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デパートで水着①

 俺と有希は正式に付き合う事となった彼氏彼女であるが…

 …こう…何だろう…

 何と言っていいのか…

 何をどうしたらいいんだろうか、付き合った事が無いからよく分からない。

 

 まぁ一つだけ決めている事は、有希が高校を卒業するまでは最後の一線は越えない様にとは思っている。


 有希は推薦の話があるとはいえ、もし万が一受からなかった場合は一般入試を受けなければならない。

 なので今後は推薦時の面接訓練、論文対策と受験勉強をしなければならない身だから、合格するまでは勉強に集中してもらわないと。

 

 大変だが、高卒の俺としては力になってやれる事は少ない。 

 出来る事といえば、邪魔をしない事、気分転換に何処かに連れて行ってあげる事、何か美味しい物を買って来て食べさせてあげる事くらいしか思い浮かばない。

 勉強面は学校の指導がしっかりしてるから、特に塾等に通わなくても大丈夫らしい。

 

 今は8月の初め、俺が元々予定を入れていた夏休みだ。

 休暇は4日間程取ってある。 

 予定としては有希と以前からSNSで連絡し合った結果、1日目は買い物、2日目は西伊豆で一泊、3日目も西伊豆で遊び、その日に有希の家に帰って一泊、4日目に自宅に帰る事になっている。

 勿論、婆さんには有希経由で外泊許可を取ってある。

 婆さんに会ったら、ちゃんと付き合う事になったと報告をしなくては。


 今の時期は世間一般的にも夏休みであったので宿の予約が取れるか心配だったが、何とか宿が取れて良かった。

 言い忘れていたが、警察官は緊急時の呼び出し等のために、自宅以外に宿泊する場合は事前に宿泊先を上司に報告しなければならない。

 有希の家に毎回泊まる時も報告が必要なのだ。

 では、毎回報告しているかというと…

 ゲフンゲフン、

 …重大事件等が発生しない事を祈る。


 今日は有希が俺の家の方まで電車で出て来てくれるので、コチラで旅行に必要な物を買う。 

 ラッシュガード、水着、マリンシューズ、水中メガネとシュノーケルのセット、日焼け止め、レジャーシート等だ。

 水着はデパートに行くとして、他の物は安く買える店に行こう、そんなに頻繁に使う物では無いからな。


 イヤー…以前、下着の店に一緒に行ってくれなんて言われる事は一生の内に無いだろうなんて言ってたが…

 まさか俺が生きている間に現実に起こるとは…。


 今俺はデパートの水着売場の試着室の近くにいる…。

 早く離脱したい、ハズいなマジで…

 場違い過ぎる、何が場違いって、俺がイケメンじゃ無くてブサイクだからだ。

 さっきから近くに居る女子高生らしき集団から指を差されて不審な目で見られたり、笑われたりしている…

 きっと、イケメンならこんな反応ではあるまい。

 うー、有希の水着姿は見たいが、周りの視線に耐えられん、早くしてくれー…


 「真之さん、これはどう?」


 カーテンを開けた有希は白いビキニとラッシュガードを着ていた。

 うん…見惚れちゃう…

 可愛いし綺麗だし、胸の谷間に目線が行っちゃうし…

 こういうのって、やっぱり恋人同士でも見ちゃいけないのかな…とか思っていると、


 「お兄ちゃんのエッチ。」


 俺の視線に気付いた有希は恥ずかしそうに頬を紅色に染めながらラッシュガードで胸を隠す。


 「ゴメンな、綺麗で見惚れちゃった…。」


 「嬉しい…ありがと。

 でも、これで海を彷徨うろつくんだから、恥ずかしがってはいられないよね…。」

 

 「俺はずっと見ていたいけど、その姿を他の誰かに見られるのはイヤだな…。」


 「そんなにこの水着気に入った?

 じゃあコレにしようか、ラッシュガード着てれば他の人には見られないし…

 お兄ちゃんが1人でいる時だけ見せてあげるね。」


 「イヤ、水着が気に入ったというか…

 有希を見ていたい…。」


 俺と有希は2人して顔を赤くしながら見つめ合っている。

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