大切なものx胸騒ぎx作戦
こんにちわ!とにかく思いをぶつけるラミレシアです。
いつも読んでいただいてありがとうございます!
リコ達は村を目指します。
果たしてそこで待っているものとは・・・
では本編スタートです
日が傾きかけた頃馬上でレアラが突然振り向き私に聞いてきた。
「ねえ、リコ。あの時言ってた守りたいものって何?」
「ん?あの時?・・・ああ」
岩陰でレアラに言った事を思い出した。
「私の大切なものは妹サーニャよ」
「サーニャ?」
私は頷いた。
「私が絶対に守らないといけない人よ」
「どうして?」
私はレアラの質問に言おうか迷った。
「うーん、他の人には言わないでね?」
レアラは頷いた。
「妹はね、魔力がとても高いの。私なんかとは比べ物にならない程にね。
本人は未だに自分でわかってないみたいだけど。
私のお母さんが言ってたの。サーニャはあの魔力ゆえに災いを齎す側にも、齎される側にもなるって。
だから私とお母さんは妹を絶対守るって誓い合ったの」
私は口元に手を当てた。
「これは私の思いだから絶対秘密よ?」
レアラは笑顔で頷いた。
「今度はレアラの大切なものを聞きたいわ」
私の質問に対してレアラは表情を落として前を向きつぶやいた。
「童の大切なものは、母上とサヤナ」
私は聞いてはいけなかったかなと思い無難な返答に留めた。
「そっか。私と同じで大切な者がいるんだね」
私の言葉にレアラは何も言わない。
ただレアラの体が小刻みに震えていた。
しばらく行くと左斜め前方から土埃が舞うのが確認できた。
「あれは・・」
私達は馬を止め、双眼鏡で確認すると金の鎧を着た人達だった。
(あれはまさかレンが言っていたネバルゲ村を襲った人達じゃ・・・)
ケイトに双眼鏡を渡すと私はレンとリンとレアラにこの事を言うべきか悩んだ。
ケイトも双眼鏡で確認すると私の方を向き、
お前に任せる的な目を向けてくる。
私は恐がらせない為にいう事はやめた。
「魔物の群れの様だわ。放っておきましょ。
ネバルゲ村までもうすぐよ。急ぎましょ。」
私は何故か胸騒ぎを覚えた。
(でも金の鎧の人達が乗っていた乗り物見たことなかったわ・・・。
一体なんだろう・・・)
私達はそれから数時間馬で走り朝日が昇る頃ネバルゲ村付近の岩陰に入った。
レンとリンは馬から下りると疲れと不安から黙ったまま岩陰で座り込んだ。
レアラはケイトと共に馬に水をあげている。
私は水分を取りながら双眼鏡でネバルゲ村の様子を確認する。
そこへケイトがやってきた
「リコこれからどうする?レンの話じゃ村は占領されてるんだろ?」
「ええ、見たところ見張りは十名ほどね。それに見たこと無い棒の様な物を持っているわ」
ケイトは私から双眼鏡を借り覗き込む。
「長さが中途半端な棒だな。戦いにくそうだ。剣の方がよっぽど良い」
様子を見てる私達にレンは私達に声をかけてきた。
「金の鎧を着た人達が持つ棒は危険です・・。
とても大きな音が鳴った後に村人数人が倒れこんだんです」
レンは表情を落とす。そんなレンをリンが心配そうに覗き込む。
「金の鎧?何の話?」
気付けば私の横にレアラが立っていた。
そしてケイトに駄々をこね双眼鏡を奪い取った。
そんなレアラとケイトを尻目にどうやって村に入ろうか考えていた。
「何で・・・どうして・・・」
怯えた声のレアラに目を向けると双眼鏡片手に震えながら後ずさりをしていた。
表情を見ると見たくないものをみてしまった様な顔をしている。
「レアラ?どうしたの!?」
私はレアラの異変に気付き倒れそうになった所を地面すれすれで抱きとめた。
レアラは声にならない声をだしていた。
私は正気じゃないレアラの頬を軽く叩くが一向に表情は変わらない。
「レアラしっかりして!」
「レアラに何が起こったんだ?」
「わからないわ。でもとても怯えている。」
私とケイトの会話にリンとレンも不安が隠せない。
レアラを岩陰で横にさせ、レンとリンにレアラの事を任せた。
「レアラの事も気になるけれど、此処で待機してるだけじゃ村の人は助けられないわ」
私の言葉にケイトも頷いた。
「でもどうする?あの村は中から見晴らしが良いし、村まで距離がある」
「そうね。それに中の様子が全く分からないしね」
私とケイトは頭を悩ませた。
「そうか!」
私は手の平を叩き大きな声をあげた。
「距離があるならそれを逆手に取ればいいのよ!」
「距離があるから悩んでるんだろ?」
「そうなんだけど、そうじゃないの!」
変な目でみるケイトに、私は落ちてる木を拾い地面に図を書いた。
「簡単に言うと岩陰に敵を誘い出し、そこで一網打尽にすればいいのよ。
距離が開いてれば、相手側にトラブルが生じた時敵は駆けつけるしかないからね」
私の説明にケイトは頷く。
「しかし誘い出す囮は誰がやるんだ?」
そこまで考えていなかった私は困った顔で唸り声をあげた。
「僕にやらせてくれませんか?」
レンが突然私達の話に入ってきた。
私は断ろうと思ったがレンの真剣な眼差しに言葉を詰まらせた。
「ずっと考えていました。リコさんの事。
僕とリンにとって命の恩人なのに、僕はリコさんを刺しました。
あの時の僕は自分達の事しか考えていませんでした。
本当にごめんなさい。
できれば償いをしたいんです。
こんな事じゃ償いきれませんが・・・」
私は頭を下げて謝るレンをじっと見つめた。
「レンの気持ちが痛いほど伝わったわ。
だから私は何も言えなかった。
レンは辛い思いをした。
巫女だからじゃなくて、人としてレンの気持ちを受け止めたかったのよ」
私の言葉に涙するレン。
私とレンの会話をじっと見つめるケイト。
「なあ、レンにやってもらわないか?
レンがそれで少しでもリコに対する気持ちにケリが着けられるなら、
それはそれで良いだろ?それに危なければ俺達が守れば良い」
ケイトの提案に私は迷った挙句頷いた。
「分かったわ。レンにお願いするわ。いいかしら?」
私の問いにレンは涙を拭いて大きな声で返事をした。
リンに事情を話し、寝たままのレアラを任せて岩場を変えた。
高さ五メートル程の巨岩の元に着くと私は説明を始めた。
「レンは私達が敵をこの岩陰で処理できないと思ったら馬で遠くまで逃げて。
その後をケイトが追いかけるから。
村の敵兵の注意がレンとケイトに移ったら私は村に侵入するわ」
「だが、リコが危なくなる!」
私の説明にケイトは噛み付いた。
「レンを守りきれなければ私を守る事はできないわ。
だってお母さんに言われたもの。リコは自分から危険に身を投げるってね」
私は笑ってケイトに言った。
ケイトは呆れた表情でもう何も言ってこなかった。
「リコ、もし相手が大勢で来た時魔法使うのか?」
村の様子を確認している私に聞く。
「最悪使うわ。極力使わないようにするけど」
ケイトは心配そうに聞く。
「レアラから聞いたけど、宝玉の欠片に負担かけない程度にした方がいいぞ」
「わかってるわ。今はもう平気よ。」
(何故かさっき確認したら浄化されていたし、不思議なんだけど・・・)
私はケイトの心配を他所に岩の上部にて隠れた。
その横にケイトも上がってくる。
岩の下には馬2匹とレンが私の合図を待っていた。
隣にいるケイトに小声で声をかける。
「ケイト武器は極力使わないで。レンがいるから血は流したくない」
「わかってる。素手の方が得意だ」
やる気だけはあるケイトを他所にレンに決行の合図をした。
レンは岩陰で疲れ気味に岩場周辺を歩く。
双眼鏡で村の様子を確認する私達。
「気付いた!1,2,3・・3人走ってきてるわ!レンに岩陰にゆっくり入るように伝えて!」
ケイトは頷くとレンの前に小石を落として、岩陰に入る合図をする。
岩陰に入り神妙な面持ちで敵を待つレン。
それを上から見守る私達。
岩横から敵が顔を出し、ゆっくりと歩いてくる。
「こんな所に逃げてやがったか!連れて行け!」
一人が大声で二人に指示をするとレンに歩み寄る。
私は偉そうに指示をした一人目の背後に降り立ち、頭に思いっきり上段蹴りを入れた。
「なにこれ!?堅い!?」
金の兜に直蹴りを入れるととても堅かった。
ケイトは二人目に頭上から直接覆いかぶさり動きを封じる。
それを見て状況が読めない3人目の敵は動揺しているようだった。
私は1人目が動かない事を確認すると3人目に素早く近寄り背後を取った。
そして思いっきり押し倒すような蹴りを入れる。
私は用意してあった縄で1人目と3人目の体を素早く縛った。
「ケイトそっちはまだ?!」
私が見上げると、ケイトは敵を投げ飛ばし壁に叩きつけている所だった。
ケイトはボロボロの体で動かなくなった敵を縄で縛った。
その様子を見て私はほっとした。
「出だしは成功ね」
敵の3人を再度まとめて縛り上げ、金の兜を取り外した。
「思ったとおり兜は取れ難くなるようにホックで止まっていたわ。
脚痛かったけど、まあ良かったかな」
私は自分の足を撫でながら言った。
兜を脱ぐと全員男性で年齢は二十歳後半程だった。
「今は気絶してるから良いけど、時間の問題だぜ?
今からどうする?」
ケイトは敵三人を見ながら不安げな声を出した。
「まだまだ敵を釣るわ。ケイト不安げな声出さないで!
私達はもうやるしかないのよ?」
ケイトは私の声を聞いた後レンを見て気を引き締めた。
「そうだったな。悪い」
ケイトは敵兵の鎧を剥いで着用した。
「これ防御性はあるけど重いな・・視界も悪いし」
ケイトの言葉に私は巨岩の上から様子を見ながら言った。
「そこが弱点よ。ケイトも相手の弱点を見分けなさい。
むやみに攻撃したって致命傷にはならないわ」
「わかってるって」
私の忠告にケイトはさらりと受け流す。
レンは私の指示で馬に乗り不安げに私達の方を見ている。
ケイトは敵の持っていた武器を手にとって珍しそうに見る。
「この堅い棒、先端が穴あいてるな。
初めてみるぜ。この穴何か飛び出そうだな。」
ケイトが手当たり次第に触っていると「ズガーン!」と大きな音が鳴り響いた。
私は振り返るとケイトの表情が強張り、手で持っていた棒の先端から魔力風が漏れていた。
「ケイト何があったの?!」
「いや・・・俺にもよくわからん・・・ただ、何か棒の先端から飛び出た・・」
私が岩の上から降りて発砲先を確認すると地面に数センチの穴が開いていた。
「これは・・・風の魔法よ。ケイトいつから魔法使えるようになったの?!」
私の質問に唖然と立ち尽くすケイト。
「ちょっとそれ貸して」
私は筒の棒をケイトから奪うように取ると特に変わった所はなかった。
しかし穴が開いてる場所を見つけると、中から親指程の丸型をした玉が見つかった。
「何これ・・宝玉!?・・いや・・違う、
宝玉の欠片を加工したんだわ。それに浄化されていない・・・。
こんなもの人の体内に入ったらとんでもない事になるわ!
私は怒りと悔しさを噛み締めるように筒の棒を握り締めた。
「こんなもの一体誰が・・・」
ケイトの方を振り向くと別の筒の棒を触っていた。
「ケイト、その武器は使ってはだめよ。大変な事になるわ」
「どういう事だ?」
「その武器から飛び出る玉は、浄化されていない宝玉の欠片を人の手で加工し作ったもの。
それを強制的に魔法に変換し威力を高め発砲していると思う。
だからその玉を受けた者は死後魔物になる可能性がある」
私が辛そうに言うと、ケイトは驚愕していた。
「まじかよ・・・」
ケイトは手に持つ筒の棒を地面に置いた。
筒の棒の事ばかり気にしていて忘れていた。
「あ、こんな事してる場合じゃない!
次の敵を誘いこまなきゃ。
ケイト誘い出して!」
私は持ち場に戻りながらケイトに指示を出した。
「わかった。いくぜ!」
ケイトはそう言うと敵の鎧と兜を着用し応援を呼ぶ格好を取った。
私はこの時頭を過ぎった。
(あの玉がレンとケイトに向けられたら危険だわ!)
私は急いで宝玉の欠片を取り出しいつもの様に詠唱する。
次第にレンとケイトの周りを透き通った青色の膜が覆う。
レンは驚いたが私と目が合うとすぐに冷静になった。
ケイトは兜で見えていないようだった。
私は敵の武器を知った事でこの戦いがハイリスクになったことを知った。
(シールドを張ったけど・・一発でも貰えば致命傷は必死ね・・)
私は敵の出方を固唾を呑んで見守った。
リンは自分の横で魘されているレアラを心配そうに見つめる。
「レアラさん・・・」
リコが置いていってくれた水を飲ませたり、布に水を含ませレアラの額を拭う。
そんな二人に多数の人影が迫る。
「貴方達此処で何をしているの?」
女性の声が突然リンの背後から聞こえた。
リンが振り向くと紫色で染められた民族衣装をきた女性が立っている。
女性は髪が短く耳に紫色のイヤリングをした二十台後半程の女性だった。
その女性の後ろには似た衣装を着た男女が沢山列組んで並んでいる。
リンは怯えつつもレアラを守ろうと必死だった。
「私達は・・・えとえと・・・・」
女性はリンが隠そうとするレアラを覗き込むと驚愕した。
「レアラ皇女!?」
「ひゃ!?」
女性の大きな声にリンはびっくりして変な声をあげた。
「だ・・・だめです!レアラさんに近づかないでください!」
リンは近寄ってくる女性を身振り手振りでレアラに近づけないようにした。
「え・・・皇女様?」
リンは困惑した顔で後ろに振り返った。
女性は振り返るリンの前で改まって自己紹介を始めた。。
「突然すまなかった。私はフィレーネ。闇の神殿があるガジェッタという町から来た者だ。
後ろの者は皆聖騎士団のメンバーで私の仲間」
堂々と振舞う女性の前にリンは動揺してしまう。
「あやや・・・わわ・・・私は・・・リリリンです」
視線が定まらないリンにフィレーネは優しく声をかける。
「リンさん落ち着いてください。少しお尋ねしたい。
どうしてリンさんの後ろにレアラ皇女がこんな所で寝ているんですか?」
フィレーネの熱い視線と質問それにレアラ皇女と言う言葉に混乱し、リンの頭から湯気が立っていた。
「はわわ・・・・」
リンは小さな声と共に倒れこんだ。
フィレーネはリンを地面すれすれで抱きとめた後、奥で眠るレアラをじっと見つめた。
しばらくして、フィレーネの後方にいる集団の中から一人の男性が駆けながら声をかけてきた。
「フィレーネ隊長、いきなり少女を抱き込んで何やってるんですか!?」
フィレーネは振り返った後怒りながら短髪の男性に反論した。
「私は何もしてない!勝手に倒れ込んだんだ!」
短髪の男性は背が高く、目が細めだった。
フィレーネはリンをゆっくり地面に寝かせて立ち上がり、
気持ちを切り替えるように男性に聞いた。
「ギルダ、町の様子はどうだった?」
ギルダと呼ばれた男性は少し惚けたような顔をして立っている。
「特に大きな動きはないですね、
ただこの反対側に岩場があるみたいでそこへ数名兵士が走っていきました。
何かあるんですかね?」
ギルダは頭を掻きながら不思議そうな顔をしている。
「それを調べるのがお前の役目だろう!?早くいってこい!」
ぼさっとしているギルダにフィレーネは大声をあげた。
そんなフィレーネにギルダは冗談ぽく言った。
「そんなに怒ると嫁の貰い手いなくなりますよ?」
フィレーネはその言葉に対して素早く上段蹴りを入れるが、
ギルダは素早くしゃがみ避ける。
「それじゃいってきます!」
ギルダはそれだけ言うと走って行ってしまった。
「ほんとにあいつときたら・・・」
フィレーネはギルダが走って行った方角を見ながら、拳を握り怒りを露にしている。
そんなフィレーネに長髪で軽くウェーブがかかった女性が歩み寄り声をかける。
女性はフィレーネと同じ年位で落ち着いた雰囲気を漂わせていた。
「まあまあ、ギルダにも悪気はないんですから・・・」
「悪気はない?!嫌味だろ!?」
長髪の女性の言葉にもフィレーネは食って掛かった。
フィレーネは少し怒気を含めながら腕を組み、長髪の女性に声をかける。
「ソフィア副隊長、皆に各岩場で休憩取るように指示したのか?」
「はい。もちろんです。フィレーネの指示はちゃんとやりますから。」
「たまに聞いてくれない時あるが?」
「それも愛情ですわ」
フィレーネの言葉にソフィアは声を高らかにあげて笑っている。
そんなソフィアをフィレーネは白い目で見つめる。
フィレーネは気持ちを切り替え岩場で横たわる二人の少女をじっと見つめる。
「でも、なぜ此処にレアラ皇女がいるのか・・・やはり闇の神殿襲撃された件と関係あるのか・・・?」
フィレーネは一人悩みに更けた。
私は双眼鏡を手に取りながら後方へ叫んだ。
「今度五人来たわ!レンはもうちょっと後方で待機して!ケイトは早く鎧を脱ぎなさいよ!」
私の声にレンは不安げに馬の手綱を握り移動する。
ケイトは重い鎧を岩陰で脱ぎながら私に声をかける。
「リコ!こいつら起きないかな?もう大分時間経ってるぞ?」
「起きたら私に任せなさいよ!とっておきがあるわ!」
ケイトの不安を他所に私は自信を持って反論した。
岩横に筒の棒を持った兵士5人がやってきた。
それを岩の上から見守る私とケイト。
そして一人の兵士が声をあげる。
「おい!あれ見ろ!さっき行った3人が縄で縛られてるぞ!?
5人の兵士は3人に駆け寄る。
私達は一気に上空から1人目と2人目の兜に蹴りを入れる。
二人は倒れたまま動かない。
「ケイト後3人よ!棒には気をつけなさい!」
「わかってるって!」
私とケイトはこちらを見たまま動かない3人を前に気合を入れなおす。
そして私は3人目の兵士の背後に素早く回りこみ手で押し倒す。
そのまま4人目の足元を蹴り転ばす。
転んだ3人目と4人目の兜を素早く剥がし首元に拳を入れ気絶させた。
5人目の兵士はケイトとやり合っている。
その姿を確認し私は5人目の兵士を挟むように回り込む。
そして後方から胴体に蹴りを入れ、同時にケイトが地面に体をつけ勢いで投げ飛ばした。
地面で微かに動いている5人を見た後私とケイトは動き出す。
「今からが本番よ!ケイト馬使っていいから!レンと一緒に注意を引いて!」
「リコはどうするんだ!馬が無いと動けないだろ!?」
「私には魔法があるわ!なんとかする!ケイトの方こそ絶対捕まるんじゃないわよ!」
私とケイトはお互いに再度目を合わせ強く意思を伝わらせた。
その中に絶対成功させるという思いも籠めて。
ケイトとレンが岩陰から馬で出て行った。
私は倒れこむ5人と縄で縛られる3人の兵士をじっと見ながら思いを強くした。
(もう戻れない!絶対に村の皆を助けるんだ!)
私は双眼鏡片手に荷物を背負い村の様子を岩横から観察する。
ケイト達の事と村人達の事を考えると鼓動が早まる
村の兵士達が動き出す瞬間がとても待ち遠しく感じた。
読んでいただきありがとうございます。
では第6章でお会いしましょう!