あとがき
やっと終わりました。別に報告するほどのことではないのですが、およそ二年に及ぶ連載ですから、このくらいは、いいよね?
あとがきまで読んでるということは、おそらく最後まで読んでくれたということでしょう。前作『ヤンデレ姉と小さな許嫁とボク』の続編はどうでしたか。ミステリーとバトル物とヤンデレをミックスさせようと奮闘した次第ですが、僕自身持て余して途中で何度辞めようと思ったことか。
しかし、感想をくれた読者様の応援もあって、何とか終わらせることが出来ました。
ミステリーなんて書きなれてない僕にとっては苦戦の連続だったんですが「利き手で犯人じゃないことがバレる」という推理小説の定番は一度使ってみたかった。それを描くために、しつこいくらい銀夜の描写は常に左手で書いていたのです(気づいてもらえたかな?)。ただ自分自身、上手く描写できたとは自惚れていません。やはり、ミステリー小説は、難しい。
バトル描写に関しては、不良ものということで、とにかく銀夜や金城に力を入れて表現しました。
金城と銀夜。
本当はこの二人には、決着をつけてもらいたかったのですが、独断で却下しました。それでは朱音が目立たない。銀夜もメインヒロインなのですが、やはり空の伴侶は朱音以外にはあり得ないだろうと。実は作中での朱音の活躍は、いくつか恭子にしてもらおうと考えていたものですが、この作品は空と朱音の成長活劇であるため、朱音の活躍に変更しました。
それはさておき。
舞台の始まりは新聞部の部室です。でも高校時代帰宅部だった僕にとって、新聞部ってどういう活動をしてるの? という疑問を胸に、とにかく新聞部といえば過疎ってるイメージしかなかったので、廃部寸前という出だしから始めました(新聞部の方、本当にすみません)。新聞部と言えば当初は、白絵と黒川の登場は予定していなかったことなのですが、廃部を免れるという初期のテーマ、あとはミスリード要員として、急遽作ったキャラクターなのです。
急に作ったわりには、気に入っています(笑)
閑話休題。
この作品は前作『ヤンデレ姉と小さな許嫁とボク』の続編なのですが、前作を読んでいないと何が何だか分からない、という方も結構いたようです。これに関しては申し訳ない。シリーズ物、というのは結構難しいですね。前作を遥かに凌ぐ文字数なのですが、自分でも登場人物を完璧に書き切れたとは思っていません。後で手直しをしていきたいと思っています。
『ヤンデレ姉とイカれたメイドとボク』を最後まで読んで頂いた方には、次のシリーズはあるのか、と期待している方もいると思います(いるよね?)。
でも、とりあえず拾えるだけの伏線は回収したつもりだし、空は過去との決着をつけました。これ以上は蛇足かな? と思います。なので、今は新シリーズについての構想は特にありません。まあ、いつか思いついた時に、やりたいと思います。その時は、一体どんな美女が空を翻弄することになるのやら(笑)。まあ、期待しないで待っててください。
それでは。『ヤンデレ姉とイカれたメイドとボク』を拝観いただき、真にありがとうございました。