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防御能力者でも世界最強  作者: ヤタガラ
誕生〜力の試練
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第五話 未知なる敵

「…起き……起…きろ」「ちか…の試練…もう…ぐ…始ま…」

「どう…た…………あっ…のか」「それ…叩き……そうとしても…きず…」

「やむ…えん……まま……りこむ……あるまい」

ん?む?あ、後十分…いや待て。ここは日本じゃない。つまり平和に布団の中とは限らない。起きろ俺! あれ?身体が動かない。いや、動こうとしない。

つまり縛られたりしているという事では無く身体自身が動くのを拒否している。=動くとやばいかも知れない。取り敢えず自分がどんな状態なのか[解析]

[名前:スティング 種族:魔族 ギフト:堅牢堅固 状態:低活動状態]

低活動状態をさらに[解析]

[低活動状態:幽玄体・肉体・精神体からなる生物が力の元である魔素を枯渇してしまった時に起こる低消費の回復を待つ状態。意識が有り生命活動は続いているが大半の神経が麻痺しており行動が取れない。ただし、魔法神経部位の活動は可能。(復活迄後9分)]

よ、よくわからん。取り敢えず魔法神経部位ってのは多分おでこの第三の瞳の事かな?なら早速瞳に意識を集中させて、ええっと、ぼやけてるけど見える見える。ん?動いてる。いや、恐らく何かに乗せられて引き摺られてる。誰に?

ええっと…確かあいつは…わかんねー。あいつ何やってんだ?ああ、俺のこと運んでるのか。いや、そうじゃ無くて。何処に運んでるのかが問題だ。もしや、俺が全然動かないから死んだと思われて埋められるのでは? けど、時間が経つにつれて、恐らくそうでは無いということが分かってきた。崖付近に来ると、俺と俺を乗せていた物を氷で出来たスロープの上に乗せて滑らせた。死者を埋めるなら投げ捨てればいいはずだ。急を要することではなさそうなのでこれは置いておき、

復活が近いはずだ。後…16秒。15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0!ふいー。復活!万歳。で、こんな所に連れて(引き摺って)きた奴に聞いてみよう。

「ここは?」

「やっと起きたか。俺はシェイス。ここは力の試練をする為の洞窟だ。で、お前が起きないからなぜか林で眠ったままの状態のお前を!誰がここまで運ぶかで押し付け合いになって、結局俺になった。ってわけだ。そして、これから俺たちがすることは、あの横穴に入って中に住んでる魔物を倒しながら地上(うえ)に出る。」

「あれ?それって明後日じゃ無かった?」

「は?お前は一日行方不明だったんだぞ?ほら、下らん事言ってないで行くぞ。」

「マジかよ」

まあそんな愚痴言うよりは動くか。洞窟の中は薄暗いが視え無い程では無い。それより問題は…魔物。

魔物もいるのか。それでこそ不思議世界ファンタジー。まあ、硬化能力があればなんとかなるだろ。

最初の敵はどんな奴かな?

「ゴブリャァァ!」「ゴブッ!」「ホグゴブ」「ゴブゴブ?」

うわぁ。不潔。超汚い所に汚い生物(ゴブリン?)がいる。なるべくこいつらの近くに行きたくない。

が、無情にもこいつらの背後に道があり、奴等は鼻をヒクつかせながらこっちへ近寄って来る。岩の陰に隠れてはいるが、見つけられるのも時間の問題。ならば、先手必勝!殴る!あ、首吹っ飛んだ。ゴブリン(仮)が崩れ落ちる。二匹目、楽勝!三匹目…逃げてる!けど、影から剣が飛び出してきて死んだ。

「全く、先走りやがって。逃げられて仲間呼ばれたらどうする気だったんだよ。」

「いやあ、多分大丈夫だと思った。まあ結果的に大丈夫だったんだし良いじゃん。」

「チッ……まあ良い。この先に広場があるはずだ。そこに誰か居るだろうからそこで少し休むぞ。」

「休む?まだあんま疲れてないと思うけど?」

「いや、そこで食料を調達する。その時に魔物を狩るからな。」

「オッケー。分かった。」

「オッケー?何だそりゃ」

「ああ、分かったよって意味。」

そっか、こっち(異世界)には英語が無いんだった。

「そういえばさぁ、シェイスの戦闘形態はどんな感じなの?」

戦闘形態。俺の解釈が間違っていなければ戦闘形態が一番力を発揮できるはずだ。

「氷の魔獣人、ガレリオンの伝説の描写を元にした姿をしていて…止まれ!」

「どうした?」

「静かにしろ。もうすぐ広場だと言うのに、何も音がしない。それに…血の匂いがしてきた。」

「つまり?」

「少なくとも普通じゃないって事だ。そして、仲間が無事かどうかはわからない。」

「敵?」

「ああ、多分な。」

「ん?何か音が聞こえない?なんか引きずるような音。」

「…確かに何か聞こえる。」

カチャカチャ… ズルズル…シュルリ…

「何の音だ?わかるか?シェイス。」

「最初の音は多分グローツラングだ。ここの魔物のトップだ。前者は分からないが、あの大蛇(グローツラング)を見て逃げないと言うことは同等の力を持っている可能性もある。」

「そいつはどれぐらい強いんだ?」

「速度は俺達と同等。だが厄介なのは再生能力だ。尻尾を両断しても数秒で再生すると先達が言っていた。」

「数秒で再生か。弱点的な所あるのか?」

「額の結晶が恐らく力の源だ。」

キイィイィィィィン…ビッ! ズズウゥン!

「「何の音だ!?」」






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