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始まりの話
私の名前は、小夜 灯火と言います。
私は、知っています。
この世界が、少女漫画の世界である事を。
では、この世界、言い直します。この少女漫画の世界のヒロインは誰か、私か?そんな訳ない。
私は、少女漫画で言う"モブ"と言う存在である!
何故言いきれるのかって?モブという者は、ライバルもいなく囲まれる事も、目立つ事もない!
だから私は、モブなのだ!いや、この世界でモブとしてメインキャラ達をこっそり観たいのだ。(※この話では主人公です)
まぁ、そう言うことだ。
あ、もうそろそろ学校へ登校しないといけない。
ヤバい、入学式に遅れたら目立ってしまう。
そんな目立ち方をしてしまうと、メインキャラの仲間入りしてしまう。
「灯火、もう少しゆっくり食べなさい」
「はーい」
「女の子なんだから…」
お母さんが途中からぼそほそと言い出したので私は、朝ご飯をちゃっちゃっと食べてバックを持って学校へと向かった。