前編
ここは鯖江市鯖江中学校。
今は学校が終わった時間で、生徒達が帰宅し始めます。
「なぁ、味吉。明日のお休み何する?」
「特に予定はないなぁ」
沢山の徒達が帰宅する中、強面の角刈り男子に丸刈りの童顔男子が歩きながら休日の過ごし方を話し合っていた。
彼らの名前は角刈りの方が味吉。丸刈りの方が田代と言う。2人はクラスメートです。
「お前つまんないねー」
「うるせー。そう言う田代は予定あるのかよ?」
「ない(即答)」
「ないんかい!」
まるで漫才みたいなボケとツッコミ。中学生らしく、バカやってますね。
「まったく……。しっかし、休みの予定かー」
腕組しながらムッスリした顔で味吉は考える。
「ねぇ、2人共。休みの予定がないなら、鯖江市西山動物園に行かない?」
そんな中、、冴えない坊ちゃん刈りの男子生徒が1人、いきなり話に加わる。彼の名は下中と言い、2人の友人である。
「動物園か。いいな♪」
乗り気な味吉。
「動物園かぁ……」
一方、田代の返事は元気がない。味吉とは対照的に乗り気でない模様。
「なんだ田代。お前行きたくないのか?」
自分が行きたいこともあり、味吉は田代にぶっきらぼうに理由を問う。
「オレだって行きたいさ。でも……」
「でも?」
「金欠なんだ」
理由は金銭的問題だった。
「大丈夫だよ。鯖江市西山動物園の入場料は無料だからね」
しかし下中のアフターフォローは完璧。気遣いのできる男だねぇ。
「おお、それはいいな」
「でしょ~」
田代も心配がなくなり、動物園に行く気になる。
「おうおう、オラも混ぜてくれねえか」
とかなんとかしてると、目元パッチリな坊主頭の男子生徒また1人が会話に加わる。
「あっ、川口じゃねーか」
川口も3人と同じクラスメートで、仲も良好。
「オラも退屈してるんだ。混ぜてくれ」
会話から察するに、彼も休日を持て余していた模様。
「うん。2人共、いいよね?」
下中が他の2人に尋ねる。
「「もちろん」」
2人は声揃えて、同時に頷く。
「そうと決まれば、明日は、西山公園で待ち合わせね」
「「「おう」」」
事が決まると直ちに解散。
翌日に4人で動物園に行く事になったのでした。




