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メカニカルワルキューレ ─未来を取り戻す物語─  作者: ハムスターマン
第一章 外伝・メカニカルワルキューレ・ラクシャシーとアスラ 最強の姉妹
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第39話 資源採取


ラクシャシーは床で寝てしまっているだらしない自分の姉と子供達を起こしていた。


「はぁ……ほら!アンタ達、そんな所で寝てたら風邪…」

そう言いかけた瞬間ラクシャシーは窓の外から何者かの視線を感じた気がしてそちらを睨みつける。

しかし見えるのは木々と、日が落ち、真っ暗になった外だけだった。


更に窓を開け、身を乗り出すと辺りを見渡す。



(気の所為……いや…)



考え込んで居ると、後ろで子供達が起き始めた声が聞こえる。



ラクシャシーは思考を子供達に戻すと窓を閉め、カーテンを閉じた。



子供達は全員起きたのに、肝心の自身のバカ姉がぬいぐるみを抱えて寝ていた為、思い切り叩き起こした。



その後……不穏な気配は再び消え、何ら変わりなく、穏やかな時間だけが過ぎていく。


「ちょっと!アンタ達!まーた泥だらけになって!……ほら、皆脱ぎな!洗ってあげるから!」


ラクシャシーは泥だらけでキャーキャー逃げ惑う子供達を追いかけ、自身も泥に塗れ、

数日前の視線の事は忘れかけていた。



アスラはそんな妹を放置して六本の腕を使い同時に3人の子供達を高い高い(強)をしていた。


子供達を大体数メートルくらい上に投げキャッチするのだ。


そうすると子供達は笑ってくれた。

アスラはそれが何より嬉しかった。


子供達が宙を舞うのを見てラクシャシーが怒りの形相でアスラの頭を叩いた。


「こら!!バカタレアスラ!!」


皆を笑顔にしたのに、何故かまた、妹に怒られてしまった。



──そんな楽しくも忙しい時間がしばらく過ぎた時、それは起こった。




「あぁ?……子供達が居ないだぁ?」


ラクシャシーがスポンジ片手に食器を洗っている時、アスラが後ろから声をかけて来た。



「居ない。」



「はぁ……どうせまたかくれんぼだろ…」

と言いかけアスラの顔を見たラクシャシーは姉の、無表情の奥の焦りを感じ取る。



そこでラクシャシーは数日前の視線を思い出し、スポンジをかなぐり捨てた。



私とアスラは急いで居なくなった子供達を数える。



数にして6人──明らかに多すぎる。



──ハカセに指示を仰ぐか?思考を巡らせようとした時、それを見つけた。



──指示を仰ぐ?いや、そんな暇は無い。



ラクシャシーはプロメテウスの使用していた"資源回収"用麻酔弾の特殊な跡を発見してしまったのだから。




───




プロメテウス残党の、人間で構成された特殊部隊はしばらく前から孤児院を観察していた。


「……見張りは甘い。


大人は女二人だけ。


しかも、ガキは全員“当たり”だ……」


隊長の男はスコープを覗きながら下賤な笑みを浮かべる。



防御は手薄で子供達は皆魔力結晶の適合者、

おまけに周りは木々で囲まれ人の気は無し


そんな格好の狩場を今のプロメテウス残党が見逃す訳が無かった。


彼らはハウンドの後継機であり、人が装着出来るパワードスーツを着込むと遂に行動を開始した。



このパワードスーツは生体部品を背部に装着し、本来は拒絶される筈の男性でも魔力結晶の力をある程度使えると言う代物だった。



今確保出来たのは6体、このまま保護者の少女2人を殺害しこの施設の全ての資源を回収する、それが今回の作戦だった。



部隊の編成人数は5人。資源収容用の輸送機に待機している者が1人、採取が4人と言う構成だった。



隊長の男が輸送機に待機している者へ指示を出すが返答が無い。



コールしたら2秒以内に返答をするのが部隊のルールだったが、5秒経過しても返答が返ってこず、聞こえるのはノイズ音のみ


「おい、どうした…応答を……」



何かが起きた。


それを隊長の男は直感で理解していた。



『状況把握。殲滅を開始。』



ノイズに混じり微かに聞こえる無機質な少女の声。


しかし男にはその無機質でありながらも、確かに怒りの宿った声が聞こえなかった。

さぁ、パーティーの始まりだぜ

この後のノイズになるから最後の文変えました。

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