決戦➄
「有希…俺は有希が好きだ。
結婚を前提に、改めて、俺と付き合って欲しい。」
俺が有希を見つめながら告白をすると、有希は涙を流しながら、
「もう…何度も何度もお兄ちゃんにアプローチしてたのに、全部スルーするんだからっ…。
やっとちゃんと言ってくれたね、私…待ってたんだよ。
もう離さないんだからっ…。」
そう言いながら有希は俺に正面から抱き付いて来た。
俺はそっと抱き返すと、
「…で、OKなの?」
有希は抱き付いたまま顔だけ上にあげると、
「それを聞くところがお兄ちゃんクオリティだよねwww
もう…泣かすのか笑わすのかどっちかにして…w
OKだよ。
前にも言ったけど、末永くよろしくお願いします。」
泣き笑いで答える。
「何か初めて逢った時もこんな感じだったな(笑)。
…ありがとう…。
俺、断られたら、これからどうしようかと思って…
ハッキリ言ってもらわないと行動に移せないから…。」
と改めてギュッと力を入れて抱き返した。
ハァー…全身に有希を感じる…幸せだ…けど…身体の、とある部分が反応を起こしそうだ…ヤバっ!
だって、男の子だモンっ。
「そろそろいいかしら…
何から話したらいいのか…。」
視界から消し去っていたので忘れてた、菅野がいた!
俺は有希から離れた。
「…まず、元々婚約者と聞いていたけど、今告白したっていう事は、婚約は嘘だったって事?」
俺は適当に嘘を混ぜて話す事にした。
「元々有希のお婆さんと有希とは以前から婚約の話だけはしてたんだよ、だから許嫁みたいなものかな…
俺からハッキリ口に出して告白したのは今が初めてだ。
彼女は高校生だからな。」
「先輩、私の何処がダメなんですか?
正直、私が彼女より劣っているとは思えない。」
「…まず最初から高卒の俺を見下して笑っていたよな、オタクだ、顔が怖いだ、彼女いないだと。
それから自己中心的で人の迷惑は考えないしストーキングするし、人の家の前で無い事無い事大声で騒ぐし、人の話を聞かないし、ヘタレだ詐欺師だ童貞だ言うし。
車にピアスをワザと置くトラップを仕掛けて彼女と別れる様に仕向けるし、付き合ってもいないのに二股掛けられたと嘘を付くし。
そんな女の何処を好きになると?」
「そんな女がいるんですか?
ヤバイ奴ですね、ソイツ。」
「そういうトコ!!
オマエの話だよ、オマエの事を言ってんの!
…エッ?
私の事じゃ無いですよね?
って顔すんな、オマエの事だよ!
もうイヤ、喋りたく無い…。」
「コレは全部ドッキリで、実は私の事が好き、とかいう事では…?」
「んなワケあるかーい!!」




