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食事

ちょびっと修正

「あうぅ・・ごめんなさい。ほら、サラサちゃんも謝って!」


サラサの後ろにはライラとミンミもいて、今はミンミが必死にカウルに謝っていた。

ライラはカウルの方を見ようともしていない。カウルは苦笑するしかなかった。

どうやらサラサとライラはまだカウルを許していないようだ。


「いいじゃない別に。だって変態なんだもの、こいつ!」

「さ、サラサちゃん!あれは事故でしょ!?カウルさんは何も知らなかったんだから。」

「関係ないわよ!だってコイツ、ミンミの裸を見たのよ?」


裸をみたからどうだというんだろう?

カウルは少しイライラしてきていた。こっちだって見たくて見たんじゃない。

確かにラッキーだとは思ったけど、ちゃんとは見てないし、ミンミには裸を見てゴメンと謝った。

ガードルさんとアリスも自分たちが全面的に悪いと言っていただろうに。


「もういいよ変態で。飯が不味くなるからどっかに行ってくれ。」


もうカウルはどうでも良くなってきた。

どうせこの3人組はしばらくしたらベータに帰るんだろうし、長い付き合いになる訳でもない。そのまま放置するのが一番だろう。


「あーすまんけど今、空いている席がカウルの所しかないんだわ。」


ガウルがカウルにそう言ってきた。

そう言われてカウルが辺りを見渡してみると確かに満席だった。

空いている席はカウルが座っている席のみ。それを見てカウルはため息を吐いた。

普段だったら美女3人組と相席なんて嬉しいんだが、今は憂鬱だ。


「えー・・嫌だなぁ。変態、帰んなさいよ。」

「何言ってんだお前、俺は料理もう注文してんだよ。あんた等が帰ってくれよ。」

「嫌よ。ここの店ベータでも評判だから楽しみにしてたんだもの。」


カウルとサラサが言い合いをしていると、ミンミがあわあわしながら間に入る。


「すす、すいません!でも私たち本当にここの料理楽しみにしてて、あの、その・・」

「サラサ、私たちが後から来たんだからさ。悪いけど相席いいかな?」


ミンミとライラがサラサを押さえつけながらカウルを見る。

またもミンミは半泣きだが、彼女は半泣きがデフォルトなんだろうか?


「別にいいよ。ここの店は確かに美味しいからね。」


この3人組もここの料理を楽しみにきたんだろう。

このまま返すのは可愛そうだとカウルは思い、3人と相席することにした。


・・・


「へぇ、カウルさんって銀3ランクなんですか。」

「大したことないわよ!私たちだって銀2ランクじゃない!」


しばらくして料理が揃い、カウルとミンミ達は料理を食べながら色々な話をした。

最初の頃よりは打ち解けることができ、冒険話やベータの町並みのことで話は盛り上がっていた。


「銀2ランクがアルファになんの用なんだ?ベータの方が稼ぎもいいんじゃないか?」

「あーそれは、最近アルファに強い魔物が出てくるって噂があったのよ。私たちはそれを確かめにきたの。」


ライラが熊肉を頬張りながら言う。

確かに最近は暗黒大陸の魔物が時々こっちに出てくるようになっている。

カウルはベータでこの事が噂になっているのは知らなかったが、強い魔物が出るようになったことは本当だとライラに言う。


「あー、やっぱり本当だったんだ。あの門の外に作ってる大きな壁も魔物対策なの?」

「そうだよ。今ある魔物よけの壁だけじゃ弱いからね。」


ライラが言っているのは今作っている防御壁のことだろう。

アルファには元々魔物が入ってこられないように壁で覆われている。しかし、暗黒大陸にいるような強い魔物にはそんなの無いのも同じ様な物なので、新しく作っている魔力を込めた壁を作っている。それが防御壁だ。


「どんな魔物が出てくるんだい?教えてくれよ。」


ライラが興味津々に聞いてくる。サラサもミンミも興味があるらしくカウルの方から目を見ていた。


「今出てきてるので有名な魔物は【巨牛人獣タウロス】とかかな?」

「タ、タウロス?金ランク数人でやっと倒せる魔物じゃないか!そんな魔物が・・」


ライラが驚いたように言う。他の二人も驚いているようだった。

ライラたちの驚き様にカウルも驚いた。金ランクの冒険者でも数人いないとタウロスを倒せないのか、と。

ゲーム時タウロスのレベルは120だ。暗黒大陸では低レベルの魔物に位置する。

この世界の冒険者のレベルはそんなに低いのか、とカウルは驚いた。

ゲームと違い、この世界では死んだら終わりなのだから慎重になるのも仕方ないが、ギルドトップランクの人間のレベルが大体120程度しかないのはマズイんじゃないだろうか?それとも金ランクの平均レベルがそれくらいの実力で、一部の冒険者はもっと高レベルなんだろうか?


「タウロスってそんなに強い魔物か?」


カウルはそこら辺を探るためにミンミにタウロスがどれくらいの強さだと思われているか聞いてみることにした。

ミンミは少し驚いているようだ。そんなことも知らないのか?といった感じで。


「はい。タウロスといえば【災害】に例えられる程強い魔物です。タウロス1体に滅ぼされた町もあると言われています。」


カウルはそれを聞いてため息を吐かずにはいられなかった。





しばらく12時間労働ダヨ☆バイト地獄ここに開幕!


・・という変なイベントが起こったので更新遅れます。

お盆なんて大キラーイ!

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