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セブン・リングス  作者: しおばな
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解放

ガレの指輪とルーの指輪


二つの指輪が触れた瞬間


指輪は輝きはじめた。


薬指から全身へ不思議なエネルギーが駆け巡る。ルーは恐怖を覚えた。ガレと誓いを立てたあの夜に感じたエネルギー。あの時と同じだ。


抑えることのでいない力が体から溢れてくる。自分の肉体なのに、自分の心の原石なのに制御できない。


もし今ガレと手を離したら肉体も原石もバラバラに弾けとんでしまうんじゃないかというよう感覚だった。


「ガレっ」


震えるルーのガレは強く握り返した。


「怖がるな」


ガレはルーとは反対にとても落ち着いている。


「怖がらなくていい。原石の力を解放するんだ。元からあったものを解き放つだけだ。怖いことじゃない」


ガレは諭すように語りかけた。


「ルー」


ガレは不安に揺れるルーの瞳をみた。ガレの瞳はまっすぐで、銀色に輝いている。


「もう誰にも隠さなくていいんだぞ」


心臓の鼓動が早くなっていく。しかしそれに反比例してルーの精神は落ち着きを取り戻していった。


「お前の原石を俺にみせて」


指輪からガレの心が流れ込んでくる。ルーの体は震えた。指輪はさらに光を放ち、薬指から不思議な紋様が浮かび上がってくる。


海のうねりを思わせる紋様が左の薬指から腕にかけてタトゥーのように刻まれていきやがて足にまで達した。


「これは…」

「ジェムスの力だ。原石の力。リングスもジェムスも解き放てば力を使えるっていったろ?」


ガレはそう言うとルーの手を離した。


「うぉ!?ま、まって急にっ」

「離れたら不安か?」

「ふ、ふぁ、不安に決まってるだろ!俺はジェムスの力なんて使ったことないんだぞ!」

「俺は使ったことあるぞ。だから安心しろ。お前と俺は今ペアだ。この指輪を通して心の石や金属の経験は全部共有される」

「共有って」


ルーはガレの体にも自分と同じ紋様が現れいることに気がついた。右手の薬指から右足にかけて紋様が浮き出ている。ルーの紋様は黒く光り、ガレの紋様は銀に光っている。


ガレはルーを見つめて波止場の縁に立った。


「まあ不安でも安心でも」


ルーをまっすぐ見る瞳はどこか乾いていた。


「どっちでも同じことだ。俺たちはもう離れたくても離れられないからな」


そして勢いよく海に飛び込んだ。


「ガレ!!」


ルーは驚いて海を覗き込んだ。

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