第61話 お泊まりDays チートとは? 記憶編
第61話 お泊まりDays チートとは? 記憶編
視点 凪紗南イヴ
場所 シーリング王国 特設訓練地区 クイーン王国貴賓館
日時 2032年 12月28日 午前 5時35分
寒い。
あまりの寒さに眼が開けず、予は暖かい温もりに溢れた何かにしがみつく。
何だか、懐かしい香りがした。まだ、小さかった頃、それはいつも、予の傍にあり、護ってくれた。
これは……。
そうか。
それが何なのか、知ることができた。それが嬉しくてただ、ただ、微笑んだ。
???「イヴ、お前は可愛いな」
耳元で優しい声が聞こえ、髪を優しく梳かしてくれる。
イヴ「お母様……」
???「ふふっ、お母様か。今だけ、イヴのお母様になってやろう。イヴ……いーちゃんは可愛いな。普段、厳しくしてすまんな。でも、これもいーちゃんの為。私は心を鬼にして!」
鬼?
この声は確か……。
鬼……鬼……鬼未来様!?
ぱっと、眼を覚まして、着物を着た銀髪を左右に結った高校生くらいにしか見えない女性 凪紗南未来お姉様が……砂糖、ハニーシロップ、あんこ、サトウキビを重ね合わせた甘い甘過ぎる笑顔を浮かべているのを認識した。
はっきり、感想を述べるのならば――――
イヴ「ボクの知っている未来お姉様じゃない。こ、これは夢なのだぁ。睡眠時間 30分規定通りに起きる予定が何処で狂ったのだ。目の前に映画版ジャ〇アンみたいな未来お姉様がいる」
そう、予が反射的に声を出して怯えた事に、やっちゃったみたいな顔をしていつもの未来お姉様の凜々しい表情に変わるが……予の頭を撫でている手のひらは誤魔化せないと思う。
……寝ぼけてなかったのか。意外な未来お姉様の1面を見た。いつも、抜き身の刀のような鋭敏さを保った美しさと凜々しさの人だと予は勝手に理解していた。
未来「起床したか、イヴ。朝食を部屋に用意してもらった。早く、ガウンを羽織って食べるといい」
衣紋掛けに掛かっている白いガウンを着ようとベッドから抜け出る。さすがにまだ、頭が働かない……。脳が酸素を分けてくれとばかりに欠伸を促す。
うわぁーうと大きな口で欠伸をした。
ついでに両手を重ね合わせて挙げると同時に背伸びをする。小さな胸がより、小さく強調される。男の子よりも大きな桜色の乳首が女の子であると主張する。今日も白人よりも白い肌が艶やかに健康的に輝いていた。
パンツすら穿かないままに、予の身長の2倍程、ある冷蔵庫に近づく。異世界 リンテリアには電気を使ってモノを冷やす文化、文明は広がっていない。魔法があるから電気は特に重要視されていない。例えば、魔法で製作する氷屋さんがポピュラーな職であることくらい、地球とは異なっている。
予は冷蔵庫を開けて、氷を入れるスペースに氷の塊がしっかりと入っている事を確認して、メイドさんに心の中で「ありがとう」を言う。
こんなに寒い中、氷魔法を唱えるのは……正直、苦労だ。ここだけではなく、違う場所でも氷魔法を唱えているだろうから。
未来「牛乳瓶 10本に、蜜柑ジュースの入った瓶 3本、カモフラージュにしては数が少ないだろう」
イヴ「う……」
当然のように蜜柑ジュースを横に退けて、その背後にある牛乳瓶を手に取ろうとしていた指先が止まる。
未来お姉様の苦笑交じりの声が予の貧乳に突き刺さる。いや、これは少女の儚い希望が詰まったある意味豊かな胸なのだ。スポーツブラすら、必要ないよねーと真央に言われてしまう胸だけど。
真央が言っていたことを予は口にする。
イヴ「貧乳は愛すべき長所らしいのだ。何でも……よく解らないがエロゲ? なるモノには必ず、必須の特性らしい。お箸やスプーンのようなモノ? なのだ。貧乳+妹? キャラは最高の組み合わせらしい。ふむ、ボクには理解できない文化がまだ、多々あるようなのだ。民俗学は教授を招いて勉強したが驕ることなかれなのだ」
未来「よし、真央、説教」
真央が何故、説教されるのか、解らないが……予は身長を伸ばすべく、牛乳を一気飲みする。
空っぽになった牛乳瓶をメイドが回収しやすいようにゴミ箱の近くにある台へと置く。布きれで口元を拭いて、その布をゴミ箱へと捨てた。
白いガウンを羽織り、未来お姉様と対面の席に座る。すぐにメイド長 リイーシャが出来たての野菜たっぷりパスタをよそい、予の前へと音を立てずに置く。
控えているリイーシャに予はいつものように挨拶する。
イヴ「リイーシャ、おはようなのだ!」
リイーシャ「おはようございます、イヴ様」
そして、予の挨拶を待っている未来お姉様にもいつものように挨拶する。
イヴ「おはようございます、未来お姉様」
未来「ああ、おはよう。それにしても、イヴ、幾ら……異世界 リンテリアの人間が全裸で就寝するのが文化とはいえ、寒くないのか?」
イヴ「うーん、ボクは異世界リンテリアのお母様のお城で主に育ったから、やっぱり、ベースは異世界 リンテリアなのだ。でも、あの駄目神へのお祈りが未だ、慣れない。色々と押しつけてくる駄目神を信仰できない……。あれの本性さえ、知らなければ素直にリンテリア教を信仰できたのに……」
未来お姉様が返答に困る顔をしている。ああ、後半の駄目神のくだりだろう。
あれは――――
少女神 リンテリア『幼生のイヴちゃん、どうせ、将来、神様会議に出るんだから、書類作成手伝って! あっ、メンゴ! あたい、冬コミに用事があるからねん。冬コミ、知らない? 冬コミはね、崇高な集まりなんだねん♪ ………二次元ロリっ子が呼んでいる』
――――と予に仕事を押しつける場面が多々、ある。たまに……神様しか知り得ない情報が多々、あるのだが……あれに情報を使わせても大丈夫なのだろうか? はっきり言って、神様サイドのお偉いさんには、あのロリ好きの駄目神のポストを考え直してほしいと切に願う。
しかし、大抵の人間が少女神 リンテリアを崇高な心を保った偉大なる神と考えているので、それに合わせて、予は未来お姉様と共に手を合わせ、眼を閉じる。
イヴ&未来「「偉大なる全能の神 この世界を創りし神 リンテリア様。今日も生きる糧を我らにお与え下さり、ありがとうございます」」
一礼してから、眼を開ける。
イヴ&未来「「いただきます!」」
やっと、これでフォークを握って朝食を食べられる。
駄目神こと、少女神 リンテリアには朝、昼、夜と各家庭でお供え物をしており、肉や魚や植物、人間の食べられるモノであれば、何でも良い。動物を殺すことについては食べる分には仕方ないとリンテリアの考えではそうなっている。
だが、駄目神の本性を知る予からすれば、あれの大好物はポテチと予に似た少女の載った漫画だ。
自分が好物として列挙されている事実に……思わず、背筋が寒くなる。
しかし、今はリイーシャの調理してくれた野菜――――トマト、レタス、ピーマンたっぷりのパスタを食べなければ、何もかかっていないが……今日の嗜好はどんな感じだ。
トマトを囓る。
普通のトマトよりも甘みを感じる。
イヴ「このトマトはリーリング王家のセリカ専用の畑のモノだぁ」
嬉しくなった。畑初期の頃、3歳くらいの頃からセリカと細々と広げて、今ではその畑作業に真央、アイシャが加わり、予達が誰も作業に来られない日は知人達が替わりに作業してくれている。そのおかげもあり、今では村一つ程の規模に拡張した。
リイーシャ「基本、イヴ様のお口に入る料理はシーリングのモノか、日本の凪紗南市のモノか、クイーンのモノを、と考えております。だから」
気のせいか、リイーシャの背景に大きな虎さんが見える? 眼を擦る。見えない。け、気配?
リイーシャの真っ赤な瞳が厳しくなる。
リイーシャ「だから、イヴ様? 勝手にハンバーガーを食べないで下さいね。太りにくい体質って便利ですよね、イヴ様」
未来「後で、クイーンリングを寄越せ。中身を検閲する。おやつは許す。ジュースは許す。だが、ハンバーガー、お前は駄目だ」
イヴ「何故? なのだ……」
パスタを食べる手を止めて、非情にも無辜のハンバーガー達を処刑しようとしている未来お姉様を可愛らしい笑顔で見つめる。
しかし、そんなおべっかが未来お姉様に通用するはすがない。第3次世界大戦において、装甲の堅い機械兵を一刀の下、斬り捨てた日本の英雄に。
ツインテールが振り子のように揺れる。
イヴ「予の……予の激辛キムチバーガーの試作 19号達がぁ」
未来「駄目だ。ハンバーガーは食事だ。おやつではない。イヴはその体型にお似合いの50円玉チョコレートでも食べていろ」
50円玉チョコレート。
50円を形取っている癖に価格が80円と子どもには高い。予の国民 日本国民の子ども達は100円を握りしめて、地下都市を駆け回って駄菓子屋に駄菓子を買い求める。
一体、そんなに高いお菓子を子どもの憩いの場において嫌がらせではなかろうか。
イヴ「おやつ風ハンバーガーを開発して……」
未来「したら、私はお前のお尻に無慈悲な爆撃を与えなければならない。いいか、mustだ」
イヴ「了解しました……未来お姉様ぁー」
逆らえない圧力に屈して、予はクイーンリングを指から抜いて、未来お姉様に渡した。
予はパスタを口に運ぶ。
イヴ「あ、隠し味にお味噌が使ってあるのだぁ。美味い」
*
朝食を食べ終わり、未来お姉様と手を繋ぎながら、クイーン王国女王である予の為に用意された部屋から出て、貴賓館の珍しい植物が観察できる庭をしばし、眺める。
珍しい植物は食虫植物のような類いではなく、セリカの話では癒やし効果のあるとされている白い小さな花 リラティーの花、美容効果のあるとされている赤い花 ミラティーの花などの構成。
………なんか、ネットのインチキっぽい通販の謳い文句みたいな、とは口が裂けても、セリカの前では言えない。予のずっ友、新羅咲良ちゃんが喜ぶであろう謳い文句ではある。
今日の予のお洋服は白いワンピースに、麦わら帽子だ。
その衣装を予の部屋の前で寝ずの番で警護していた予の私設騎士団 蒼薔薇の騎士隊所属 アリス族(人族)のドーガが意外そうな顔で見つめる。
ドーガ「イヴ様、今日は意外にシンプルなんですね。」
ドーガは無神経にも、スキンヘッドを掻きながらそう言った。
ドーガとは反対に立って、同じく警護していた竜族の近浪千里が深く溜息を吐く。
溜息がこいつは駄目って顔をしている。
千里「あれ、1着 3000万円。絶滅した天然蚕の糸で作られている一点物。ちなみに昨日、ドレスは2500万円ね」
ドーガ「は? なんで、こんなイヴ様の貧乳が」
イヴ「訂正、予の胸はバランスのとれた優秀な胸なのだ」
ドーガ「はい、イヴ様のバランスのとれた超絶優秀な胸が透けて見えそうな薄い布がドレスより高いんだよ。消費者を馬鹿にしてるな。あれだろう、ブランド価格(笑い)だろう? 俺の主をブランド価格(笑い)で騙した不逞の輩を退治してやる!」
ドーガが勝手に持ち場から離れて何処かへ行きそうになるのを竜族の力で千里がドーガの腕を引っ張り、引き留める。
が……勢い余って、ドーガの筋肉に恵まれた黒人の巨体が扉に激しく打ち付けられる。
ドーン、と大きな音が鳴ったけど、大丈夫だろうか……。
千里「ドーガ、待ちなさい」
ドーガは頭を掻きながら、「痛っ」と起き上がるが……ドーガ、背中、背中なのだ! 痛いはずなのは!
未来「ドーガ。お前、一生、恋人できんぞ。まっ、バスケでもやって爽やかさをアピールすれば、イケるかもしれんが」
どうやら、未来お姉様の脳内では黒人=バスケ上手いらしい。
仕方ない、予が手助けを、とドーガの肩を背伸びして優しく叩く
イヴ「大丈夫、ドーガ。予がお見合いをセッティングしてやるのだ。アリス族、竜族、エルフ族、獣人族までならば、ドーガの好みに応えよう。………妖精族とドワーフ族のみんなは小さいからドーガの体格には……なので勘弁なのだ」
ドーガ「イヴ様の優しさが痛い……」
何故か、ドーガが項垂れる。
妖精とドワーフが好みだったのか……しかし、絵的に犯罪臭がするのだ。諦めてもらおう。
千里「イヴ様の衣装、素材が根本的に違うのよ、庶民と。ブランド価格(笑い)ですってイヴ様に言ってみなさい。未来様に斬り捨てられるわよ」
未来「そこまではしない。髪をちょっと、クールビズさせて反省を促す程度だ。具体的にはカレー好きになる」
ドーガ「俺、カレー好きですけどネタキャラ、扱いですか?」
未来お姉様の脳内ではドーガ=カレーらしい。
確かにドーガは遠征の時にカレー弁当を持参するくらい、カレー好きだが。
未来「ドーガは弄られキャラだとイヴから報告を受けている。気にするな。いつも、イヴの無茶に付き合ってくれている礼だ」
ドーガ「俺……は……」
そう呟くドーガは放置して、予と未来お姉様は千里に行き先を告げ、歩き出す。
未来「イヴ、今日は視察 2日目だ。本来、私は緊急時以外、クイーン王国の経営には関わらんがお前を護る兵士は見ておきたい。で、ここにいるわけだ」
未来「正直に言うと……他の国の兵士もそうだが、弱すぎる。私の一振りで気絶とは。はっきり、言う。第三次世界大戦規模の戦場では10%程しか生き残れないだろう」
その一振りで起こした剣風で戦闘機を両断する未来お姉様の言葉なので、それが真実なのだろう。
Level 18900。それが未来お姉様の領域。人間には不可能な領域であり、各種族にはレベル限界が存在する。アリス族(人間)はLevel 15000。ドワーフ族、獣人族はLevel 16000。エルフ族はLevel 16500。竜族はLevel 17000。妖精族はLevel 17500。転生神に仕える神族はLevel 18000。
予のレベル限界を駄目神に訪ねたことがあったが――――
少女神 リンテリア『世界を管理する神同士との戦いは一撃で世界を滅ぼす。イヴ、神は世界を舞台に闘わない。世界が許容できるレベルがおおよそLevel 90000。Level 100000越えは……神ですら恐怖する災害。世界はあまりにも脆弱。イヴの人生は転生宮、異世界 リンテリア、地球に留まらない。多くの世界を旅することになる。でも、許容できるLevelは90000。才在る者ならば、その半分 45000。が、世界の限界』
――――と珍しくふざけずに教えてくれた。あれ、予のレベル限界がはぐらかされている。
イヴ「当時、ステータスカードがあれば、機械兵はLevel、幾つくらいなのだ?」
未来「うむ。そうだな。Levelは計れんな、実物がこちら側に”2人”しか所属していない。あれは規格外なのであのLevelは想像するな。機械兵とは……第3次世界大戦中、ロスタワール教に恋人のバーバラを人質に取られた人間のように動く人工頭脳開発を大学で研究していたロバート・ウィルソンが機械兵の設計を描き、ロスタワール教の優秀なスタッフが機械兵を数万台作り上げた。それが始まりだ。
それは低コストで、人と同じ思考を持った。だが、人には逆らわない機械の身体を持った兵士の誕生だった。実際、ほとんど、人間と大差ない。擬似的な生殖機能さえ、備え、人間と同じモノを食べていると短時間ならば、誤魔化せる。排泄も人間と同等に誤魔化しが可能。初期は金属探知機で対応したが……な。
第3次世界大戦のロスタワール側の勢力として使われ、各国が独自に開発した機械兵などが戦争の激化の末、生まれた。
戦後の英雄条約により、全ての機械兵は英雄の下、破棄されている。しかしな……」
イヴ「後期の機械兵は金属探知機に掛からない? ならば、テロに使われる可能性があるのだ」
未来「ああ、華井恵里はあれを絶対に使う。製法は闇に流れているだろう。勇者である兄……お前のお父様がリンを伴って第3次大戦終盤に1度、帰ってきて……機械兵と交戦したデータから……魔法はAランク以上しか通用しない。Aランク雷魔法 サンダー レイジングが有効だろう。所詮、機械だ」
イヴ「無茶苦茶なのだ。戦闘時にサンダーレイジングを唱えられる民など……あ、ディスターと交戦しているヒーローならば……」
未来「全身甲冑の暑苦しい正義を唱える連中か。大量のSOUL満載ゼウスの心臓装備のビル並みにでかいディメンションモンスターは基本、1度に10体くらいまで観測されている。………いや、悪用されている。各国の軍事協定と同じ量だな。機械兵は兵士だ。賢いイヴならば、解るだろう? あれは兵士だ」
イヴ「兵士は基本、集団戦闘職。個人の力が圧倒的に強くなければ、集団には勝てないのだ。機械兵はどれくらいの規模で?」
未来「第3次世界大戦では2002年 北朝鮮を隠れ蓑に機械兵 30万台程、開発していたマイクと、朝顔お婆様が指揮していた日本、アメリカ、ロシア、フランス、英国、ドイツ等による連合軍が激突した。その戦火の果てに中国、韓国、北朝鮮は国としての体裁が保てなくなる程に崩壊する事件が最大だろう、短期でのな」
イヴ「短期?」
未来「歴史で記された通り、プログラムウィルス ディアボロスで世界の警察 アメリカのシステムを崩壊させた悪名高いマイクのオーストラリアに配備された私設基地の非常に強力な放射能を散布する核ミサイルが2007年 冬 、世界中の都市に降り注ぎ、そこから、地獄の地下都市争奪戦で各国が投入した機械兵の数は3億はくだらないだろう。人間が宇宙服を着て、地上戦としゃれ込むには広すぎる戦場だ。これが長期の規模。最低では……私を暗殺しようと皇居に忍び込んできた300体か」
イヴ「華井恵里が運用するならば、最低 100体が妥当。部品の受け渡しは広い世界、重箱の隅で行えば良いのだ……」
未来「機械兵にはランクが存在している。戦争経験者ほど、語らんがな。生身で特級と相手をするな。初級、中級、上級のうち、神化で倒せるのは中級辺りと言えば、機械兵のLevelは不明でもその恐ろしさは解るだろう」
イヴ「ちなみに未来お姉様はどの辺りまでお1人で?」
未来「全種類、切り刻んだ」
イヴ「え………」
なに、それ、目の前のツインテールを靡かせて颯爽、と歩き……頭を下げるメイド達に手を振るクールビューティー、怖すぎる。
真央曰く、未来様はドラ〇エで1人、ファイナルファ〇タジーのステータスを保っているようなチート。
一緒になってあの時は笑ったが、やはり………ね。
未来「全種類、切り刻んだ」
イヴ「さすが、未来お姉様なのだ」
未来「今日は気分が良いな。特別にイヴに凪紗南流 奥義の一つ 龍葉波を見せてやろう。これが初めてだろう?」
……
…………
ごめん、各国の兵士の皆さん、全力で逃げて下さいなのだ。
もの凄く、微笑んでる未来お姉様が少し、不気味です。




