始まりの力
五歳の誕生日を迎えた日の丑三つ時、人が殴られる鈍い音が耳に鳴り響いて目が冴えた。
毛布の隙間から覗いてみる。
お母さんが見知らぬ男に沢山殴られて泣いている。顔は血だらけでいたそうだ。
僕は怖くて怖くて仕方がない。お母さんを守ってあげたいけれど、あの場に向かえるほど強くないんだ。それでも、お母さんの殴られている姿を見ていると、胸のあたりが熱く感じる。
この胸の熱さが何なのか、考える間も無く僕の頬からは血が流れ出した。
ああ、不思議だ。僕がお母さんを思えば思うほどに身体中が軋んでいく。
思い返してみればこんな事はこれまでにも何度かあった気がする。はっきりとは覚えていない。僕は興奮すると何もかもが真っ白になり、ただ体の中にある熱さだけを感じるようになる。
そんな時は決まって僕が傷だらけになっている。
直接何かされたわけでもないのに僕が外傷を受ける。こんな異質な力でさえも生まれつき備わった力だから疑問に思うこともなく、そういうものだと受け入れてしまいやがて記憶の箱に閉じ込められる。
投稿が落ち着くまでは、週に一回。
土曜日、深夜0時に投稿していきます。
時間帯、曜日等変更がございましたら、随時記載していきます。
作品内容は下記ためているので、途中で降りることはありませんのでご安心ください。
何はともあれ、面白い!と思っていただけるよう善処していきます。
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