1-1 元男が女の子になったら
朝起きたら女の子になっていた。
自分は、これが好きだった。俗に言う、TSオタだ。
なにか良く、自分にとっては良かった。
多分だけど。
僕は「七瀧 そら」、ただのTSオタ。一応高校生。なのかな?いやだって、まだ入学式ではないし。
今日が4/6なので、明日準備しようとしていた。
朝起きたら、なにかおかしかった。みたいなのが日課レベルになっていた。まぁ自分は寮で暮らしてるから、大して意味はないが。
「ふぁ・・・朝か・・・」
いつも通りの、4/7。特に何も無く、いつものように、TSネタをしようとしたら、何かがおかしかった。
実際、昨日はレポート、というか小説を書いていたが、寝落ちしていたらしく、床に落ちていた。
「いて・・・まぁいいか・・・とりあえず保存・・・っと・・・」
そう言って、とりあえず保存して、パソコンをシャットダウンさせた。
「あれ・・・いや、寝ぼけてるんだな・・・」
不意に、女の子の顔が見えた。黒い画面の向こう側に。
「いやいや・・・まぁ夢でしょ?」
とは言ったが、痛みはあった。つまり、夢ではなさそうだった。とりあえずテンプレとして、胸を触ったり股間を見たりしたが、なにかおかしかった。
まさかと思い、鏡を見てみると、そこには、
パーマがかかってる?というかんじのちょっとボサっとした元も地毛だけどいつも言われてる金髪、だけどロングヘア、可愛い声、少し小さくなってる顔、そして、袖が余っている手、どう見ても、女の子だった。
「まぁ、そうだよね?でも相談相手居ない・・・わけでもないけど話しにくいし・・・やっぱりこういうのって女の子に見てもらうべき?それとも・・・普通に男の子?」
そう言って、とりあえずお腹が空いて、眠さを抱えながら近くのコンビニに行った。