黄金崎③シュノーケリング
有希とそれぞれシュノーケルを持って波打ち際まで歩き浅瀬を見ると、パッと見で30〜40センチくらいの魚が5匹程コチラを伺っている様に同じ場所から動かず泳いでいる。
何だろうな、ダイビングをする人達に餌付けでもされたんだろうか…俺はエサは持ってないぞ。
「うわー、やっぱりプールとかとは違うね、生き物がいると楽しい。」
「だなー。
でもウツボには気を付けるんだぞ、前回来た時に見かけたんだけど、噛まれたら指が無くなるって聞いた事があるから。」
「えー…何か急に怖くなって来た…。」
「もし見かけたら合図するから、刺激しない様にゆっくり離れよう。」
「はーい。」
有希はシュノーケルを着けるのは初めてらしいので、浅瀬でシュノーケルを付けて海水が入って来て息が出来ない場合どうするか等の使い方を教え、その後ゆっくり岩場に泳いで向かう。
海の中を縦横無尽に泳ぐ小魚や大きな魚、岩場の間に張り付くウニ、海底にいるナマコ、岩場に隠れるタコ、磯にはヒトデ、カニ、ヤドカリ、フジツボ、イソギンチャク等がいる。
シュノーケルを口に加えている時は喋れないので、2人して海の中の生き物を指差しながら追い掛け回った。
その後ゆっくり岩場を泳いでいると、やはり居た…
ウツボだ、上半身を岩場から出してユラユラと波に身を任せている。
怖えー!俺は有希に指を差してウツボの存在を報せると、有希の身体を抱き寄せてウツボを刺激しない様にゆっくりとその場を離れる。
一旦帰って休憩するか。
俺達は休憩のためレジャーシートまで戻りながら、
「お兄ちゃん、海って楽しいねー!
私、海水浴って泳ぐだけかと思ってたけど、楽しみ方って沢山あるんだね!
ダイビングを好きな人の気持ちが少しだけ解ったかも。」
有希が興奮気味に話すので、かなり楽しかったんだろう、連れて来て良かった。
後でまた遊ぶ時は、あのウツボの居る岩場には行かない様にしようと話し合った。
昼になったので、レジャーシートを設置したままにし、近くにある海鮮が食べられるお店に歩いて向かった。
俺はデカイ海老の乗った天丼、有希は海鮮丼を頼んでそれぞれシェアして食べた。
恋人同士になったら、アーン…とかやるのかと密かに期待していたが、流石にひと目のある店内では出来ないな、恥ずかし過ぎる。
料理を美味しく頂いた後、店を出て海水浴場まで戻った。
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