吹き出す。

「下中の奴、マジでコクリやがった!?」

 田代も予想外の事態にアタフタ。

 そして、味吉の答えは!


「もちろんOKだ」

 味吉は下中の告白を受け止めた。

「やったー♪」

 自らの愛が受け入れられたことに下中はその場でバンザイ。人目も気にせず大喜び。


「マジかよ!?」

 目の前の光景が信じられず、田代は手で両目をゴシゴシ。

 しかし目の前の光景は紛れも現実。両目をゴシゴシしようと変わることはない。


「ありがとう川口君。キミのお陰で自分の気持ちに気づくことができたよ」

 感激に打ち震える下中は、川口の両手をギュッと握り締めて深々とお礼を言う。

「ああ、お前が言わなかったら、この気持ちに気づくことができなかったかもしれん」

 また、下中ほどではないが、味吉もか川口に感謝していた。

「そうだろ、そうだろ!」

 川口は 「計画通り」 とでも言わんばかりに、引きつった顔で威張っておりますが。内心は……

(どうしよう。とんでもないことをしてしまった)

 内心ではむっちゃ後悔してます。

 そのためか、表情は引きつり、背中からは冷や汗がダラダラ。


「じゃあ帰ろうか。マイダーリン下中」

「そうだね、マイダーリン味吉♪」

 味吉と下中は互いの顔を見つめ合うと、手をつないで足取り軽く歩き始めた。


「「うわー」」

 一方、他の2人は青ざめた顔で口あんぐり。完全に蚊帳の外だ。

 2人は味吉と下中の姿を気持ち悪そうにを見ていたが、取り残されたとも感じていた。

 要するに複雑な心境なのだ。


 っとまぁ、こんな恋の形も世の中にはあるのでした。



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