お泊まり会前日
ヤバい、学校行きたくない。
でも1週間以上休むって、どんな理由があっても私のプライドが許さない。
「明日は、ちゃんと学校に行かないと!」
軽く両手の拳を握った。
ピーンポーン
チャイムがなった。
「お母さん、郵便じゃない?」
「んー、わかんないけど取りに行ってもらえると嬉しいわ。」
「はーい」
ピーンポーン
「はい、はーい。今行きまぁーす。」
扉を開けると。
そこにはシーくんとミラさんがいた。
「よ、よう」
「こんにちはです!」
「あ、シーくんとミラさんね。どうしたの?」
「ああ、あのな」
シーくんは、何か言いたそうにもじもじしている。
「あら、あら。とうかの友達ね〜」
「小夜さんのお姉さんですか!」
「違うよ〜。とうかのお母さんですよ〜」
「「えぇ!!?」」
私の部屋
「本当に若くみえるな、小夜さんのお母さんは」
「46であの美貌、、、羨ましすぎる」
「それで、どうしたの?」
「あぁ。これだ」
そう言うとシーくんは、カバンの中からプリントを出した。
「先生が大事なものだから渡せ、と」
「あぁ、テスト範囲と明後日からの4連休のことか」
「テストですか!?」
「知らなかったのかミラ」
「知らなかった。」
「オイオイ、、、」
「たかっち!お願い一緒に勉強しよう!」
「俺は自分の事で忙しいんだぁ」
どうやらミラさんは勉強が苦手らしい。
ここで、こう、シーくんが勉強を教えたら最高だったのにシーくんも勉強が苦手なんだ。
「なら、小夜ちゃん!勉強教えて!」
「すまねぇ!俺も教えてくれ!」
おぉっと、考え事をしていたらミラさんは、私に頼んできたか。
「んー、なら明日から私、学校に行くし昼休みは図書室で、放課後は私の家で勉強会する?明後日から学校4連休だから泊まっても良いし」
「いいの!?」
「お、おぅ。良かったなミラ」
「シーくんも泊まって良いからね」
「え、いやその、、」
「たかっちもお泊まりだよ!」
シーくんは、顔を真っ赤にしながら頷いた。
正直、可愛いと思ったのは内緒ね。