表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メカニカルワルキューレ ─未来を取り戻す物語─  作者: ハムスターマン
第三章 ティターニア編
73/86

73話 トーナメント前夜


まさか、模擬戦とはいえメカニカルワルキューレ同士でトーナメントになるなんて思ってもいなかった。

ディアナさんからのメッセージではあるけど、どうやら文面を見るに発案者はナギサさんとハカセの様だった。



「アリア……もう、大丈夫?」

とにかく、私は腕の中のアリアに声をかけると、アリアは返事とばかりに私の背中を叩いてきた。


「あぁ……変な……カッコ悪い所見せちまって……悪かったな。」


そういうアリアは俯きがちにこちらを見ようとしなかった。


「そう?たまには、あぁいうアリアも新鮮で可愛かったよ」


「んなっ!?」

アリアは顔を真っ赤に染め、白目を向いて口をあんぐりと開けて固まってしまった。


本当……アリアはこうやって表情をクルクルと変えるから、フィレアちゃんがつい弄りたくなる気持ち、少し分かってしまう。


「お、お前よく言うぜ……本当……」

「?」


私が首を傾げていたら、アリアは突然髪をクシャクシャにして来た。


「と、とにかく!ありがとうな!」

「うん……絶対に、倒そうね……そんな悪魔。」

私の言葉にアリアは真面目な顔になると、

ただ静かに頷いた。


そして、今送られてきたメッセージを二人で確認する。


「……しっかし、『全員の現在の戦闘力の確認と動きや癖を見るためのトーナメント』……

とは、ナギサらしい思考ゴリラっぷりだな…」


確かに、武人然としたナギサさんらしいとは思う。

ただ、立案はナギサさんだけど、承認者はハカセだから、色々としっかり考えているんだろう。


組み合わせ表もメッセージに添付されていた。


───第一試合は


メガイラちゃんとノアちゃんだった。



────


メガイラは自身の装備の確認を行なっていた。

戦闘力を測るトーナメント形式な以上、

ハッキング等の搦手は、飛び道具等に限定すると言う事だったので、スーツの出力調整等を行う事にした。


作業中のメガイラの背後からソフィアがココアを渡してくる。

「まさか、トーナメントとはね。」

自身のココアを啜りながらメガイラの操作するホログラムを見つめる。


「メガイラ、ここ、もう少し絞った方がいいよ。」

ソフィアの指摘した箇所を確認し調整を行う。確かに、接近戦には過剰な出力調整だったか。


「ありがとうございます、ソフィー」

渡されたココアと指摘箇所への礼をソフィアに贈ると、彼女は温かな笑顔を返してくれた。


「ちなみにメガイラ、貴女と戦うノアってどんな子?データは一応確認したけど」


質問を受け、メガイラは自身の操作するホログラムにノアのデータを表示する。


「……彼女は、三年前にプロメテウスの起こしたテロにより両親を失い、自身も姉妹を助けた代償に左半身を失っています。」

それを聞いてソフィアは俯く。

またここでも、父の起こしたテロにより傷付いた存在を見せ付けられる。

ソフィアは逃れられない十字架を背負ったと感じていた。


自身の肩に乗せられたソフィアの手がふるえているのを感じ、メガイラはそっと手を重ねる。

「……しかしそのハンデを、義手と義足で補うどころか、高い戦闘力に昇華させています。強い子ですよ。ノアは。」

映し出された映像には生身では不可能な、

変幻自在な戦い方をするノアが映し出された。


あまりにトリッキーな動きに、接近戦に持ち込まれたら不味いかも知れない……そうソフィアが感じていた時


「大丈夫です。これでも私は第一世代のワルキューレにして、貴女のバディ。

必ず勝ってみせますよ。」

メガイラはソフィアに振り返り、力強く宣言した。



────



ノアは姉であるルキアと今回のトーナメントについて話し合っていた。


「トーナメントとは、また面白い事を考えるわね。第一試合、頑張ってねノア。」


「ありがとう姉さん。対戦相手はあの電子戦最強のメガイラさん。難しい相手だけど…頑張ってみるよ。」


「……ねぇルキ姉、ノア姉ー。あの人強いの?なんかいつもオドオドしてて弱そうなんだけど」

フィレアは頭の後ろで腕を組み自身の思った事をそのまま口に出した。


「フィレア……先ほどのアリアさんへの態度と言い、口には気をつけなさい。姉妹にならともかく、先輩達にする態度じゃないわ。」

ルキアがピシャリとフィレアに釘を刺す。


フィレアはちぇーっと、つまらなそうにしつつ部屋を出た。


「全く、あの子は……」

ルキアは呆れたため息を漏らす。


「……でも、フィレアが私達姉妹以外に、あそこまであからさまに煽ったりしたのは、初めての事だよね」


確かに、フィレアが煽るのは何時もの事だが、身内以外では初めて見た気がする。


「……とにかく、頑張れノア。第二世代の意地を見せよう。」


「うん。必ず勝ってくるよ姉さん。」

ノアは自身の義手を見つめ、ぎゅっと握りしめる。動作の確認と覚悟を込めて。


そしてノアとルキアは互いに拳を交わした。



第一試合――

様々な思いを胸に、

メガイラ対ノアの戦いが、今始まる。

アカン。組み合わせくじ引きで決めたから自分にも先が読めん。ストーリー的に美味しい組み合わせにすべきだったか…?

あと、全員のトーナメントだからめっちゃかかるなこれ…テヘッ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ