表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍾繇一族  作者: 涼風隼人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/48

第34回 鍾毓、大将軍に物申す

 鍾毓は、曹芳即位後も、諫言役としてその職責を果たしていた。

 

 そして、二四四年(正始五年)に大将軍曹爽による蜀攻めが建議された。曹芳のもう一人の後見人、司馬懿は反対を示したが、この時の朝廷の状況では、曹爽に勢いがあった。

 

 総兵力一〇万を超す、大軍の動員である。

 

 曹爽は意気揚々と蜀攻めへと向かった。

 

 しかし、戦果は思う様に上がらず、漢中への進軍もままならない状況となり、曹爽は増援の要請をしてきた。

 

 この増援要請に真っ向から反対したのが、鍾毓である。

 

 鍾毓は上奏文にて、増援しても今の戦況が変わらないこと、戦費の無駄使いであることを述べ、即時撤退が妥当である、と曹爽の要請に真っ向から反論したのである。

 

 この上奏文により、増援は見送られたが、曹爽は戦いを継続した。結果、何ら戦果を挙げることなく、退却を余儀なくされたのである。

 

 このことを、曹爽は逆恨みし、鍾毓を中央から追い出し、魏郡太守に移したのである。

 

 ここで、鍾毓は郡治である「鄴」に移り、鍾会は秘書郎として洛陽に残ることになり、兄弟が初めて分かれて住むことになったのである。鍾毓が言う。

 

 「士季よ、お前もこれで完全に独り立ちすることになる。言うまでもないが、日々、精進するのだぞ。」

 

 「兄上。今まで、本当にお世話になりました。この士季、父や兄上に恥じぬよう、励む所存です。」


 「うむ。謙虚さを忘れるなよ。それさえ忘れなければ、お前は大成するであろうと思っている。」


 「お言葉、胸に刻みます。」


 こうして、鍾毓は任地の鄴に旅立ったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ