王と音楽バカ軍師、2000年続いた戦争に挑みます！

2000年――大陸を揺るがす戦争は、もはや誰も終わらせられないと諦められていた。
だが、十五歳の世間知らずの王・アステルと、同い年の音楽バカ軍師・リュシアンの二人が立ち上がる。

戦場を星とみる王、アステルは純粋すぎるほど純粋。それでも、王として「戦争を終わらせたい」という熱い思いだけを胸に秘める。
一方、リュシアンは戦場を「音楽の旋律」として捉え、兵士たちの動きや矢の飛ぶリズムを指揮棒のように操る天才。彼の理屈に従えば、戦争は一つの交響曲なのだ――ただし、本人はそれを楽しんでいる。

戦場で二人は、笑いあり、焦りあり、予想外のハプニングありの青春を謳歌する。
時に互いにツッコミを入れ合い、時に本気でぶつかり合う。だが、大陸を揺るがす敵国たちの圧倒的な戦力と陰謀の前では、笑いだけでは切り抜けられない。

古の英雄や聖騎士たちが闊歩する戦場で、王と軍師の二人は、兵士たちの信頼と友情、そして己の未熟さを噛みしめながら、少しずつ自分たちの「戦う意味」と向き合っていく。

ギャグと青春の色を帯びた日常、迫力ある戦闘、そして友情と信頼の物語――
十五歳の二人が、戦場という舞台で奏でる、笑いと涙の「戦争青春譚」が今、幕を開ける。