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創世する世界のイヴ # Genesis to the world's Eve  作者: 遍駆羽御
本編―――― 第2章 1000キュリアの祈り
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第31話 召喚器制作 Ⅶ 運命を切り裂く竜の爪

 第31話 召喚器制作 Ⅶ 運命を切り裂く竜の爪


 視点:北庄真央

 場所:クイーン王国 クイーン王城ポーション生成工場

 日時:2033年 4月4日 午後 1時13分



 あたしの召喚器の形が暗い闇の中、浮かび上がる。

 爪だ、爪。

 どんなに折れても再生し、あたしの運命を………。

 運命を………。



 視点:北庄真央

 場所:クイーン王国 クイーン王城

 日時:2031年 12月22日 午後 3時09分


 少女聖域武道会、両世界のイヴと近しい年齢の王族、有力な貴族の女子を集めて、イヴの婚約者 側室候補を一名選ぶ大会はその名の通り、魔法や技などの力によって選別される。

 古来より、クイーン王国では王を護る為に伴侶の一人は必ず、武道によって決められる大会 3日間の激しい戦いを制したのはあたしだ。


 最後の相手 クイーン王国の貴族 ローラ・ビルデに竜変身して上空からの加速度を利用した当たれば、クリティカルヒット確実のドラゴンキックが命中して本当に……幸運だった。それくらいの紙一重。

 ちょっと、ふらついて、イヴの叔母 未来天皇代理様が最後のプログラムである婚約の義の開始を告げる。

 これはあたしが目の前にいる銀色の少女 イヴ・クイーン女王様に口づけして、その際に拒まれなければ晴れてイヴの婚約者 側室候補と認められる最後の試練だ。


 冬が降り積もる中、あたしはイヴのオペラグローブの剥いだ白い手の甲に口づけをし、その後、イヴの唇にあたしの唇を重ね合わせた。

 潤んだ銀色と金色の瞳があたしの緑色の瞳を見つめる………。


 イヴ『予は北庄真央を婚約者 側室候補に認め、この先、真央に汚点がなければ、正式に結婚をすることをこの場にいる両世界の民 約37600人に、両世界の全ての民に誓おう』


 真央『嬉しい。ありがとう、イヴ』


 イヴ『真央、予は公平に選んだぞ。ここまで到達したのは全て、真央の努力なのだ。称えよ、民達よ。努力と誠実さを兼ね備えた予の婚約者を!』


 その透き通った声はマイクを使わずに、円形の客席全ての人達の耳に正しく伝わる。

 その証拠に………周囲の観客が一斉に立ち上がり、アイシャ、セリカに続くイヴの婚約者の誕生に誰もが拍手と歓声を上げる。

 それは一種の戦いの高揚感を呼び起こす曲だった。


 30分前に闘って休憩を少し挟んだというのに……まだ、あたしの体力は回復していなかった。


 イヴ『すまんなのだ、真央。臨時会議の都合上、プログラムを早めることになった。まだ、苦しいのであろう。治癒魔法 ヒール』


 あたしをイヴは自分の胸元に招いて、抱きしめた。

 ふんわりとしたマシュマロのような身体はあたしの恋心の熱を一気に引き上げた。心臓がばくばくとして、どうにかなりそうだ。

 そんなあたしの紅い髪をイヴが右手で壊れ物のようにゆっくりと撫でててくれた。

 その撫でられた部分から、治癒の力が注がれてあたしの粗い呼吸はすぐに正常なリズムを刻み始める。


 真央『イヴ……』


 あたしは数ヶ月前よりこの日の為に………技と魔法を磨いてきた。その努力の日々と、北庄の治安回復に重点を置いた北庄の大臣教育に忙しいイヴとのティータイムの日々を思い起こす。その全てがイヴを想ってのこと。

 愛おしい時間であるが故に、少女聖域武道会の結果有無ではもう、イヴとの楽しい日々は過ごせないんだと想い………自室で独り泣いた。

 それが全て、喜びに代わると自覚した瞬間、頬に涙が伝った。

 その涙をイヴが拭いてくれて、あたしはイヴの肩を借りながら会場を後にする。


 あたし達が退席した後も民達は歓声と拍手で祝福してくれている。

 それが純粋に嬉しかった………。


 イヴ『真央にも可愛いとこがあるのだなぁー』


 真央『な、あ、あんたね、これは眼にゴミが入っただけよ。しつこいゴミなのよ』


 それはゴミなんかじゃない。イヴという存在があたしの人生に組み込まれた嬉し涙だ。それを解っているのか、どうかはイヴの心を覗かないと理解できないけど、イヴはあたしの髪を撫で続けたり、


 イヴ『王族用のバイキングエリアで一口サイズケーキを戴くとするのだ。会議までは少し時間がある』


 と気遣ってくれた。


 当然、あたしは笑顔で応える。


 真央『一口サイズケーキって幾ら? 一人何個までお持ち帰りOK? あたしの家は貧乏なんだからここで節約するんだから』


 イヴ『あー、真央、北庄は武器やお薬関連で潤っているのだ。多少、食料の輸入交渉などで金銭を使っているが……それもボクとの婚約が正常に進めば――――』


 真央『嘘よ、嘘。あれだけ、国費を解放して、民達を飢餓から救ったのに貧乏にならないはずはないのよ。それにそうではないと――――』


 砂漠地帯ということで食料を自給自足する環境を手に入れるには周囲の小さな国々を滅ぼして、そこの大オアシスを手に入れるしかなかった。しかし、それ以外の輸入という方法が考えられた。

 だが、愚かにもあたしのパパや竜王家の者達は………食料が一番、豊かな国であるクイーン王国に頭を下げるのをよし、とはしなかった。

 イヴの母親 リン・クイーンの時代には、あんな小娘が治める国なんぞに頭を下げたら周辺諸国に舐められ、武力で北庄を攻められる。そう言ったのだと内緒であたしの家庭教師の先生に教えてもらったことがある。

 そして、イヴ・クイーンの時代でも、同じことを繰り返している。

 例え、攻め滅ぼされてもそれこそ因果応報だというのに。


 貧乏になることも今まで私腹を肥やしてきた報いなのだ。尤も、あたしはママと一緒に竜帝の洞窟で貧乏暮らしを普段、していたので裕福さを知らない。

 あたしには藁のベッドがお似合いだ。そうでないと示しがつかないじゃない。

 それ以外にどう、民にわびろと。


 イヴ『そうか、苦しんでいるのだな。あの無能の下にいることで』


 そう言ったイヴの口調は珍しく、怒っていた。イヴが本気で怒るところを見たことがない。どんな相手でも大抵はしょうがないなぁーとはちみつたっぷりな甘さを最後の方では見せて救済してしまう少女なのだから、珍しかった。

 そして、強大な力を秘めている神様が怒るのが正直に怖かったが、イヴとあたしを繋ぐ右手と左手の熱がイヴは中学生のくせに小学生のような体格の弱ちぃ少女だと思い起こさせる。すると、不思議と怖さよりも、幼女が背伸びしているなぁなんて苦笑に変化した。


 イヴ『なぁにを笑っているのだ?』


 真央『なんか、背伸びした幼女みたいね、あんた』


 イヴ『むぅー、幼女ではないのだ! 中学生なのだぁ』


 頬を膨らませる姿は幼女そのものではないか、と思っていると……あたしの鼻にイヴの人差し指が触れる。


 イヴ『怒ったのだ。罰として、真央は今日、予と一緒に寝るのだ。よいな!』


 とても、怒っているような雰囲気には見えない笑顔で護衛の騎士や周囲の貴族がびっくりしているのも構わず、あたしの手を引いて踊りながら、通路を移動しようとする。あたしはイヴを転けさせる訳にもいかず、イヴに従った。

 くるりと回ったり、

 見つめ合ってキスをし合ったり、と。


 イヴ『真央、日本に来るのだ。お前の足りない絆を手に入れるのだ。北庄真央ではない真央でいる為の絆をな』


 真央『イヴ』


 あたしが……

 あたしが……パパに婚約者になってイヴの力を手に入れろと命令されたのを見透かしているようだった。


 イヴ『闘うのだ。自分の意志で。心愛が言っていた。命は弱さを認めないが……イヴに出逢って命と命の紡ぐ絆は何よりも強いと知った。それこそが奇跡の力だと』


 真央『共鳴神技。あれはそういう力?』


 イヴ『ふふっ、内緒なのだぁ。だがな、今のボクと真央ならば、使えると信じておる。奇跡の命と命の紡ぐ絆 共鳴神技』


 真央『………”エターナルブラスター”』


 アナムネーシスの器からその言葉が溢れだした。

 それはいつか、きっと、到達する共鳴神技の名だとあたしがあたし自身に教えているようだった。


 イヴ『真央も聞こえたのだな、運命粒子の集合体、全ての母なる存在 デウス エクス マキナの海の囁きが』


 真央『?』


 イヴ『それも秘密なのだぁ』


 真央『教えなさいよ、あんた! 嫌われるわよ、何でも知ってる系キャラは!』


 イヴ『嫌えないのであろう?』


 真央『それは勿論、よ!』


 そう言った瞬間、あたしはここが何処なのか? を思い出した。

 思いっきり、王族や貴族が行き交うエリアにある通路だ。


 今もあたし達の姿を見て口々にご婦人方が感想を述べている。


 貴族婦人1『初々しいわ、アイシャ様とのお子がクイーン王国を継ぐのだから、真央様とのお子は北庄を継ぐのかしら』


 貴族婦人2『イヴ様が臨時統治したおかげで北庄の犯罪率はかなり、減ったそうよ。教育を主体にして国の立て直しを行っているとか』


 貴族婦人3『全国模試が楽しみね、それは。ウカウカしてられませんわ、シーリング国も』


 まだ、婦人達だけならば、良かった。

 あたしとイヴは鬼の姿を見て固まった。

 見事に石化のような状態になった。


 ツインテールの銀色の悪魔こと、凪紗南未来天皇代理様が肩で風を切って、階段を上ろうとするが……あたし達を見て不機嫌な顔になった。

 何か、言われるぞ、これは。経験則で解る。あれはオチがつく合図だ。


 未来『皇女、皇女の婚約者。お前ら、はしたなくも通路で接吻し合ったそうだな。ああ、伝達スピードが速い? 良かったな、皇女。お前の支配力の賜物だ。軍隊でもこうはいかん。よほど、慕われているらしいぞ』


 イヴ『良かったのだぁ。それでは未来お姉様、ボクはお手洗いに』


 未来『貞操帯の鍵がないだろう? まだ、真央に渡していない。私は勿論、所有している』


 と、ラスボスの前にセーブをし忘れたゲームは1時間でおしまいよとママンに言い含められている絶望に満ちた小学生の表情を浮かべるイヴの目の前に……未来天皇代理様が鍵を見せる。


 未来『丁度、私もお手洗いに行きたくなった』


 イヴ『お、お先にど、どうぞ』


 未来『いや、二人で個室に入っても大丈夫な用事だ。さぁ、お尻ペンペンの刑だ、皇女』


 治癒永続の陣にて勝手な真似をした等々が積み重なっていつものように? になったお尻ペンペンの刑が執行されるんだと哀れに思いつつ、あたしはイヴじゃなくて良かったと思った。

 ……

 ………

 肩を叩かれた。とん、とん、と。


 未来『お前もだ。真央。王族としての自覚に欠けている。教育してやる。なぁに、あまり時間もないので強めの10分コースだ。気が利くだろう』


 真央『誰にだよ!』


 未来『目上の人にその口はなんだ。よし、来い』


 あたしとイヴは仲良く、未来天皇代理様に手を引かれて、イヴ専用のお説教部屋 クイーン王国編と呼ばれる部屋に入った。

 そこには、壁全面に

【マクドファルド支店を際限なく、出して王族のお仕事を圧迫しました。ごめんなさい】【孤児院の子ども達に頼まれて、小学生な見た目でもお姉ちゃんだぞ♪ と張りきって木に登ってカブトムシを捕れず……頭から地面に墜ちてごめんなさい。王族としての危機管理が足りませんでした】

【街の治癒院建設の募金箱にダイヤモンドを大量に突っ込んで世間を騒がせてごめんなさい。後に経済界も巻き込んで混乱させる結果になり、王族として世間の常識に対する勉学が足りませんでした。ごめんなさい】

【捨て猫、捨て犬を世界中から集めて、動物の楽園を無人島に作り、危うく生態系を乱す結果になりそうになりました。ごめんなさい。だって、可哀想……あ、ごめんなさい、お尻ペンペンはもう……】

【行方不明の勇者の剣探索にアイシャ、セリカと共に出掛けてごめんなさい。だって、お父様の悪口をあの国が、あの国が! ひぃー、み、みっともない態度を示してごめんさない】

【おかあさまのおさらを、たてに、ゆうしゃごっこをしてごめん】

 様々な年代のイヴの懺悔がそこには貼り付けられていた。

 そのほとんどが世間にイヴが良かれと思い、行った際限の無い優しさだった。


 真央『スケールが全く、違うのが幾つか、これだからブルジョアが』


 と苦笑しながら、その後のお尻ペンペンの刑を受けたまでは青春の失敗のほろ苦さとして受け止められた。


 しかし、数時間後の客室でのあたしとパパのみの会話には舌を引き抜かないと苦さなんて改善できないのでは? と思うほどの苦さが待ち受けていた。



 視点 北庄真央

 場所:クイーン王国 クイーン王城

 日時:2031年 12月22日 午後 7時45分


 源『よくぞ、少女聖域武道会で優勝して射止めた婚約者の座を。側室候補だが、真央の美しさを考えれば、もはや盤石』


 真央『パパ、パパはイヴを利用するの?』


 それは何度も目の前の肥えたハゲに叩き付けた問いかけだった。

 その度に欲に満ちた汚い笑みを浮かべて、あたしに自分の欲望を切々と語る。


 源『当たり前だ。何が弱者救済の金銭循環ポーションシステムだ? あの小娘は力の入れ方を間違えている。だから、真央、徹底的にあの小娘を籠絡し、私に小娘の情報を送れ。北庄竜王家が1万年先も続くように。特にあのポーションの作り方だ』


 真央『はい、パパ。必ずや』


 その言葉を言うしかない自分に内心では腹が立っていた。

 だが、応じなければ、あたしはこの男に、病気で弱ったママと同じように殺されるだろう。弱い役立たずなど、いらないとゴミのように。


 あたしは歯を食いしばった。運命に勝てない自分が悔しい……。

 パパはあたしの回答に満足して、部屋を出ていった。随分と機嫌が良さそうだった。それはそうか、自分の娘が今や世界を支配していると囁かれているイヴの婚約者 側室候補になったのだから……とあたしは壁に背を預けて自嘲気味に笑った。


 真央『無理でしょ。あいつは………北庄を救った英雄だ。それをパパは。それにどうしようもなく、照り焼きバーガーを頬張るあいつの、イヴの笑顔が気になる。これが恋』


 壁に背を預けた身体が下へと沈んでゆく。

 あたしは力なく、床に座り込んだ。

 膝に頭部を押しつけて……涙を流す。


 真央『運命を切り裂く何者にも負けない勇気があれば』


 ”何が願い? あたしの願いは……運命を切り裂く為の勇気”



 視点 北庄真央

 場所:クイーン王国 クイーン王城ポーション生成工場

 日時:2033年 4月4日 午後 1時13分


 ポーション生成工場一室に意識は戻る。

 本当に……願うのは勇気。

 そう思った時、自然と言葉は心と一緒に飛び出していた。


 真央「あたしは運命を切り裂く何者に負けない勇気に、イヴの滅茶苦茶ヤバイ人生を後押しする勇気に!」


 イヴ「ならば、汝に与えよう、栄光なる者のデスティニードラグクローを」


 イヴの荘厳な台詞と共にあたしの胸元から不思議な光の玉が取り出されて、イヴの両手の上で形を変えてゆく。

 それを固唾を呑んで、あたしは見守る。


 真央「拳? これ、神竜王武術に対応して爪に」


 あたしの手の平の上に何の変哲も無いグローブに強力な波動を放つ爪の付いた武器がゆっくりと降り立った。

 これがデスティニードラグクロー。あたしだけの武器。


 セリカ「真央ちゃんのもかっこいいですわ」


 るーちゃん「超近距離武器じゃな、竜族に似合っているのじゃ」


 セリカと魔剣のるーちゃんが口々にそう言ってくれた。

 さっそく、あたしは装備する。


<北庄真央は召喚器 デスティニードラグクローを手に入れた!>

<自動で装備がデスティニードラグクローに変更になりました>


 拳をその場で振るってみると……とても、軽く動けて、しかし……インパクトは敵に細胞の奥底まで伝わらせることができると確信があった。

 自然と頭の中にデスティニードラグクローの情報がインストールされてゆく。


 真央「デスティニードラグクロー。Level 19で……攻撃 5910。これ、貴族が必ず一本持っている貴族儀礼剣より3倍強い! 初期段階で。しかも、装備時にSTRENGTH+950。成長がLevel 1000までだから……とんでもないわね、聖剣を越えるわ、これ」


 るーちゃん「いや、真央よ。それは確実に神々の武器なのじゃ」


 真央「うげー、あ、あたしがそんな大それた武器を!」


 節約程度になれば、と思ったが……恐れおののく。


 セリカ「まぁ、嬉しいですわ」


 聖剣を越える古き伝説の武器級装備にセリカはいつも通りの天然な台詞を言った。

 さ、さすが、天然、すごいわ。


 イヴ「え、これ? がうーむ、確かに予は幼女神だから、幼女神武器な――――」


 真央「や、やめて! イヴ。なんか幼女って名称にすると、大きなお友達が毎週日曜日 午前8時に鑑賞している2人はロリキュアの匂いがする!」


 どうせならば、俺つえぇえええ! なラノベの雰囲気の方があたし的には合っている。あたしはなけなしのお金をはたいてラノベを月50冊ほど購入しているのだから、それくらい発言してもラノベの神様? 的な存在に失礼に値しないだろう。いるのならば、だが。


 イヴ「セリカの妹 マリアといつも、見ているのだ! マリアは可愛いのだぁ。ボクと魔法少女ごっこして………調子に乗って解体予定の小屋をトルネードで吹き飛ばして、2人で鬼未来にお尻ペンペンの刑なのだぁ」


 真央「それは色んな意味で叩かれて正解よ」


 るーちゃん「とりあえず、召喚器で良いじゃろ、名称は」


 セリカ「あら、お腹がお母さん、ご飯、まだ~って鳴いているわ。困ったです、とりあえず、日曜はお母さん、疲れてるんだから適当にカップラーメン食べなさいって言い聞かせます」


 真央「どんな平和ぼけホームドラマなシチュだよ。ってか、カップラーメンを食べたことないだろう! ってか妊娠してないだろう!」


 セリカ「素晴らしいツッコミのトルネードですわ」


 あたしは息をぜぇぜぇと吐いたり、吸ったりして、連続ツッコミの体力と精神力消費分を回復させた。


 イヴ「よし! ジョーカーに連絡してルルリを回収し、ボクの行きつけのお店でご飯なのだぁ」


 真央「そこはかとなく、不安」


 セリカ「わたくし、そこがどこか、わかりました」


 真央&セリカ「「ふわわー」」


 イヴ「ん? 何故、ふわりの鳴き真似をするのだ?」





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