体育祭➄取引き
「…君…俺と取引きしないか?
もし本人がOKを出せばの話だが、公認に向けて俺が有希を説得しよう。
その代わりに4年間撮り溜めた写真を有希にタダでくれ、有希がアルバムに貼る写真が全然無いって言ってた。
あと、もう1つ。
有希がイジメを受けていた事は知っているか?」
「はい…残念ながら、このファンクラブは3年生には会員がいないので、情報が入って来ませんでした…。
イジメを知ったのも、あの憎っくき白石が処分を受けた後…
姫は優し過ぎます、あんな奴、退学でいいのに…!」
なんか血の涙を流しそうな程、悔しがってるな…
「そうだな…もう1つの頼みは、出来る範囲でいいから常に会員で有希の周りを一杯にして、今後イジメっ子が有希に近付けない様にして欲しい。
やり方は君に任せるから、有希が嫌がらない程度に。」
「ほっ、本当ですか…?
本当に近寄ってもいいんですか…?」
泣くな、ガチな奴やないかい…
コイツ近寄らせて大丈夫かな…心配になって来た…。
「うっ…うん…
勿論本人が良いって言ったらだぞ…。
あっ、お触り禁止な。」
「えーっ!
さ、先っちょだけでも…」
「お前…
どこの先っちょだよ!!
この話は無かった事に…。」
「そっ、そんなぁ!
ここまで話しておいて、酷いです…。
姫を…姫を紹介してくださいっ、お願いします!」
「だっ、抱き付くな!
人が見てるだろ!」
こっ、コイツ…結構なモノをお持ちで…。
「解った!解ったから!
その代わり、本人の許可が出たらだからな、絶対だぞ!」
「キャーッ!やったー!」
二上は抱き付きながら飛び跳ねて来たので、おぱーいが当たる当たる…。
…って、ハッ!
有希が1位の列で体育座りをしながら、何か言いたそうな悲しげな顔でコッチを見てる…
俺は二上を引き剥がし、急ぎ連絡先を交換した後この場を立ち去らせた。
その後の大玉ころがしは手元が狂ったのかワザとなのか、有希の転がす大玉は俺の方へと転がって来て、俺にぶつかって俺が吹っ飛んだ。
結構威力あるな、撮影に夢中で踏ん張れなかった。
痛い目をみた代わりに有希の笑ったドアップが撮れた。
こんなハプニングが撮れて、今回来れて良かった。




