1-7 元男は好きにならない
とりあえず、智悠と寮に帰っていた。いや、まだ買いたいのはあったけど、さすがに2人だと厳しいだろうとは思った。
そもそもやっぱり女の子がいないと普通に無理だろと、途中から思っていた。諦めて、普通に歩いてた。
「そういや七滝はさ、学校どうするの?戸籍とかさ、そもそも、お前なんか・・・」
なんかソワソワしてる感じがしていて、顔は見てくれなかった。まぁ時期が時期だからしょうがないだろうけど・・・と思ったら、何故か急に恥ずかしくなってきた。
「あ、もしかして、意識してる?」
とりあえずそう言っておいた。TS女子が言うことは結構ありそうだったが。
「いやいや!?俺がそんなわけないじゃん!そもそもさ・・・」
ま、まぁ意識はしてない、してないけど・・・
絶対僕の胸見てるだろとは思った。普通に有り得るだろうし。
「ただいま・・・めっちゃ恥ずかし・・・さすがに実体験するとなるとかわるわよね・・・」
家に帰って、ちょっと恥ずかしがっていってみた。けど、違和感がありすぎる気がした。
「というか・・・僕の胸ってそんな大きい?」
対して実感はしてなかったけど、結構重い気がした。
「そういや・・・服とか色々整理しとかんと・・・」
そういって、袋から買ったものを取り出していった。