本来の目的2
「ずっと、オイラは誕生日にケーキを食べられれば幸せなんだと思ってた。でも、セイシロウがそうじゃ無いって言ってくれて、皆がオイラを祝ってくれてこれが幸せなんだって、嬉しくてドキドキしたんだ。オイラの近くに誰かがいてくれればいいんじゃ無いってもう気が付いてるんだ。オイラには、マルクスがセイシロウがカナが必要なんだ」
ノアは俯き、言葉に詰まってしまう。すると、誠志郎がノアの頭を撫でながら言った。
「つまり、ノアは何を望んでるんだ?」
その問いかけに対して、ノアは涙をぬぐい力強く口にした。
「オイラはこの四人でいたい!」
誠志郎は微笑みながらノアにデコピンをした。
「痛いっ!何するんだ!」
ノアが誠志郎に起こり出すのは最もだが、その声色には愛が滲み出ていた。そう感じていたであろう誠志郎はノアを優しく抱き寄せて囁いた。
「お前はガキみたいに泣く癖に大人みたいに気を遣いすぎる。自由ってのはもっと好きにしていいってことでもあるんだぞ?どうにもならない事だってそりゃあるだろう。今回のこともその一つだ。だがな、欲しいものは欲しいって言って良いんだ」
「でも、そうしたらセイシロウは困るんだろ?」
「確かに困る!」
誠志郎が取り繕うこともなく正直に言ってしまうと、ノアは下を向きカナからの鋭い視線が飛んできた。
「まああれだな、確かに困るけど…それがノアの正直な気持ちなら俺は最高に嬉しいな」
ノアは誠志郎の優しく強い笑みをじっと見つめ、その笑顔につられてか笑い始めた。
「オイラ、強くなるよ。いつかセイシロウが戻ってきた時のために。オークションで言ってた事も全部聞いてたんだ。きっと創造者様に目を付けられる。その時には、オイラも力になるから頼ってほしい」
誠志郎は目を丸くして、ノアの話を聞き終えた。いや、この場にいる全員が目を丸くしていたのだ。それだけ、ノアの人としての成長を感じる言葉達だった。
誠志郎は深く頷き言葉にする。
「ノア。いつか俺よりも強くなれ」
「うんっ!」




