dressing room 1
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~創世神話 世界の始まり。~
デウス・エクス・マキナの海。
少女は願いました。
ただ、ただ、友達が欲しい。
最期に愛してくれた女性の腕に縋り付いて、少女は女性の話してくれた友達が如何に良い存在であるか? を思い出した。
自分とその女性に合わせて、考えてみると、仲良くお話をする。これだけでも友達の部類に入る。
他にも女性が話したことをやりたかった。
しかし、時期に世界は閉じる。少女のいた世界という物語は駄作だと言わんばかりにろくに読まれもされずに捨てられたのだから。
悔しかった。悔しかった。
少女は流す涙を。
その涙は運命を変える力。運命粒子。
少女は流す涙を。
〇〇〇〇と名乗った女性の身体をデウス・エクス・マキナの海へと帰しながら。
女性の語った友達という言葉を信じて!
少女はずっと、一人だった牢獄に、暗闇の牢獄に。
まず、始めに少女のぷくりとした小さな唇は唄った。
”世界に光あれ”
この瞬間、銀色の髪の少女は個を得て、創世神 ミルと名乗った。
…………
…………………
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ここまでが誰もが知る創世神話の一説。ここからは多分、君と創世神しか知らない。そう、君だよ。今、この世界を認識し、世界であることを容認しているプレイヤー。そう、君だよ。君に合わせて、日本語で話しているんだよ。とあることに必要だからよく聞くんだよ。彼女の言葉を。
…………
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ミル「未来、あなたのいた世界、私、実現する。ここは寒かった。でも、あなたの身体は温かい。未来、お礼に全ての理をあなたに。そして、世界は…………優しくなれば、いけない。それが――――」
…………
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…………………………
さぁ、イヴという少女を通し、君は知らなければ、ならない。
どうしてって?
おいおい、それはいわゆるラノベなんかで言うネタバレって奴だろう。
君が一番、嫌う類いだろう。
ああ、コピー機で印刷して、紙媒体にすると読みやすいし、読み返すのも容易いよね。
あれ? ごまかすなって。
うーん、一つだけヒント。
今は凪紗南イヴちゃんの周囲を観察してれば、いいんだよ! 可愛い小学生系少女のストーカーを堂々できる権利だぜ。やったね♪
まぁ、この世界。
君の認識している地球とは色々、違うし、戸惑うかもしれないので。
創世する世界のイヴ メニューページ、を見ながら、本編を知ればいいんだよ。
基本、凪紗南イヴちゃんの脳内から得た情報なので、知識としては正解なはずだぜ。
ふふふふっ、好きだろう。こういうRPGっぽいの。
君に気に入ってもらおうと、頭を10秒悩ませて考えたんだぜ。
あ、そうそう、基本、視点はこちらで固定させてもらう。
え? ディ〇ニーランドに行きたい?
ねぇーよ、この世界にそれ。機械兵どもに破壊し尽くされたって話だぜ。
この仕事、時給いくらか? って。
ねぇーよ、ここに強制的に拉致ったからだいたい展開は想像できるでしょ?
罵倒は受け付けないよ、これは世界の悲鳴だから、ね。
さぁ、凪紗南イヴと”君”の物語の始まりだね♪
あ、この子が凪紗南イヴ。
この前、マクドファルドで買ったハンバーガーを食べているとこを盗撮したぜ。
よく、撮れてるだろう♪ ソ〇ーのデジカメで撮ったんだぜ。日本の技術世界一!
基本情報はメニューページで確認してくれ。
え、読まない?
あー、本編でも語るから、はいはい。
とりあえず、宜しくね。
マジで宜しく。
じゃあ、続きを!