表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1話

第一話。

主人公宮里一磨の1日的な流れです


※文章力皆無です

静まり返る真夜中、薄暗い部屋の中ではカタカタとパソコンのキーを連打する音だけが響いていた。慣れた手つきで指を走らせ、エンターキーをタンッと勢いよく押す。


「ふぁ〜、やっっっと終わった…」


両腕を上げ背筋を一気に伸ばすと、集中力が一気に切れて机に雪崩込むように突っ伏す。時計に目をやると秒針は12の真上を指し、日付が変わろうとしていた。


「もうこんな時間かぁ」


大抵作業に没頭すると時間なんて忘れてるものだ。と心の中で呟き再びパソコン画面に向き合う。


「今回は再生回数どのくらい伸びるかな…」



画面に映し出されていたのはニコニコ動画という動画共有サイトである。

何故、スーツを纏い、まるで社会人のような風貌をした俺、宮里一磨がパソコンの横にマイクやらを設置し、今の今まで作業していたかというと。



俺が、「歌い手」をやっているからである。



歌い手というのはニコニコ動画で歌ってみた動画を投稿している人達事をいう。人気のある歌い手さんなんかはツイッターのフォロワー数が10万だとか、全国ツアーやっちゃったり、CD出したり、メジャーデビューしちゃってたりとか。この動画サイトを通して有名になっている人達は数多く存在する。



俺はまだ底辺歌い手に過ぎないが、聴いてくれいる人達もそこそこいるもんだ。


最初は歌うことが好きで、旧友たちと歌ってみたをもどきでやったり……とか今では黒歴史っぽいようなきっかけだが。


東京に上京し1Kのアパートに一人暮らしをしながら大学でそれなりに勉学に励み早4年。

地味とは思われそうだか事務員として働き始めてから、機材なども揃えられるようになり。(マイクとかで5万は飛んだ…)


最近本格的に歌い手として動画サイトで活動が出来る環境になったのであった。




俺の歌声を一言で言うならば、「うたのおにいさん」


らしい。旧友にはよくそう言われたものだ。

投稿作品に寄せられてくるコメントにも書かれる程だ。

早速投稿作品にコメントが次々に飛び交う。


『マサトキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!』

『かっこいい!さすがw』

『いつも楽しみにしてるけど今回も素敵!』


黄色い声にも似たような好評の羅列に思わず頬が緩む。

正直、このような批評は悪くはない。むしろ気分がいいくらいだ。こういう時くらい天狗になって自分に酔いしれてもいいんじゃないか?と自問自答してみる。



(ちなみに「マサト」とはSSでの俺の名前である。名前の里と磨をとってマサト、なんとも在り来たりなネーミングなもんだ。)



別に、高みを目指そうなんて思い上がるような気持ちにはならない。上を目指そうとして期待を抱いたとして、砕かれた時、俺は大きな失望感を覚えるだろう。惨めになるだろう。歌う事がバカバカしく思えてしまうだろう。


今の俺には、多くの人の心を動かすほどの実力はないのだから。


俺の歌を必要としてくれているリスナーのおかげで、俺はこの世界で、マサトとして生きていける。


そんな適度な位置にいるのが心地良いのだ。





「さて、ツイッターの方はっと…」


さすがに日付も変わるとなると1日の疲れともに睡魔が襲ってくる。以前は作業の途中で糸が切れスーツ姿のまま朝まで爆睡……とか普通にやらかしていたが流石に目覚めが悪い。


ツイッターを開くとリツイートやリプライなどを含めた大量の通知が溜め込まれていた。これら全てに目を通すのは鬼畜にも程がある……と流していたその中で、とあるユーザーからのリプライに目を留め内容を読む。



『マサト、お勤めご苦労様!今日も動画あげたみたいだね、後ほど聴く!それとoffの件、明日で大丈夫そう!楽しみにしてまーす!』


すかさずリプライを返す。


『ありがとう!じゃあこの前決めた場所と時刻で待ち合わせるって形で!俺も春と会えるの楽しみにしてます』


画面越しに会話をしているのは知り合って恐らく1番仲がいいんじゃないかと思えるフォロワー、名は春である。


春は現役高校生、天文や宇宙が大好きなのをよくツイートから拝見する。趣味からして繋がる共通点など全くないと思われる所だが。


俺が歌い手活動をした頃。アップした歌ってみたの曲のストーリーが宇宙のことであったのが、知り合ったきっかけだ。俺は歌いやすさと、メロディに惹かれ歌っただけで宇宙については全くの無知だったが、その経路を辿って、春は俺の歌に食いついてきたのだ。


当時はまだ無名の歌い手だったので、フォロワーやリスナーとも交流は交わしていたこともあり(今はそんなことするとキリがないので、そこはリスナーさんにもフォロワーさんにも心得て貰ってるつもり)次第に互いのことを話すようになっていた。

そして明日、2人でoff会を開いて顔会わせをしようという話にまで持ち込まれたのだった。


しかしニコ動では顔を伏せて生放送をしてるため、春は俺の顔を知らない。勿論、俺も春の顔は知らない。ということは性別もわからないということだが。春のフォロワーは春を呼ぶ時、ちゃん付けしていたので俺は女だと見込んでいる。


今回、offを承諾したのは下心あってとか全くそんなことはない。と、言えたならどれだけ紳士なんだろうか……。

今だ彼女無しの社会人、ましてや高校生から見たらおっさんの領域に入りかねない年齢であるの俺に会おうだなんて話を持ちかける高校生とは。


「一体どんなやつなんだろうか…」


指定場所を星座カフェにするなんて可愛い趣味してんじゃねえか……


流石に睡魔が限界に達してきたのか、大きな欠伸を漏らす。

パソコンを閉じて、スーツからシャツに着替えると早々と布団を被り睡眠体制を整えた。


うん。風呂は朝でもいいや。


そのまま重たい眠気と温もりのある布団に身を委ね、黒い意識の中に沈めていった。



こうして、俺のイメージはあっけなく崩れる事になるのはもう少し先の話ー。


いかがでしたでしょうか?

まだここまでだと話の展開は全く読めませんよね(当たり前だ)




ぶっちゃけニコ●コ動のしくみは全くわかりません。

何となくです。創作の世界なので許されると思って←


さて、次は春に出会うお話です。

一磨の予想を覆す春の正体とは…?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ