サソリと迷宮
最近ゲームのドラゴンズドグマをやってます。
結構面白いです。今日は始まりの村のオッサンを護衛してたらオッサンが崖から落ちて依頼失敗しました。
あっはっは。
結局夜の間に魔物は現れず、無駄に寝ずの番をしたカウルは眠気覚ましにオアシスの水で顔を洗っていた。
今日の予定はオアシス周辺の探索、キングスコーピオンの討伐だ。
朝ごはんに干し肉とオアシスになっていた果物を食べてカウルは立ち上がる。
既に太陽は登り始め、夜の涼しさは消えて砂漠の暑さが復活している。こんな暑い中、何処にいるのかよく分からない魔物を探すのは正直面倒くさいが、ラクダを借りるためだ。
キングスコーピオンを倒せばグラウフルやベータの住民も助かるだろうし、頑張らないとな、とカウルは自分を奮い立たせオアシスを出る。
カウルは取り敢えず守護獅子の迷宮まで行ってその周辺を探索することにした。
守護獅子の迷宮はオアシスから目と鼻の先だ。歩いて5分位の場所にあり、迷宮はオアシスからでも見える。
守護獅子の迷宮は地球にもあるスフィンクスそのままの姿、獅子の体に人の顔といった物だ。
中は迷宮になっており、最下層には【守護星の腕輪】が封印されていたはずだ。
たしか防御力と素早さが上がる装備で人気の装備だった。
キングスコーピオンを倒したら取りにいこうかな・・とカウルが考えていると、目の前の砂が盛り上がり、キングスコーピオンが現れた。
なんともタイミングを見計らったかのような登場だ。
キングスコーピオンは中型トラックくらいの大きさで、真っ黒な蠍の姿をしている。
突然の出現にカウルが固まっていると、キングスコーピオンが尻尾での薙ぎ払い攻撃を仕掛けてきた。呆然としていたカウルはそれをまともに受けて数メートル程吹っ飛ぶ。
幸いなことに封印の腕輪は外していたのでダメージはほとんど入っていないが、軽い脳震盪を起こしたようで上手く立ち上がれない。
キングスコーピオンが追撃のためにカウルに迫ってきた。
今度は尻尾の毒針で動きを完全に封じる気のようだ。カウルはしっぽの攻撃を転がって避ける。
連続でキングスコーピオンのハサミや尻尾がカウルに迫るが、それもギリギリで避ける。
高レベルの身体能力のおかげか脳震盪はすぐに治り、カウルはキングスコーピオンの攻撃を比較的簡単に避けることができた。
攻撃を避けながら右のハサミを長剣【夜月】で断ち切り、返す刀で左のハサミを斬る。
キングスコーピオンは瞬間で両腕を失ったことに怒り、残った尻尾で攻撃をしてくる。
鋭さが増した攻撃だが、能力を開放しているカウルには避けられない攻撃ではない。
尻尾も切り落とし、最後に体に【夜月】を突き刺したところでキングスコーピオンの動きは完全に停止した。
カウルは取り敢えず倒した証拠になりそうな尻尾をオアシスまで持っていってそこに一旦置いておくことにした。
・・・
オアシスにキングスコーピオンの尻尾を隠したカウルはその足で守護獅子の迷宮に向かう。
ゲームだったときは守護獅子の迷宮には上階、地下と別の魔物が潜んでいた。
この世界では上階と地下の境はなくなっているかもしれないが、確か上階にはサソリや甲虫系の虫系の魔物やデザートイーグルなんかの鳥系の魔物が出てきた。地下は不死系、魔人系の魔物が出てきたはずだ。
上階には獅子の宝冠、地下には守護獅星の腕輪を守る守護魔物がいて、倒すと20%の確率で封印状態になっているアイテムを落とす。
ゲームだったときはそこから特殊クエストが発生したんだが、今はどうなんだろうか?
封印状態のアイテムを入手して、それをベータ付近にあるダンジョン【王家の墓】に持っていき、ある場所で封印を解くとアヌビスの試練が発生、アヌビスと戦闘後になり勝利すると封印が解除されるといったクエストだ。
微妙に面倒くさいクエストだ。しかも封印系のアイテムは1つでも封印系のアイテムが手元にある場合、絶対にドロップされない仕様になっている。
まぁ、【獅子の宝冠】は魔力アップ系の装備なので、どっちに行くかは迷うことはないだろう。
カウルは守護獅子の迷宮に入ると迷うことなく地下のダンジョンへと降りていく。
地下エリアは3層に分かれている。
地下1階に出てくる魔物はグールとスケルトンだ。
倒しても少し時間を置いたあとそのまま復活するようになっていて、モタモタしていると囲まれてリンチになるというのがこの遺跡の初回テンプレと言われている。
カウルもゲームだったときにしばらくの間、リンチにあっている。
攻略方法は圧倒的な実力での力押しか、倒した魔物に【祝福された塩】というアイテムを振りかけて復活を遅らせるくらいしかない。
カウルはゴリ押しで進むことができるので祝福された塩は持ってきていない。
長剣【夜月】を右手で持ち、地下へと降りる。
地下への扉を開けた瞬間、異常なまでに濃い死臭がカウルの目と鼻を攻撃してくる。
(ちょっと涙が出そうなほど臭ぇ・・これは早く地下2階に降りないとマズイな。)
カウルの目には既に涙が溜まってきている。
カウルは封印の腕輪を外して能力を開放した後、魔物を全て無視して全力疾走を開始した。
このダンジョンの構造は頭に入っている。(勿論ゲームの時の物だったが)
どうせ最下層から戻る時には1階の魔物は復活しているだろうし倒すだけ無駄だろう。
地下2階にはグールやスケルトンの数は減り、代わりにミミックやミノタウロスがちらほら見えるようになってくる。
カウルはここでも全力ダッシュで駆け抜ける。
ミノタウロスの巨大な斧がすぐ横に振り落とされようが、ミミックがその豪華な宝石でカウルを誘おうがカウルはすべてを無視する。
初見殺しのトラップも毒ガス等の凶悪なものの位置は覚えていたので見事に回避、最下層である地下3階に転がり込んだ。
最下層である地下3階には魔物の数が上の2階に比べるとかなり少なくなる。
部屋数も減り、大きな部屋が左右に並んでいて通路は直線の一本のみだ。
出てくる魔物はミノタウロスのみ。あとはボスである守護魔物【スフィンクス】が一体いるだけである。
弱い魔物がいる上の階よりも強力な魔物であるミノタウロスのみで構成された3階の方が厄介だ。
ゲームの時のスフィンクスのレベルは120、ミノタウロスは85だ。
カウルの敵ではないがそれでもこのレベルの魔物に囲まれたら無傷という訳にはいかないだろう。
カウルはまずミノタウロスを全滅させる事にした。
1部屋に3~5匹のミノタウロスがいて、部屋数はボス部屋をいれて9部屋だ。
カウルは一度深呼吸をした後、ミノタウロスの殲滅を開始する。
ミノタウロスは耐久力と攻撃力に特化された魔物だ。
耐久力と攻撃力はレベル100の魔物にも匹敵するが、攻撃速度は遅いので、冷静に対処すれば比較的に簡単に倒すことができる魔物なので結構人気な魔物だった。
避けては攻撃、避けては攻撃を繰り返して1匹ずつ確実に殺していく。
ミノタウロスの断末魔を聞きつけ次々と別の部屋のミノタウロスがやってくるが、やってくる頃には既に部屋のミノタウロスは倒しきっていた。
連続戦闘はキツイがこれならなんとかなるだろう。
すべてのミノタウロスを倒した頃にはカウルの全身は真っ赤に染まっていた。




