後悔と・・・
自分で書いてて少しないてしまった・・・レアラ!!!
読み終わると12話が待ち遠しくなった自分・・・。
あれ・・・これ俺書いてるんだっけ!?12話すぐ書こう!
フィレーネ達聖騎士団は一軒一軒くまなく村人が中にいないか確認していた。
「このままじゃ村人に犠牲が出る可能性があるわ・・・」
フィレーネは竜巻によって民家がどんどん破壊されていく事にあせりを感じていた。
その時大通りに面した大きな民家から聖騎士団所属の男性声が響き渡る。
「村人がいたぞ!手を貸してくれ!」
フィレーネは声の方角に急行する。
現場に着くと竜巻が既に民家の一部を破壊していた。
そして民家の入り口では竜巻から民家と村人を守る為聖騎士団員達が銀色の盾を使い耐えていた。
「お前達もう少し耐えてくれ!」
フィレーネが盾を使い耐えてる団員に指示すると共に近くの団員に召集をかける。
「村人は中だ!手が空いてる者は手伝ってくれ!」
そう言うとフィレーネは竜巻から守ってくれている団員の横をすり抜け中へ入った。
民家の中では足枷を繋がれた村人が沢山いた。
体を抱き合い震える者、膝を抱え絶望するもの。
家の中は死の空気が漂っていた。
「とにかく全員村の外へ連れ出せ!時間は無いぞ!」
フィレーネの声に聖騎士団員達は弱っている者から順に対応し始めた。
その光景を確認した後で民家を出る。
そこへソフィアが血相を変えて走ってきた。
「他の民家にもまだ村人がいますわ!聖騎士団だけでは間に合いませんの!」
ソフィアの報告にフィレーネは歯を食いしばった。
「それでもやるしかない!ここの指揮はソフィアに任せる。私は竜巻を抑える!」
「わかりましたわ!」
フィレーネの言葉にソフィアは大きく返事をした。
フィレーネは竜巻の原因を探るべく走り出す。
ギルダとニアは広場から離れ、村の片隅にある民家の屋根で対峙していた。
「貴方強いですね。ですがあの少年をなんとかしなくて大丈夫なんですか?」
「お前を殺さないと後々やっかいそうだ」
ニアの言葉にギルダはあっさりと応えた。
会話が終わると同時にお互いに向かい走り出す。
目にも留まらぬ斬撃がぶつかり合い、刃の音を奏でる。
ギルダとニアは一通り打ち合うと再度距離を取る。
同時にギルダは刃こぼれした剣を捨てる。
「魔剣はやっぱり作りが違うね。これで剣4本ゴミになったぜ」
そう言うと背中からまた剣を出した。
「貴方一体何本剣を持ってるんですか?化け物ですね」
「それはお互い様だろう」
ギルダとニアは剣を向けあう。
しかしニアは急に戦闘態勢を解いた。
「うーん。一旦今は引くことにします。まだあんまり体力減らしたくないもので」
「俺が簡単に逃がすと思ってるのか?」
「追ってくるのはいいですが、そっちはいいんですか?」
ニアは広場を指差した。
ギルダは横目に広場を見ると竜巻の数が増えていた。
「運がいいな。まあいい。さっさと消えてくれ」
ギルダの言葉にニアは笑顔で手を振った。
「それじゃ。またね」
そう言うとニアは村の外へ走って消えた。
「後々やっかいになりそうだが・・・今は村が優先だな」
ギルダは剣を背中に戻すと広場に向けて走り出した。
広場の中央ではケイトが佇んでいる。
その姿を見ながらレアラはラリムと共にリコが倒れている場所へと走っていた。
竜巻がレアラの行く手を阻み足止めする。
「もう!童はもう何も失いたくないのじゃ!早く道を開けよ!」
レアラは足を動かしながら竜巻に文句を言う。
辺りを見回し通れそうな道を探る。
レアラは民家の間をすりぬけ一本裏の道へ走る。
「遠回りだけどしかたないないか・・」
レアラは一人ぼやきラリムは従順についてくる。
路地裏を必死に走りながらレアラはぼやく。
「ニアが言っていた通り童はもう手遅れか?
今までやってきた事の罰がこれか?
もう童にできることはなにもないのか?」
後ろでついてくるラリムは応えない。
「童のせいで大勢の人が死んだのか?
童は逃げてきた。
大切な者を置いて逃げてきた後悔はどうすればよい!
童はどうしてあの時逃げた?本当に大バカだ・・・!
リコとケイトは救いたい。
これは偽善じゃない。
ただ・・・あの者達は・・・大切な者に変わったからじゃ!」
竜巻の影響で民家の破片や屋外に置かれた木材がレアラへぶつかってくる。
レアラは石に躓き転ぶ。
頭に木の破片がぶつかり出血する。
それでも足を止めないレアラ。
竜巻の影響を受けない場所まで走った後、広場に続く小道を走りぬける。
広場の片隅で頭から出血しているリコを見つけた。
レアラは走り寄り抱き上げた。
リコの胸に顔を押し当てると心臓は鼓動していた。
しかし呼吸が小さかった。
「ラリム、リコの状態をチェックして回復をお願い!」
ラリムは小さく頷くと体が青く光り始めた。
リコの事はラリムに任せるとケイトに叫ぶ。
「ケイト!リコは大丈夫!生きてるよ!」
レアラの大きな声も理性を失ったケイトには全く届かなかった。
レアラはケイトを見ながら苦渋の表情で悩む。
「妖精と精霊を無理やり引き剥がすしか・・・」
レアラの言葉にラリムはキュルルと鳴いた。
「わかってる。私は王族である証の魔力を失うかもしれない。
そしたらラリムとも会えなくなるね・・・」
レアラの瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
「ああ、童はほんと大バカじゃ!この土壇場で自分の事を考えるなんて・・・」
レアラの悲痛な声が零れ落ちる。
「レアラはバカなんかじゃないわ」
突然の言葉にレアラは振り返るとリコがゆっくりと立ち上がっていた。
「レアラの年でそれだけの事が言える。大したものよ。
貴方は私の妹に似てる。我がままで素直で大きな魔力を持っているところもそっくり」
リコは胸を押さえながらレアラに歩み寄り抱きしめた。
「レアラに何があったか知らない。でもレアラの辛そうな顔、私は見たくない。
バカケイトを止めるわ。力を貸してくれる?」
リコが差し出す右手をレアラはじっと見た。
レアラは手を重ねる事に躊躇する。
リコが悲しそうに手を引こうとした時、レアラはリコの右手を両手で力強く掴んだ。
思いを感じ取るようにリコは左手をレアラの頭に優しく置いた。
そして笑顔で言う。
「ケイトとレアラは大切な大切な・・・仲間なんだから」
リコの言葉にレアラは再度大粒の涙を落とす。
「ケイトが待ってる。それに村人を助けなきゃ」
そう言うとリコはケイトの方を向き力強く見つめた。
ギルダは民家の屋根伝いに広場へ向けて移動していた。
足場を確認しながら村全体を見渡す。
「うーん、大分村のあちこちに竜巻が移動してるな。
こりゃ・・被害大きそうだな」
ギルダつぶやいていると下からギルダを呼ぶ声が聞こえた。
「ギルダ!あんたこんな所で何してるの!手伝いなさい!」
「手伝いたいんですけど、竜巻を止めないとまずいですよ?」
「竜巻の止め方知ってるの?!」
ギルダは考えるように視線を上へ向けた。
「まあ、知ってると言えば知ってますけど」
「それを早く言いなさい!すぐ向かうわ!」
「へいへい」
「返事はちゃんとしなさいって毎回言ってるでしょ!」
「了解!気をつけます!」
ギルダは地面へ飛んで降りるとフィレーネと共に走り出す。
「ギルダ何処へ向かうの?」
「広場ですね。そこに原因があります。」
二人は顔を見合わせ広場へ向けて走り出した。
読んでいただきありがとうございます!
12話すぐに書きます!っていうか
次の日には必ず!