木陰の勇者(代理)
私には、生まれたときからおかしな能力がある。
木々の会話が聞こえるのだ。
おかげでいらない情報が集まってしまう。
ご近所の仲良し夫婦が両方とも浮気中とか、できれば知りたくないよね。
でも私は好むと好まざるとに関わらず、それを聞かされてしまうのだ。
私のこの能力は、耳を塞いでも効果なし。どうも声は頭に直接響いてくるらしく、距離を置いても聞こえる大きさは変わらない。
今日も今日とて、木々はおしゃべりに花を咲かせていた。
『魔王が生まれたみたいだね』
『ああ、もうそんな時季なのか。時の流れは早いな』
『今度の魔王も、また不幸な生い立ちなのかい?』
『まあ、そうじゃなきゃ魔王に覚醒しないだろうからな』
うちの村に生えている木々は、樹齢千年もざらだ。二百年に一度現れる魔王も、彼らにとっては時季の風物詩。
『なら、そろそろ勇者も覚醒する頃合いかな?』
『まあ、普通はそうなんだけど……今回は、なぁ』
『そうそう。マリカがやらかしちゃったからね』
マリカとは私の名前だ。
……私は、なにかしたのだろうか?
突如木々の会話に現れた自分の名に驚いた私は、耳をすます。
『マリカ? あの子がなにかしたのかい? 私らに向かって「うるさい!」って叫んでは、親から頭の医者を呼ばれるようなことは、ここ最近なくなったみたいだけど?』
『ちぃちゃな鉈を振り回して「切り倒してやる!」って、襲いかかってきた姿は、可愛いかったよねぇ』
『ダドに叱られて涙目でふてくされた顔もだよ。真っ赤なほっぺが夕日のようだった』
ダドは私の父の名だ。
それもこれも、木々のおしゃべりが、うるさかったせいなのに。
私は、ムッとしてしまう。
『ああ、違うよ。……いや、そのどれもがマリカのやらかしだけど、私たちが言っているのはそれじゃない。村長の息子の初恋をマリカがめちゃめちゃにした件さ』
村長の息子と言われて、私は(ああ)となった。
今から一年ほど前、たまたま村を訪れていた旅の踊り子に熱を上げた村長の息子が、彼女と駆け落ちしようとしたのだ。
木々のおしゃべりでそれを知った私は、すぐにそのことを村長に告げ口した。
なぜなら件の踊り子が、行く先々の村や町で浮名を流している悪女だったから。どうもこの踊り子には魅了の力があるらしく、狙われた男はなすすべなく囚われてしまうのだそうだ。
当然それを知ったのも、木々のおしゃべりが聞こえたからだった。
とはいえ、正直にそう言っても信じてもらえるはずもないので、偶然立ち聞きしたという体で教えたのだが効果てきめん。村長の息子は家に閉じ込められて、その間に旅の踊り子一座は村から出て行った。
あの件が、勇者の誕生となにか関係あるの?
『まさか、村長の息子とあの踊り子の間に生まれたかもしれない子どもが、勇者になる予定だったのかい?』
え? それは一大事じゃない。私、未来の勇者の誕生を阻止しちゃったの?
心配したけれど、杞憂に終わった。
『いやいや、そうじゃない。勇者になるはずだったのは、村長の息子が移り住む予定だった家の隣家の子どもだよ』
ああ、よかった。
『だったら、村長の息子は関係ないじゃないか』
『そうだけどそうじゃないんだ。問題は踊り子だよ』
『あの悪女がなにかするのかい?』
『ああ。勇者の両親は仲の良いおしどり夫婦なんだけど、夫の方がかなりのイケメンでね。踊り子が横恋慕してしまうのさ。魅了の力を使って夫を誘惑した踊り子は、村長の息子を捨てて夫と行方をくらましてしまうんだ。結果、生まれたばかりの勇者を抱えて奥さんは路頭に迷うのさ。……勇者の生い立ちも魔王同様苦難に満ちているのが、お決まりだからね』
なに? その愛憎劇。
っていうか、魔王だけじゃなく勇者も不幸な生い立ちなの。
そうじゃなきゃ強くなれないのかもしれないけれど……ちょっとヒドいんじゃないかしら。
『夫が魅了されなかった勇者一家は、今は平穏に暮らしているよ。勇者も両親に見守られて、ちょっと運動神経がいいかな? くらいの普通の子として育っているみたいだ。……あれでは勇者になれないだろうな』
そう言った木は、複雑そうなため息をつく。うんうんと、頷く木の気配も二、三本。
『なんでお前さんたちが、そんなことを知っているんだい?』
別の木が、不思議そうに聞いてきた。
それは、私も聞きたいわ。
『勇者に祝福を与えようと女神さまが降臨されたんだよ。ところが勇者が祝福を受けられるほどのレベルに達していなかったから、これはいったいどういうことだって、運命を調べ直されたそうなんだ。で、なんで踊り子がいないんだって話になってね。……いろいろ聞かれたのさ』
たぶん、今答えているのは神殿の脇のオークの木だ。高さ四十メートルという立派な木なのだが、案外苦労性なのかもしれない。
『女神さまに怒られたのかい?』
『いや、勇者が幸せそうだったからね。誰かを幸せにしたものを叱るなんてしないとおっしゃられたよ』
よかった。女神さまは優しいお方なのね。
でも――――。
『まあ、それとは別に魔王退治がどうなるかは、わからなくなってしまったんだけどね』
それが、問題だ。
魔王が生まれたのに勇者が覚醒しないとか、いったいどうなっちゃうんだろう?
『……ああ、でも、なるようになるさ』
『そうそう。心配したって仕方ないよ。我らは木なんだから。見守るくらいしかできないしね』
『気にする必要はないさ。木だけに、ね!』
木々は、ワハハと笑った。まさかのダジャレである。
……いや、笑い事じゃないんだけど!
つまり、私のやったことが回り回って、勇者が勇者になれなかったってことでしょう?
これで、世界が滅亡したとしたら、それって私のせいってことになるじゃない。
私は頭を抱えた。
とはいえ、私になにかできるはずもない。
相変わらず木々に振り回される日々を送っていれば、あっという間に時は過ぎる。
――――そして、三年後。
私は、うちの村の外れにある大きな森の中にいた。
この森は通称『迷いの森』
森の浅い部分なら問題なく出入りできるのだけど、ちょっとでも奥に踏み入れば、たちまち方向感覚を失って抜け出せなくなるという曰く付きの森だ。
まあ、私は木の声が聞こえるから迷う心配はないんだけどね。
なんで私がこの森にいるかというと、なんと魔王になる予定の子どもが、本日この森に捨てられてしまったからだった。
魔王(予定)は、実は隣国の第一王子。でも、隣国で忌み嫌われる黒髪黒目だったから、表向きは病弱ということにして監禁されて育ったんだって。
でも先日金髪碧眼の第二王子が生まれて、いよいよ要らないってなって『迷いの森』に捨てられたんだそうだ。
忌み子を殺すと祟りがあるって伝えられているから、殺さず捨てることになったらしいんだけど、はっきり言って迷惑千万よ!
なんでわざわざ他国にまで捨てに来るのかな?
おかげで私が拾わなきゃならなくなっちゃったじゃない!
……まあ、どこに捨てられようとも拾いに行くつもりだったんだけどさ。近場で良かったって思わなきゃいけないのかも。
なにはともあれ、早く迎えに行ってあげなくっちゃ!
そして、幸せに育ててあげて、なんとしても魔王化を防ぐのよ!
それが、私の考えた一番いい責任の取り方だった。
「――――だから、さっさと教えなさいよ! 魔王になる子はどこにいるの?」
森の中、私は叫ぶ。
周囲は木々ばかりで人影はないけれど、私の場合はこれで正解だ。
『おや、誰かと思えばマリカじゃないか』
『ああ、村の木々が我らの言葉が聞こえるって言っている、あのマリカかい?』
『本当なのかな?』
「本当よ。だから早く教えて。今日、この森に男の子が捨てられたでしょう?」
木々の声に私が答えれば、ざわざわと森が揺れた。
『おお! 本当に聞こえているみたいだ』
『なんとも不思議なこともあるものだな』
『五百年生きてきて、はじめて見るよ』
『私なんて千年以上生きているけど、こんな人間には会ったことがないよ』
ざわざわざわと揺れが森に広がっていく。
「いいから、早く!」
怒鳴れば、ようやく木々は静かになった。
『……なんだか短気な子だねぇ』
『そう言ってあげないで。人間は寿命が短いから、辛抱が足りないのよ』
『ああ、そう言われればそうだね。百年と生きられないんだから。……ええと、なんだっけ? 男の子を探しているって、言っていたよね?』
『男の子って? ああ、ひょっとして、あの魔王になる子かな?』
『今朝方、逃げられないように足の骨を折られて、森の奥に置き去りにされたあの子かい?』
足の骨を! なんてヒドい!
「そうよ、その子よ! どこにいるの?」
『こっちだよ』
『こっちだよ』
『こっちだよ』
木々の声が重なって響き合った。
「もうっ! こっちとか言われてもわからないわよ。もっと具体的に教えて!」
私が怒鳴れば、木々はシンとなる。
やがて――――。
『あの赤い実がなっている方だよ』
やっと役立つ情報を得られた。
私は、慌ててそちらに駆け出す。
『白い花の方に曲がって』
『その岩を越えるんだ。……ああ、でも岩の下に蛇がいるから気をつけて』
「蛇! いやぁ! そういうことはもっと早く教えてよ」
多少うるさかったかもしれないけれど、私は木々の導きに従って道なき道をなんとか進んでいった。
『ああ、ちょっとお待ち。左にある木の実は、食べると怪我や病気が治る回復薬なんだ。役立つと思うから摘んでいきなさい』
怪我や病気が治る実って、そんなのあるの?
もちろんありがたく摘ませてもらいますとも!
多少寄り道はしたけれど、私はなんとか魔王(予定)の元に辿り着いた。
鬱蒼と茂る木々の中でも一際大きな木の根元に、黒い髪の幼児が蹲っている。
「いた! ちょっと大丈夫?」
私は慌ててその子に駆け寄った。
小さな体を抱き起こそうとしたのだけど、ビクッと震えられる。可愛い顔が痛そうに顰められた。
見れば、その子の足はあり得ない方向に曲がっているじゃない!
「そういえば、足の骨を折られたって聞いたわね……こんな子どもになんてことをするのよ」
怒りで目の前が真っ赤に染まる。
よくよく見れば、子どもはひどく痩せていた。たしか三歳のはずなのに、とてもそうとは見えない小ささで、髪も肌も粗末な服も、泥だらけだ。
しかも彼は、痛いはずなのに泣いてもいないし呻き声ひとつ上げていなかった。きっと、声を出したら殴られるような扱いだったのかもしれない。
こらえるように握りしめられた細い手の甲には、大きなひっかき傷までついていた。
胸がギュッと締めつけられて、私の方が泣きそうだ。
「もう大丈夫よ。痛いし怖かったよね。さあ、早くこれを食べて」
手に乗せ差しだしたのは、途中で採ってきた怪我や病気の治る木の実。
子どもは驚いたように私を見てくる。同時にぐぅ~と、お腹が鳴った。ずっとまともに食べていないのだろう。
「これを食べたら痛みがなくなるのよ。……心配しないで毒じゃないから。ほら、私も食べるわ」
子どもを安心させるため、まずは私が木の実を食べた。
丸くて茶色い木の実は、口の中でプチッと潰せば甘みと酸味が広がって、飲みこんだ途端、体がぽかぽかと温かくなってくる。しかも、疲れが一気に吹き飛んだ。
「すごい! これって、本当に効き目のある回復薬なんだわ」
驚き感心すれば、木から心外だというような声が聞こえてきた。
『失礼だな。疑っていたのかい』
「ごめん、ごめん。……ね、大丈夫でしょう。食べてみて」
木に謝りながらもう一度子どもに勧める。
彼は恐る恐る一粒手に取った。小さな口がパクンと実を頬張る。
すると、パァーと表情が晴れた。
「美味しかったのね。もっと食べていいわよ」
私の言葉に誘われて、伸びてきた手の甲には、もう傷が見当たらない。足もいつの間にか正常になっていた。
「本当に本物の回復薬なのね」
『そうだと言っておろうが!』
あんまり私が驚くので、木は機嫌を損ねたみたい。
「ごめんって」
謝っていれば、子どもの足下でもぞっとなにかが動いた。
「うわっ! なに?」
這い出てきたのは、灰色の塊だ。よくよく見れば……子犬じゃない。
『おおっ、未来で魔王の僕となるフェンリルだな』
『ここで魔王と出会ったのか』
「えぇぇっ! フェンリル? この子犬が?」
フェンリルと言えば、魔獣最強といわれる魔狼だ。一晩で万里を走り、一吠えで街を焼き尽くすと言われるほどの恐怖の対象なんだけど…………これが?
プルプルと震える赤ちゃん犬にしか見えないわ。
「……あんたも食べる?」
私が差しだした木の実に、子犬はかじりついた。途端尻尾がピコピコと振られる。
可愛い!
「美味しかった? よかったね」
もうこうなったら乗りかかった船よ。魔王も魔王の下僕もまとめて面倒みてやろうじゃない!
そう思った私は、両手をひとりと一匹に差し伸べる。
「よし、行くわよ!」
私の言葉に、子どもも子犬もきょとんとした顔をした。
「今日からあなたは私の弟よ。そしてあんたは私のペットね」
ひとりと一匹は、同じ角度で首を傾げる。
「……おとうと?」
「ワン!」
「ええ。一緒に幸せになりましょうね!」
そして魔王なんて影も形もなく消し去ってしまうのよ!
子どもはおずおずと、子犬はワフン! と、私の手に触れてきた。
この後、勝手にひとりで森に入った私は両親にたっぷり叱られてしまう。
魔王(予定)と子犬が、お風呂に入って、お腹いっぱい食べて、ぬくぬくと眠っている部屋の外で、夜中までお説教されたのだ。
でも後悔はしないわ。
だって、私はこの日、世界を救ったのだから!
――――そんなこんなで、十年後。
私はやっぱり今日も両親に叱られていた。
「もうっ、今度はなにを拾ってきたの?」
「……タマゴ(たぶん暗黒竜の)」
「そのタマゴは食べられるのかい?」
「ええっ、食べられるかもしれないけど……お腹を壊すかも?」
「だったらダメね。孵したらちゃんとお世話するのよ」
「は~い」
私だって、別にこのタマゴをどうしても拾いたかったわけじゃない。
でも、放っておいたらひと息で国を滅ぼす暗黒竜になるって、木々のおしゃべりで聞いたんだもの。だったら私がキチンと躾けてやるしかないでしょう?
タマゴを両腕で抱え運んでいれば、マオに会った。
「姉さん、またなにか拾ってきたの?」
マオは、魔王(予定)に私がつけた名前だ。子犬の名前はフェン。
安直かもしれないけれど、呼びやすいし、うっかり間違えて正体を言いそうになっても誤魔化せるという、一石二鳥の名前でしょう。
「これも世界平和のためなのよ」
「ハイハイ。姉さんは世界を救う勇者だからね」
「違うわ。勇者(代理)よ!」
堂々と胸を張る私に、マオは呆れたような目を向けてくる。
この十年、私はマオとフェンに続き、魔王四天王になるはずだった魔獣や、勇者の仲間になるはずだったマホ(魔法使い)とケン(賢者)、シン(神官)を次々に拾い上げた。
多分に漏れず全員悲惨な身の上で、迷いの森に捨てられてしまったからだ。
いったいいつの間にあの森は、危険(人)物の不法投棄場所になったのだろうか?
そのたび拾っては両親に叱られる私の身にもなってほしい。
まあ、迷いの森の回復薬の実のおかげで、養育費が増えてもおつりが出るくらいお金には困っていないんだけど。
今度、不法投棄禁止の看板でも立てようかな?
考えこんでいれば、マオが私の手からタマゴを取り上げた。
「このタマゴは、僕が孵すよ」
「え? それは助かるけど…………いいの?」
マオは、私がいろいろ拾っては世話を焼くのをいやがっているみたいなのに?
「これ以上、姉さんの傍に信奉者を増やしたくないからね。それくらいなら僕が世話した方がマシだよ」
信奉者だなんて……マオったら難しい言葉を使うようになったのね。
お姉ちゃん、感慨深いわ。
でも、そんなことないから。
「マオったら大げさよ。みんなちょっと甘えん坊なだけだわ」
そしてたぶんに拾ってくれた私に感謝しているだけ。それを表そうとしてスキンシップが過剰になっているだけなのよ。
「……姉さんは鈍感だからね」
「まあ、失礼ね。そんなことないわ」
ムッと怒れば、マオは大きなため息をつく。
「ともかく、このタマゴは僕が見るから。姉さんはこれ以上なにも拾って来ないように!」
言いつけられて頷いた。
私だって、好きで拾っているわけじゃないもの。
みんな、木々がおしゃべりなのがいけないのよ!
そう思っていたのだが、その夜、木々のおしゃべりがまた私の耳に届いた。
『聞いたかい? 異世界から聖女が召喚されたみたいだよ』
『ああ。でも聖力が使えないハズレだったんだろう?』
『だけど、元の世界に返す方法はないからね。また迷いの森に捨てようとしているみたいだよ』
…………もうっ! 私にどうしろって言うのよ!
聖女を拾ってきた私が、両親とマオに怒られるのは、一週間後のこと。
今日も世界は平和である。
人物設定(お話終了時点)
主人公
マリカ 女性 十八歳 茶髪緑目
本人も家族も知らないがドライアドの血を引く先祖返り
木々の声が聞こえる 寿命も長いっぽい
そのため成長が遅いが、自覚がないため心配している
特に胸の成長が悩みの種
かなりのお人好し
魔王(なり損ね)
マオ 男性 十三歳 黒髪黒目
強大な魔力を持っている たぶん寿命も長い
生まれた時からの記憶があり、自分がマリカに救われたことをわかっている
成人までは普通に成長するため、最近身長がマリカに追いついてきて機嫌がいい
外面のいいヤンデレ
マリカ以外はどうでもいいと思っている
魔王の僕
フェン 雄 十歳 銀毛金目
強大な魔力を持っている 寿命も長い
十三人兄弟の十三番目に生まれた
母フェンリルのおっぱい(十二個)争奪戦に敗れ、死にかける
たまたま魔王(予定)の近くにいてマリカに拾われた
群れのアルファはマリカ、ベータはマオ、最下位にならないよう努力中
その他大勢
魔王四天王になるはずだった魔獣
勇者の仲間になるはずだったマホ(魔法使い)とケン(賢者)、シン(神官)
タマゴ(暗黒竜)
異世界召喚された聖女
詳細設定なし
作者が一念発起して、この話を長編にしたら設定されるかも?
見込みは薄い




