天空都市
短さに拍車がかかっております。
カウルは地面に突き刺さったオシリスを引き抜くと回復薬をオシリスに飲ませた。
しばらくしてオシリスの意識が戻ったので早速オメガへの扉を開いてもらう。
「むぅ、完敗だ。今から扉を開くのでまっていてくれ。」
「うん、そうしてくれ。早く。」
オシリスはこれまで負けたことがなかったらしく、かなり落ち込んでいた。
ある程度戦って気に入った人間をオメガに通しす事はあったらしいが、戦闘で負けることは無かったんだそうだ。
なのでかなりショックを受けている。
今まで負けるのはオメガの住人か暗黒大陸の魔物だけだったのに、人間にこんな簡単に負けるとは思っていなかったようだ。
「まさかバックドロップが決まり手とはなぁ。」
「色々ありえないわよね、なんか。」
アーサーとサラサが呆れたようにつぶやく。
周りを見てみるとオシリスを含む全員が同じ想いのようだ。
「いや、でも殺さずにすませるにはいい方法でしょう?」
「いや、まず私を殺さずに制しようとする事が異常なのだが。」
オシリスの言葉にそんな事は知らない、とカウルは思った。
カウルにとってはオシリスはちょっと強いだけの魔物でしかない。
オシリスは相手を状態異常にする特殊能力をもっているが、カウルはタナトスの衣で状態異常を無効にできる。
ステータスも高いがカウルはそれを上回っている。技術もこの世界に来てそこそこ身についているし、負ける要素がないのだ。
だからという訳ではないが、戦闘方法を選んだっていいと思う。
殺さずにすむならそれに越したことはないのだから。
「まぁいい。ほれ、扉が開いたぞ。」
オシリスはそう言って上を見上げる。
上を見上げると天井にポッカリと穴が開いていた。
まるでブラックホールのようだ。
「では気をつけてな。」
オシリスがそう言った瞬間、カウル達の体が浮き上がりブラックホールのような所に吸い込まれていった。
……浮遊感がかなり気持ち悪い。
・・・
ブラックホールのような所に吸い込まれてしばらくしたあと、急に浮遊感が無くなったので目を開けてみると、カウル達はドラゴンボ○ルの神の神殿みたいな場所にいた。
雲がすぐ近くに見えることからかなりの上空にいることがわかる。
周りを見渡してみると幾つか島が浮いていて、その島は今いる所と橋で繋がっていた。
どうやらここを中心として無数の浮島が橋で繋がっているようだ。
少し離れた島には宮殿のような物も見える。
どうやら無事に到着したようだ。
「ようやく到着か。みんな、天空都市オメガにようこそ。」
カウルは振り向きながらドヤ顔でそう言ったが、全員ここに来るまでに酔ったらしく地面にダウンしていて誰も聞いていない。
少し悲しくなったカウルだった。




