Nightmare「2」
不規則に流れる時間の流れ方は、人それぞれ違うのかもしれない
歩む道も…学校とか色々な集団行動しながら幼い頃から同じ流れの運命を歩むとしても
皆、同じ生き方や同じ運命を共有する事もない
俺は、様々な人達と知り合い別れたりしながら
色々な物事の考え方が変わったのかもしれない
人それぞれ物の価値観や感情論や感受性が違うから様々なトラブルや事故など悲しい出来事などが起きるのかもしれない
人生は、常に選択しながら歩む道を選んでいるのかもしれない
マスターと少し会話しながらワインを飲みながら
来店してくるお客さんは、マスターとワインを飲みながら昔話をしていた。
俺は、何気なくマスターと馴染みのお客さんの会話を聞いているとマスターは、俺に突然語りかけてきた。
「この青年は、将来いい記事を書くフリーライターか、金の卵の小説家になるかもしれませんよ」
「ほぉ!?作家さんの卵かい?今何を書いてるの?」
「今ですか?知り合いのサイトの記事を書いていてオカルトミステリーを書いているだけですよ。作家の卵にもならないぐらいの素人ライターですよ」
「皆、そうだよ。最初は卵にもならない道ばたに転がるアスファルトの小さな欠片みたいなものだよ。」
マスターと話していた。
紳士的な中年の男性は、そう言うと笑いながら
俺に名刺を差し出してきた。
その名刺を受け取り名刺を見ると長麻螺出版社と書かれていた。
「編集長何ですか?」
「そう編集長をしてるけど、肩書きだけでやってる事は雑務かな…毎日色々な原稿を読むだけの感じかな」
「僕は、麌是悟夜だけど、君は?今度君が書いてるの見せてもらおうかな?今、夏に向けてオカルト向けの記事のライターを探してる所でね。」
「俺は、平齊斗っと言います。俺の書いたものなんて子供の遊びの文章みたいなものなんでお見せできませんよ」
「齊斗さんか、そう恐縮する事ないよ。僕が君の文章を読むとしても他の読者が読むのと変わらない事だよ。」
「記事とかではなく知り合いがオカルトサイトの管理者をしていて、そのサイトのコーナーの記事を書くアルバイトしているだけですので…」
俺は、財布から自分の名刺を取りだし
麌是に渡すとマスターが、麌是のワイングラスにワインを注ぎ俺のワイングラスにもワインを注ぐ
「私は、君の記事を読んでいると面白いと思うよ」
「マスターお世辞でも嬉しいです。」
俺とマスターと麌是は、何気ない会話をしながら時間が過ぎていく
少しほろ酔いの俺は、マスターと麌是に挨拶をしながらお店を出ると繁華街と商店街の人数が少なくなっていた。
俺は、腕時計を見るとPM22:00になるぐらいだった。
何気なく昨日から少しモヤモヤとした感情が胸の中にあったのだけど、アリスでマスターと麌是と何気ない会話をしていたらモヤモヤとした悩みを忘れる事ができたのかもしれない
古くあるものと新しくできたものが、この街では、うまく調和されるように存在する。
まるで二つの世界が1つになるように瞳に映る世界には、人間が放浪しながら何かを求めるように歩んでいく者や立ち止まる者の隙間をぬうようように歩いていくと一人の少女が俺をなぜか見つめていた。
どこかで会ったのかもしれないし
どこかですれ違ったのかもしれない
俺は、思い出せないし少女とは初めて見た時、少女は、俺を見た時なぜか少し驚きながら微笑みながら見ていた。
俺は、人波を避けるように歩いていた。
何気ない瞬間の出来事に少し考えながらも歩みを止める事もなく歩み続けていた。
PM22:30になる頃は、商店街と繁華街の開いている店は、夜専門の店とコンビニぐらいなのかもしれない。
この場所から去っていくものと訪れるもの達は、一本の道ですれ違いながら歩いていくと
不思議な感覚になるのは、俺だけだろうか?
皆は、様々な目的を抱きながら歩きながら
誰も会話しないまま歩いていく
顔見知りや知り合いと会話をしながら歩いていく
そんな誰かの会話を聞きながら歩いていくもの
何気ない普通の世界で、俺は何気なく小さな看板の灯りが光る店を見るとアクセサリー屋らしき店を見ていた。
「こんな時間までやってるアクセサリー屋さんなんて珍しいな」
俺は、そう何気なく独り事を呟くとその店に足を踏み入れると店内は、様々な神秘的なものの小物や雑貨やアクセサリーがあった。
手書きらしきものの看板には、エジプト、インド、ヒマラヤ、アメリカ、インディアンなどの天然石、小物、雑貨、おまじないなどの品物を輸入しています。っと書かれていた。
俺は、店内を見ながら様々な品物が並べられている棚にとあるアクセサリーを見ていると横から声をかけてくる女性が見ていたアクセサリーを手に取ると微笑みながら呟く
「これは、インディアンの聖地の石でできたアクセサリーよ。シルバー素材でできていて魔除けになるし悪しきものを罰する事ができるというのよ」
「インディアンの聖地の石なんて珍しい」
「ターコイズと水晶を装飾してるのだけど、この水晶は珍しいと言ってたわシルバーの腕輪には、インディアンの聖の呪文が刻まれてるのよ。それも一点もの」
「それを買うよ。気に入ったよ」
「ありがとうございます。」
「でも、こんな時間までアクセサリー屋さんが店が開いてるなんて珍しいですね。」
「ここ、夜のお店のお姉さん達に大人気なんですよ。特におまじないグッズお目当てで来るのよ」
「そうなんですか?」
少し女性店員と話をしながら買ったアクセサリーが入った小さな紙袋持ちながら店を出ると何気なく見る夜空に微かに輝く星の光が見えた。
私を苦しめるもの、そなたを捕らえ焼き捨てる
今すぐ立ち去れ。これ以上私を傷つけることなく
そうアクセサリーに刻まれた言葉
なぜか不思議な力を感じるような気がしていた。
これから始まる物語の闇から
この身を守るように…。